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【舩越園子の砂場Talk(バンカートーク)】霞ヶ関の地元民の優しさに助けられた東京五輪ゴルフ取材
15日間にわたった東京五輪ゴルフ取材。酷暑の中、ゴルフジャーナリスト・舩越園子さんが様々なトラブルに巻き込まれたとき、助けられたのは地元の人々の優しさでした。
五輪取材時のトラブル 筆者を救ったのは地元の人々の優しさ
東京五輪は直前まで開催可否がわからず、ましてやゴルフは、2016年リオ五輪で112年ぶりに五輪競技に復帰したばかりゆえ、東京五輪では近代で2度目の開催、日本では初開催ということもあり、開幕前は誰もが不慣れで手探りで、私たちメディアも雲を掴むような状況だった。
準備期間が短かった中、組織委員会や大会関係者の寝る間も惜しむほどの努力には頭が下がった。だが、現実問題として、ゴルフ競技の舞台、霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)へのアクセスは、私たちメディアにとっては、開幕前の最大の難問だった。
試合会場内の駐車場は大会関係車両限定で、メディアの利用は不可。それでも、ありがたいことにメディアシャトルが用意される様子ではあったが、実を言えば、運行状況は蓋を開けてみるまでわからなかった。
霞ヶ関の最寄り駅はJR川越線の笠幡駅。しかし、コロナ感染防止の観点から考えれば、公共交通機関の利用は避けられるものなら避けたいと思った。そして、所沢市(埼玉県)在住の私の個人的事情を申せば、車なら30分、渋滞してもせいぜい60分程度の所要時間なのに、電車を利用すると、複数回の乗り換えとタイミング次第で片道2時間超になる。
実際に電車と組み合わせてメディアシャトルを利用してみたが、やっぱり2時間前後を要し、途方に暮れていたら、ある日本人メディアが笠幡駅の近くのコインパーキングを教えてくれた。
翌朝、車でそのパーキングに行ったら長蛇の列。ゲート前で順番を待つこと1時間超。試合が始まったら、さらに待ち時間が増えるかもしれないと思った私は、その日の夕方、笠幡駅周辺を歩いて回り、五輪期間中、車を停めさせてもらえそうな場所を探し回っていたところ、地元の方々からの親切を得て、幸運にも駐車場を借りることができた。そのおかげで、私は残りの10日間を車で通うことができ、大いに救われた。
地元の人々の笑顔と激励で乗り越えた酷暑の中での五輪取材
霞ヶ関の地元の人々に助けられた出来事は、その前にも実はあった。初めてコインパーキングに行った日、長蛇の列に付いた挙げ句、慌てて試合会場へ歩いて向かった私は、途中で道を間違え、大事な会見に遅れそうになったところで、地元の方々の親切な誘導に救われ、ぎりぎりセーフで会見に滑り込んだ。
手助けしてくれた人々は、みな笑顔で「取材、頑張ってください」という一言を添えてくれた。私には、それが大いなる励みになり、原稿を書く勢いも増し、酷暑に負けることなく次々に記事を発信した。
だが、こともあろうに私は、一部の原稿で「霞ヶ関」を「霞が関」と誤記してしまい、そのままネット上で公開されていたことを、SNSを通じて読者の方から指摘された。
その読者は霞ヶ関のメンバーで「名前を間違えられると、いい気持ちはしないので」と丁寧な語調で訂正を求めるメッセージを寄せてきた。誤記を確認した私は、即座に訂正し、お詫びのメッセージを送った。
すると、私のミスを責める代わりに、私への励ましの言葉と霞ヶ関での今秋のラウンドのお誘いが届き、私はただただ驚いてしまった。そして、是非とも会ってお礼が言いたく、もちろん霞ヶ関を回ってみたいという想いにもかられ、お誘いをありがたく、お受けした。
そんなふうに私の五輪ゴルフ取材は最初から最後まで試行錯誤の連続で、酷暑の下で朦朧となったこともあり、ずいぶん失敗もしたし、失態も演じた。だが、大勢の人々の優しさや親切に助けられ、どうにか乗り切ることができた。
こんな赤裸々な取材体験記を公開することは、おそらくこれが最初で最後だと思う。しかし、通算15日間の長丁場だった五輪ゴルフの取材の陰には、五輪ゴルフ関係者の方々の努力とともに、直接の関係者ではない方々の温かいサポートがあり、それが大きな力になってくれていたことを、どうしてもみなさんにお伝えしたくて、ここに綴った。
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