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- 体力は年々衰える一方、最高気温は更新されていく… おじさん世代の熱中症対策/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
「今年の夏も猛暑、酷暑が予想されます」と聞いても、もはや驚かなくなっているという人も多いかもしれませんが、体が順応できるかはまた別の話。健康に楽しくゴルフを続けるために万全の対策で臨まねばなりません。
梅雨の晴れ間こそ油断禁物だ!
今年の夏はスーパーエルニーニョの発生、ペルー沖海域の平均温度が例年より2度も上昇するそうです。そうなると日本列島が猛暑に見舞われる可能性が高くなります。すでにフランスじゃ6月で40度超えですからね。
今のうちから、猛暑に備えないといけません。夏のゴルフ対策の話をしましょう。

というのも昨年の6月、梅雨の合間にゴルフに行ったのですが、大変な目に遭いました。午前中は雨上がりからの曇り空で、すこぶる快調にラウンドができました。ところが、午後から急に晴れてピーカンとなり、湿度マックスでフラフラになったのです。急な気温上昇と湿度で汗が止まらず、軽い脱水症状だったかもしれません。
梅雨のゴルフを舐めていました。最近は急激に天候が変化するので、それも含めて対策を考えます。
1)真夏のエントリーは自己責任で
最近のゴルフ場は熱中症警戒アラートが出ると、キャンセルフィーが無料となる場合があります。あるゴルフ場ではアラートは暑さ指数が33以上で、キャンセル代無料となるのです。いきなり暑さ指数33と言われてもピンと来ないので、気温でいうと、おおよそ37度前後になるようです。酷暑時のゴルフは体調と相談し、自己責任でエントリー&キャンセルしてください、ということです。
気温の高い地域でのゴルフに誘われた場合は、一旦保留して地域の気温などを十分調べてから返答をしましょう。
例えば埼玉の名門倶楽部で通常は平日2万5000円程度するのに、1万円ちょっとの割引券が出て、思わず行こうかなと。それにはカラクリがあります。そういうコースはあまりにも暑すぎて、メンバーさんたちは提携している北海道や軽井沢のコースでラウンドをします。ガラガラゆえ割引券を配っているのです。つまりメンバーが避暑に行っている間、留守番をしててくれと言われているようなもの。
それで炎天下に歩きプレーだったら、地獄ですよ。名門コースの割引券は要注意、ラウンドスタイルを確認してから行きましょう。
2)夏ゴルフをやる条件
夏の暑さの危険度に対し、共通認識を持っている人とゴルフをしましょう。さすれば急に熱中症アラートが出ても、危機管理をしやすいですからね。
あとクールカートやクーラーカートなどの、暑さ対策を導入しているのか? そこは調べておくべきです。
昨年体験した西武系のクーラーカートは、まじでエアコンのクーラーの風が天井から吹いてきて、いと涼し。ずっと乗用カートに座っていたかったです。料金はやや高めでしたけどね。
そういうクーラーカートも、プレーヤー全員が同意しないと使えません。たまにケチって、私はいらないという人もいますが、ひとりだけエアコン不使用はできないので、あらかじめ同伴者全員の了解を得ておきましょう。
3)今年の暑さ対策トレンド
2025年6月からの改正労働安全衛生規則により、熱中症の重篤化を防ぐため、事業者に対して一定の暑さ対策が義務付けられました。
屋外で作業する人にファン付き作業着を着せる等の対策がその一例です。結果、ファン付きウエアの需要が高まり、機能とデザインが無茶苦茶進化したのです。
その屋外作業者のファン付きウエア文化が、ゴルフにも普及してきました。毎年新製品が出て一大商戦を繰り広げています。その中で今年注目されているのが、サンコーの「冷蔵服」です。
これは見た目ファン付きウエアですが、ペルチェ素子で作られたプレートが背中部分に付いていて、そのプレートが外気より19度マイナスになるというからビックリ。つまり外気が39度なら、プレートは約20度になるのです。仕組みはプレートに電流を流すと、熱交換の原理が働き、プレートの外側は熱く、内側は冷たくなるというもの。
昨年のクーラーカートの増加に加え、今年は冷蔵服と新しい冷え冷え製品がどんどん出ます。こまめにチェックして、取り入れられる部分があれば導入しましょう。
4)暑さ対策の小技
夏場、コースで奪い合いになりがちなのが氷です。氷の需要が増えると、製氷機が追いつかなくなります。だから、朝コースに着いたら真っ先に氷の補充をしましょう。アイスバッグ(氷のう)はあった方がよろしいです。首筋にあて頸動脈を冷やすのは、とても効果的です。
クーラーカートやクールカートの予約も、台数が決まっているので、早めに予約して確保した方が良いです。
あと夏のゴルフにつきもののカミナリですが、最近のコースは雷警報を乗用カートでアナウンスしがち。コース内のサイレンが鳴らず、乗用カートの警報のみもあります。そうすると伝わりにくい状況も生まれます。
乗用カートに乗っていない場合、例えば全員グリーン周りにいるとかね。そういう時、聞き逃す恐れもありますので注意を。
しかも警報がワンテンポ遅い場合があります。ゲリラ豪雨の場合、急速に雷雲が発達します。以前、カミナリが鳴って非常にまずい状態になってから、ラウンド中止の判断が出たので、冷や汗ものでした。
だからカミナリのプレー中断の判断も、ゴロゴロ音が鳴ったら、コースに問い合わせした方が良いと思います。
そして最後、熱中症は日中の暑さのピークを過ぎてから、起きることが良くあります。曇り空の熱中症がむしろ怖い説もありますから、夏場は家に帰るまで、しっかり健康管理をしましょう。
年々自分の体力は衰える一方、毎年のように最高気温は更新されていく。この厳しい環境の中でのゴルフです。身の危険を感じたら休むもありですね。(木村和久/コラムニスト)
木村 和久(きむら・かずひさ)
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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