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- 大学がゴルフ仲間の集う拠点に 日体大発「NITTAIクラブ」が育む地域交流を潜入取材
オリンピアンを数多く育ててきた名門・日本体育大学が、地域に開かれたゴルフの拠点として新たな一歩を踏み出しています。今回は、横浜・健志台キャンパスで始動した「NITTAIクラブ」のゴルフ部門を取材しました。親子や経験者が集い、世代を超えて広がるゴルフの輪。その現場には、大学と地域をつなぐ新しいコミュニティーの姿がありました。
子どもがゴルフを始めるきっかけづくりにも貢献
総合型地域スポーツクラブ「NITTAIクラブ」は日本体育大学(※以下、日体大)が持つ広大な施設、そして多くの指導者という人的資源を生かして、地域にスポーツの輪を広げていこうとしている。新たに横浜・健志台キャンパスでスタートしたゴルフ部門が目指すのは当然、ゴルフの輪を広げていくことである。実際の活動をのぞいてみると、その芽は確かに出始めている。
ある土曜日の午後、健志台キャンパスのゴルフ練習場に足を運ぶと、小学生の男の子とその父親が並んでボールを打つ姿があった。
大学のスポーツ施設、しかもそれが日体大となれば、オリンピアンやトップアスリートを育成するための専門機関のようなイメージを持つかもしれないが、実際にはこうして地域に開かれた大学というもう一つの一面を持っているのである。

親子が参加するようになったきっかけは回覧板だという。日体大では以前から子供たちを対象としたスポーツの体験会を開催しており、「私たちは回覧板でそれを知りました。その際にNITTAIクラブの活動のことを教えてもらったんです」。子どもは体験会でサッカー、バドミントンなどに触れたという。
そんな中で一番興味を示したのがゴルフであった、となればきれいなストーリーだが、実際は年間70ラウンドするという大のゴルフ好きのお父さんが親子でのラウンドを夢見て、やや強引に引き込んだ様子。それでも、子どもは楽しそうにボールを打っている。
「運動が好きではない子なので、積極的ではありませんが、ここに来れば楽しんでいます。興味を持ち始めてくれたのかなと思っています」
親子でラウンドという夢がかなう日も決して遠くはないであろう。
世代をつなぐ、ゴルフという架け橋
親子のコーチをしていたのは、日体大ゴルフ部のOBである井村遼太さんだ。

「さまざまな世代の人が一緒に参加できるのが地域クラブの醍醐味(だいごみ)だと思っています。おじいちゃんを含めた三世代ということも可能なので、そういう方々が出てきたらクラブとしても誇れることなのかなと思っています」(井村さん)
井村さんの専門は競技ではなく、娯楽や趣味で楽しむレクリエーションスポーツである。ゴルフはその両面を持つスポーツといえるであろう。今後は子供だけのレッスン会や親子レッスン会を開いていきたいという。
「経験者や上手な方が集まっているんじゃないかと思って尻込みする方もいると思うので、なるべくカテゴリーを区切って、ハードルを下げるのがいいのかなと思っています」(井村さん)
この日参加していた親子は健志台キャンパスまで車で5分というまさに地元の住民である。少しずつではあるが、確実に地域にゴルフの輪が広がり始めている。
大学の資源を地域へ還元
一方、別の打席では経験者を対象にやはり日体大ゴルフ部OBの大川夏樹さんがレッスンを行っていた。大学卒業後はレッスンプロとして活動していたが、その後、ゴルフとは関係のない事業を立ち上げ、現職は経営者である。「レッスンは趣味です」と話す。
大川さんは動画配信サイトのYouTubeでレッスン動画を公開しているため、集まるのは視聴者たちである。

「東京、千葉、茨城、なかには大阪からという人もいるので、地域活動という意味では合致していないんですよね(笑)」(大川さん)
それでも、NITTAIクラブの考えに賛同し、活動に参加していることに変わりはない。
「話を聞いた時に大学の施設を学生以外の人にも利用してもらうのは、いいことだなと感じました。僕が考えるのは全体ではなくゴルフのことなので、この施設を使ってゴルファーが増えて、レッスンを通じて誰かの悩みを解決できたらいいなと思っています」(大川さん)
活動を続けていけば、NITTAIクラブの無料体験でゴルフを始め、その後、経験者として大川さんのレッスンを受けるという方も出てくるだろう。
「あそこに行けば、地元のゴルフ仲間が誰かいる。そう思ってもらえるぐらいになれば、理想ですね」(大川さん)
スポーツを通して、大学を地域のコミュニケーション拠点とするのが目指すべき一つの姿である。NITTAIクラブが行っているのは単にスポーツの普及だけではなく、大学の新たな価値を創造する活動でもあるのだ。
取材・文/田中宏治
1974年生まれ。千葉県出身。新卒でスポーツ紙に入社し、2008年からゴルフ担当。10度の「マスターズ」など、国内外のトーナメントを取材した。21年からフリーとして活動中。
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