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- 人気復活のはずじゃ… 2400→2200コースへゴルフ場が減り続ける構造的理由
テレビや動画配信サイトなどで数多くのゴルフ番組が始まり、若い人からも関心の高いスポーツへと変わりつつある「ゴルフ」。しかしその裏で、理由は様々ですがゴルフ場が減り続けているのも事実です。
始める人が増えているのにゴルフ場は次々と閉鎖
ここ何年かでゴルフを始めた人たちにとって、「ゴルフは今、人気があるスポーツ」という印象が強いのではないでしょうか。実際、ベストシーズンの週末は予約が取りづらく、土日のプレー料金は値上がりし、ラウンド時間もハーフ2時間半以上、3時間近くかかることも珍しくありません。
ところが一方で、日本各地ではゴルフ場の閉鎖が相次いでいます。ゴルフを始める人が増えているのに、なぜゴルフ場は次々と姿を消しているのでしょうか。
広島吉和の森ゴルフ倶楽部(広島県)は、2025年12月15日に営業を終了したとホームページで発表しました。ただし、このケースは単純な「閉鎖」とは言い切れないようです。ゴルフ場関係者によると、従業員が不当な解雇に反発し、営業を続けている状態だという話を耳にしているそうです。
川越グリーンクロス(埼玉県)は、荒川治水事業の影響を受け、2025年12月31日に営業を終了しました。こちらは公共事業による閉鎖で、経営不振とは性質が異なります。

広島みずほカントリークラブ(広島県)は、2025年12月に会員向けの案内を出し、2026年3月31日で閉鎖することを公表しました。跡地は、東広島市の学術研究機能などを担う用途に転用される予定です。
このように、「ゴルフ場の閉鎖」とひと口に言っても、その背景はさまざまです。それでも全体として見れば、日本のゴルフ場数は確実に減り続けています。ピーク時には約2400コースあったといわれるゴルフ場は、現在ではおよそ2200コースまで減少しました。ゴルフ場関係者は、この流れを「今に始まった話ではない」と指摘します。
「最近ゴルフを始めた人たちは、『今、ゴルフの需要は増えている』と思うでしょう。でも、もう少し長いスパンで見ると、『昔、ちょっと造りすぎたよね』という認識なんですよ」
バブル期に造りすぎたゴルフ場の整理が今も続いている
バブル期、日本ではゴルフ場が次々と建設されました。需要に応えるためとはいえ、結果的には供給過多になった地域も少なくありません。その調整が今も続いています。
2011年の東日本大震災を機に、施設の損傷などを理由に廃業するゴルフ場が増えました。原子力発電所の停止を背景に、代替エネルギーとして太陽光発電が注目され、ゴルフ場を廃業して太陽光発電施設に転用する動きも活発化しました。
ただ、こうした転用も、すべてのゴルフ場を救う万能策ではありません。
「太陽光発電といっても、今はいい条件なんて出ないじゃないですか。それでも太陽光をやるという企業があるから、買ってもらえるケースもありますが、売るに売れないゴルフ場は、もう閉鎖するしかないんです」
ゴルフ場の経営が厳しくなる理由は、単に来場者数の減少だけではありません。ゴルフ場は維持費が非常に高い施設です。コース管理、人件費、機械設備、借地料など、固定費の負担が重くのしかかります。
「もう営業できないというより、経営自体が成り立たないということですよね。赤字を垂れ流しながら施設を維持するのは現実的じゃないです。オーナーさんの考え方一つですよね。『もう閉じちゃえ』と思えば、それで閉鎖です」
ゴルフを始める人が増えたことで、ゴルフ場が混雑しているのは事実です。ただ、その混雑も均等ではありません。土日や天気のいい日は混みますが、雨予報が出ると一斉にキャンセルが入ります。暑い日や寒い日が続くと、客足が一気に鈍ります。お客さんが入る日と入らない日が、はっきり分かれる傾向が強まっています。
ゴルフ場としては、予約が平準化すれば経営は安定しますが、天候や気温といった要素はコントロールできません。
さらに、日本のゴルフ人口は高齢化が進んでいます。日本のゴルフを支えてきた団塊の世代が、今後ゴルフをやめていく時期が近づいているともいわれています。
「地方のゴルフ場は、これからもっと厳しくなると思います。今後もゴルフ場の閉鎖は増えていくでしょうね」
ゴルフを始める人が増えているのに、ゴルフ場は閉鎖する。この一見すると矛盾した現象は、短期的なブームと、長期的な構造調整が同時に進んでいる結果だといえます。今、起きているのはゴルフの衰退ではなく、ゴルフ場業界の再構築なのかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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