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- 人気選手は集中? それとも分散? トーナメントの予選組み合わせはどうやって決めてる?
最近は注目選手の予選ラウンドの組み合わせが決まると、「誰と誰が同組対決!」といった記事が出て、その週のトーナメントを盛り上げています。そこで、予選ラウンドの組み合わせはどのように決めっているのでしょうか、調べてみました。
予選ラウンドのスタート順は主催者が決める
プロゴルフトーナメントは4日間競技であれば木曜日、3日間競技であれば金曜日に予選ラウンドが始まります。そのスタート順が決まるのは、開催週の火曜日か水曜日の昼と決まっています。
なぜそのタイミングかというと、大会開催週の月曜日や火曜日に、開催コースで主催者推薦選手選考会(マンデートーナメントおよびチューズデートーナメント)を実施し、成績上位者に出場権を与える試合があるからです。
また、出場資格を持っている選手がケガなどを理由に出場を取りやめ、待機選手(ウェイティング)に出場権が回ってくるケースもあるので、出場選手が最終決定してからの発表となるからです。
そして、スタート順を決めるのは主催者です。主催企業の所属選手がいる場合、その選手をメインに前年度の優勝者や注目度の高い選手をバランスよく配置します。
ギャラリーが特定の組に集中しないように注目選手を分散するのが通例ですが、主催者の意向であえて注目選手ばかりを集めた組み合わせを作るケースもあります。松山英樹が優勝した2016年の日本オープンでは、松山と石川遼とマスターズ覇者のアダム・スコットが予選ラウンド2日間を同組で回り、大きな盛り上がりを見せました。
4日間競技の予選ラウンドは同じ選手と2日間プレーします。初日が午前スタートの場合、2日目は午後スタートになります。初日が1番スタートの選手は、2日目が10番スタートです。
コースコンディションや自然条件で不公平が生じないように配慮されていますが、実際には全選手が公平なフィールドで戦えるスポーツではなく、選手たちもそれを承知の上で取り組んでいます。
その後は成績順のペアリング、同スコアの場合は提出順
3日間競技は第1ラウンド終了時点、4日間競技は第2ラウンド終了時点でペアリングが成績順になります。首位の選手が最終組に入り、そこからスコアの少ない順番に並んでいきます。
同じスコアの場合はスコアカードを提出した順番になります。早い時間にスタートした選手から順番にホールアウトしてスコアカードを提出していきますから、前日のスタート時間が早かった選手が翌日は後ろの組になります。
同じ組で同じスコアの場合は、その組の中でスコアカードを提出した順番です。石川遼が高校生プロゴルファーとして注目を集めていた時期は、同組同スコアでホールアウトした選手が石川に対して先にスコアカードを提出するように促すことがよくありました。
なぜならば、石川が翌日に最終組に近い位置でプレーすれば、大会自体の注目度が大きくアップするからです。そして、その選手にとっても石川が前の組にいるより後ろの組にいるほうがプレーしやすくなるので、双方にとってメリットがあったわけです。
トーナメントに優勝するのは54ホールないし72ホール終了時点で最も少ないスコアでホールアウトした選手です。そのためには、最終日に最終組でプレーするのが最も優勝に近い位置なのは間違いありません。
ただ、最終日最終組が必ずしも有利とは限りません。トーナメントの地上波放送は少し前まで録画中継が主流でした。最終組にいるはずなのに優勝争いから脱落してテレビに映らない選手が必ずいました。
最終日最終組のプレッシャーはおそらく相当なもので、予選ラウンドではイキのいいプレーをしていた若手選手が、初優勝を意識した途端にスコアを大きく崩してしまうパターンをよく見かけました。ただ、最近は初めての最終日最終組でも堂々とプレーし、優勝争いに加わるケースが多くなっているように感じます。
男子ツアーも女子ツアーもこれから賞金王・賞金女王争いが佳境を迎えますので、主催者がどんな意図で予選ラウンドのスタート順を決め、そのスタート順がどのように変わっていくか注目すると、トーナメントの楽しみ方がよりいっそう深まるかもしれません。
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