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- 西郷真央が現在も記録更新中のすごいツアー記録とは?
未勝利ながら抜群の安定感で賞金ランキング5位につける、20歳の西郷真央があるツアー記録を更新中だ。それは、連続試合アンダーパー。富士通レディース終了時で前人未踏の17試合連続アンダーパーフィニッシュを果たしている。
6月から予選落ちなし!抜群の安定感で記録更新中
ルーキーとして臨んだ2年にまたがる今シーズン、西郷は昨年こそ予選落ちが多かったが今年に入ってグンと安定感が増してきた。特に最近は毎週のように上位争いに加わっている印象がある。
ひとつのきっかけになったのが6月の宮里藍サントリーレディスだ。
優勝した青木瀬令奈にはわずか1打及ばなかったが4日間通算16アンダーの好スコアで自己最高の2位フィニッシュ。前戦(リゾートトラストレディス)の予選落ちから見事に復調するとともに、17試合連続アンダーパーという快進撃の口火を切ったのである。
宮里藍サントリーレディス以降、西郷が出場した試合の順位とスコアは以下の通りだ。
1試合目 宮里藍サントリーレディス 16アンダー(2位タイ)
2試合目 ニチレイレディス 5アンダー(16位タイ)
3試合目 アース・モンダミンカップ 18アンダー(2位)
4試合目 資生堂レディス 9アンダー(2位タイ)
5試合目 ニッポンハムレディス 5アンダー(10位タイ)
6試合目 GMOインターネット・レディースサマンサタバサグローバルカップ 2アンダー(49位タイ)
7試合目 大東建託・いい部屋ネットレディス 9アンダー(6位タイ)
8試合目 楽天スーパーレディース 14アンダー(4位タイ)
9試合目 NEC軽井沢72トーナメント 4アンダー(10位タイ)
10試合目 CAT Ladies 2アンダー(8位タイ)
11試合目 ニトリレディス 5アンダー(17位タイ)
12試合目 日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 15アンダー(2位)
13試合目 住友生命Vitalityレディス東海クラシック 3アンダー(15位タイ)
14試合目 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 3アンダー(29位タイ)
15試合目 日本女子オープン 8アンダー(2位タイ)
16試合目 スタンレーレディス 9アンダー(5位タイ)
17試合目 富士通レディース 5アンダー(14位タイ)
17試合中2位が5回でトップ10が11回。約65%がトップ10という計算になる。この間、53.5ラウンドプレーして60台が30回。オーバーパーだったのはわずか6ラウンドしかない。17試合の通算スコアは132アンダーになる。
この132アンダーという数字、宮里藍サントリーレディス以降の累計スコアで全選手中トップである。これに次ぐのが西村優菜の119アンダー。賞金ランキング1位の稲見萌寧でも93アンダーでしかない。いかに西郷がこのところ好スコアを出し続けているかが分かる。
西郷の強みはショット力にある。ドライビングディスタンスの順位とフェアウェイキープ率の順位を合算したトータルドライビングという項目では36(ドライビングディスタンス11位、フェアウェイキープ率25位)で1位。つまり、ティショットが非常にうまいということである。それだけではなくパーオン率も74.1176%で3位とグリーンを狙うショットも素晴らしい。このショットの精度の高さが安定した成績につながっているのだ。
これだけの素晴らしいゴルフをして優勝に手が届かないのは本当にもったいないが、めげずに継続していけば必ず初優勝は手にできると信じたい。
ハイレベルな女子ツアー、実は1試合差で西村優菜も猛追
実は、今年は連続試合アンダーパーの当たり年である。昨年までの記録は14試合連続だったが、稲見が今年初戦のダイキンオーキッドレディスから15試合連続アンダーパーをマークしてまず塗り替えた。そして、西郷がスタンレーレディスで稲見の記録を破って現在に至っているわけである。
さらには西郷の背後に「1差」でピッタリとつけている選手もいるから今の女子ツアーは層が厚い。その選手は、現在賞金ランキング3位で前述の「宮里藍サントリーレディス以降の累計スコア」でも名前が出てきた西村だ。西村はアース・モンダミンカップから16試合連続でアンダーパー街道をばく進中。この間、2勝を挙げている。
この先、西郷が記録をどこまで伸ばすか。あるいは、西郷が止まって西村が抜き去るのか。シーズン終盤戦、賞金女王争いとともに西郷と西村の連続試合アンダーパー争いも見逃せない。
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