松山英樹ら日本勢7選手が出場 “世界最古”の全英オープン

世界最古のトーナメントと言われる全英オープン(2021年7月15~18日イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)。その歴史ある大会に、2021年は日本勢として、松山英樹、稲森佑貴、今平周吾、金谷拓実、木下稜介、星野陸也、永野竜太郎の7選手が挑戦します。

世界最古のトーナメントといわれる「全英オープン」

 フィリピンのジュビック・パグンサンが国内男子ツアー初優勝を飾った「~全英への道~ミズノオープン」(2021年5月27日~30日 岡山・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)という大会名を聞いて、違和感を覚えた方もいたのではないでしょうか。

 実はこの大会の上位2名の選手に、世界最古のトーナメントといわれる全英オープンの出場権が与えられるため、『~全英への道~』という名前がつけられているのです。

 これは長い間、欧州ツアー、全英オープンをサポートして来たミズノとの関係が深いという意味合いもあります。

2021年大会には、松山英樹ら日本勢7選手が出場

今年149回目を迎える全英オープンの正式名称は、“The Open”(ジ・オープン)。全米オープンなど他のオープン競技がない頃から開催されていたため主張できるものです。

ロイヤルセントジョージズゴルフクラブ 写真:Getty images

歴史ある大会ではありますが、出場についてはオープン競技の名にふさわしく広く門戸を開いています。元々、大会直前にイギリス各地で最終予選を行っていたのですが、さらに世界中から挑戦しやすい形に変化。世界各地で行われる予選を経て出場できる機会は、一定以上の技術を持っているゴルファーには平等に与えられています。

 2021年大会では、コロナ禍により中止となった2020年大会の出場資格が持ち越されたため、例年とは違うイレギュラーな形になっていますが、5月31日現在で日本勢としては、松山英樹、稲森佑貴、今平周吾、金谷拓実、木下稜介、星野陸也、永野竜太郎の7選手が出場を予定しています。

「1日のうちに四季がある」

 コースのロケーションにもよりますが、陽の長い7月のイギリスでの大会は、朝7時前から夕方4時ごろまで2人1組で延々とスタートする予選ラウンドから始まります。ほとんどのコースが、9ホールでクラブハウスに戻って来ないレイアウトになっているため、全英のスタートは1番ティーからです。

 「1日のうちに四季がある」と言われるほど、天候の変化が激しいのも当たり前。快晴で半袖だったのに、急に風雨が吹き付け、冬のような寒さになることも珍しくありません。ギャラリーもそれをよく知っているので、どんなに天気がよくとも雨具を持って歩いている人がほとんどです。

 コースもできるだけ自然のままに残されているため、ギャラリーが入ればレイアウトがわかりますが、そうでなければどこに打っていけば分からず、初出場の選手が戸惑うこともよくある話。大勢のギャラリーが見守っていてもブッシュの中などでボールがなくなってしまうのも、全英オープンならではと言えるでしょう。

 様々な歴史を感じながらテレビ観戦するのも楽しいはずです。

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ロイヤルセントジョージズゴルフクラブ 写真:Getty images
松山英樹選手 写真:Getty images
松山英樹選手 写真:Getty images
松山英樹選手 写真:Getty images
松山英樹選手 写真:Getty images
ガッツポーズの星野陸也選手 写真:JGTOimages
優勝杯を掲げる星野陸也選手 写真:JGTOimages
金谷拓実選手 写真:Getty images
今平周吾選手 写真:Getty images
優勝杯を掲げるジュビック・パグンサン選手 写真:Getty images

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