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- 入れられたら嫌なパットを決める男! 27年間シードを守り続けた谷口徹の「勝負強さ」を同世代・手嶋多一が語った
昨年、97年から27年間守り続けてきた国内男子ツアーの出場権を失った谷口徹。今後はシニアツアーがメインとなるが、賞金王2度に輝き、ツアー通算20勝を挙げた強さの秘密はどこにあったのか。同じ時代を戦った手嶋多一が分析する。
相手にダメージを与えるパッティングを決める
昨年、27年間守り続けてきた国内男子ツアーの出場権を失った谷口徹。今季はシニアツアーが主戦場となりそうだが、ツアー20勝を挙げ、2度の賞金王に輝いた強さの秘密はどこにあったのだろうか。同年代の手嶋多一プロに聞いてみた。
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ツアー通算20勝という数字だけでもすごいと思いますが、その中に日本オープン2勝、日本プロ3勝が含まれているのは圧巻ですね。自分と同じ68年生まれですが、2月生まれの谷口さんは学年では1つ上になります。同年代なので、ツアーでもよく同組になりましたし、優勝争いも何度か経験しています。
技術的にはドライバーショットを確実にフェアウェイに置き、そこからピンを差すようなセカンドショットを打っていたイメージがありますね。ショートゲームもうまく、アプローチとパッティングを武器にしていました。ただ、技術以上に精神面の強さが際立っていたと思います。

全盛期は毎試合のように優勝争いに絡んでいましたし、最終日に首位に立つと、そのまま勝ち切る強さがありましたね。
観ている人には伝わりにくいと思いますが、トーナメントで優勝争いしていると、結構なプレッシャーがあるんですよ。それに負けて勝利を逃す選手も少なくありませんが、谷口さんは勝ち切ることが多かったですね。
自分が優勝争いをしたときに感じたのは、「このパットを入れられたら嫌だな」と思うパットをことごとく入れてくるんです。そのときの状況によってパットの内容は変わりますが、相手に精神的なダメージを与えるようなパットを決めるのが得意でしたね。だからマッチプレーも強かったんだと思います。勝利に対する欲が人並み以上だったのは間違いありません。
しかも、目の前でアッパーカットのようなガッツポーズを決めるわけですからね。敗れた選手にとっては、結構なダメージが残りますよ(笑)。いい意味で個性の強い選手ですが、昨年のファイナルQTを受けませんでした。57歳を迎えたことで、さすがにレギュラーツアーでは勝負できないと考えたのでしょう。
今年はシニアツアーフル参戦!?
実際、最近のQTはレベルがかなり高く、ツアーで複数回優勝している選手でさえ、ファーストQTを突破できなかったという話も聞きます。コースセッティングが難しいだけに、飛距離が出ないとビッグスコアを出すのは難しいそうです。
会場にもよりますが、アンダーパーをマークしただけではセカンドQTに進めないことも当たり前だとか。当然、ファイナルQTは毎年激戦が繰り広げられます。
自分も経験したから分かりますが、55歳を過ぎると体力の低下など体に変化が出てきます。その状態で若い世代が鎬を削るQTを勝ち抜くことは、結構な高さのハードルなんです。いくら谷口さんでも厳しいでしょうが、シニアツアーならまだまだ戦えます。
昨年まではレギュラーツアーに集中したいこともあり、あまりシニアツアーには参戦していなかった谷口さんですが、今年はほぼ全試合に出場すると思われます。実は昨年11月に連絡があったんです。自分がシニアツアーの最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」で優勝を飾ったこともあり、「おめでとう!」とお祝いコールがきました。その際に、「シニアツアーにももっと出てくださいよ」とお願いしたら、「今年はフル参戦や!」と言っていました。
昨年は宮本勝昌選手が4勝を挙げて賞金王になったシニアツアーですが、谷口さんが参戦することで、賞金王争いも面白くなると思います。自分も谷口さんに負けないように頑張りたいですね。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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