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- 韓国の“アン・シネ2世”は今… 32歳になったユ・ヒョンジュ 華やかなビジュアルに隠された素顔
華やかな存在感で日本でも多くのゴルフファンの視線を集めたユ・ヒョンジュ。現在、韓国2部ツアーを主戦場としている。“アン・シネ2世”“次世代セクシークイーン”として注目された彼女の現在地とは?
韓国屈指の人気プロ、数字が示す現在地
かつて日本でも“アン・シネ2世”“次世代セクシークイーン”として大きな注目を集めた韓国の女子プロゴルファー、ユ・ヒョンジュ(32)。2019年には「ヤマハレディース」に推薦出場し、その華やかな存在感で多くのゴルフファンの視線を集めた。
それから数年。日本のツアーで名前を聞く機会は減ったが、彼女の競技人生が終わったわけではない。現在は韓国女子ゴルフ(KLPGA)2部「ドリームツアー」を主戦場に、新たな挑戦を続けている。
ユ・ヒョンジュは今も韓国で屈指の人気を誇るプロゴルファーの一人だ。インスタグラムのフォロワー数は40万人。抜群のプロポーションで、タイトなウエアを着こなすファッションセンスから、韓国の女性ゴルファーの憧れの的でもある。

ツアー未勝利の彼女だが、32歳になった今も現役を続けており、その人気ぶりから、たびたび韓国のレギュラーツアーに推薦出場の声もかかる。
そして今季もシーズン開幕から、2試合にスポットで参戦。ただ、やはり1部ツアーの壁は厚く、4月の「THE SIENAオープン」は95位タイ、5月の「Sh水協銀行・MBN女子オープン」は108位と、いずれも予選突破はならなかった。
スコアだけを見れば苦しい現状だが、中身を詳しく見ると違った景色も浮かび上がる。
4月に出場した試合のフェアウェイキープ率は78.57%でツアー平均を上回り、5月の試合でもパーオン率72.22%を記録。ショット力が大きく崩れている印象はない。
一方で、スコアを落とした要因として見えてくるのがグリーン上での苦戦だ。パーオンしても長い距離のバーディーパットを残す場面が少なくなく、3パットやボギーにつながるケースが目立った。ティーショットで優位に立ちながら、それをスコアへ結びつけ切れない――。数字からはそんな課題も読み取れる。
30代になっても変わらないストイックな日常
華やかなビジュアルばかりが注目されがちだが、プロとして積み重ねてきた努力は案外知られていない。
小学生時代には父親から毎日の腕立て伏せを課され、最初は5回しかできなかったものが、やがて300回までこなせるようになったと韓国メディアに告白している。
現在もシーズンオフには週2~3回のウエートトレーニングを継続。172センチの恵まれた体格を維持するだけでなく、競技者として戦うための体づくりを欠かさない。
スポンサーからの支持も厚い。彼女を広告塔に起用する企業も多く、ゴルフ関連の仕事のオファーも多いという。彼女が出演したテレビ番組で着こなしたウエアがあれば、問い合わせが殺到するという現象も起きるほどだ。
「機会があればまた日本でプレーしたい」
ユ・ヒョンジュには過去何度か取材をしたことがあるが、今年に入ってからも韓国で会う機会があった。今も日本には多くのファンがいることを伝えると、本人は意外そうな表情を浮かべた。
「日本の試合に出ていないのに……。不思議ですね。でも本当に嬉しいです」
2019年にプレーした日本ツアーの印象も鮮明に残っているという。
「日本のコースは美しく、管理も行き届いていて魅力的ですし、応援してくださる方々も本当に礼儀正しい。いい思い出しかありません」
そして最後に、今も変わらない思いを口にした。
「また日本の試合に出たい気持ちはあります。現役を続ける延長線上で、またいつか挑戦できればいいですね」
32歳となった今、主戦場は2部ツアーへと移った。それでも数字を見れば、武器であるショット力は決して衰えていない。課題を一つずつ埋めていけば、再びレギュラーツアーで存在感を示す可能性も十分に残されている。
「優勝したいとか、そういうところに目標は置いていません。今は楽しくゴルフすることに向き合っています」
かつて“アン・シネ2世”と呼ばれた人気プロは、いまも静かに前を向き、自分自身のゴルフと向き合い続けている。
文・金明昱
1977年生まれ、大阪府出身の在日コリアン3世。新聞記者として社会・スポーツ取材など幅広い分野を担当。その後、編集プロダクションを経てフリーに転身。2010年、サッカー北朝鮮代表の南アフリカW杯出場決定後、日本メディアとして初めて平壌で代表チームを取材し、『Number』に寄稿。2011年から女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子プロとも親交を深める。現在は女子ゴルフとサッカー、アスリートインタビューなどを中心に雑誌やWEB媒体に寄稿。著書に「イ・ボミ 愛される力」(光文社)。
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