- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- パー4をミドルホールと呼ぶのは日本だけ!? 意外と多いゴルフの和製英語
パー3はショートホール、パー4はミドルホール、パー5はロングホール。日本人ゴルファーが当然のように使用している言葉ですが、実は海外ではほとんど通用しません。そこで、意外と知られていない、ゴルフにおける和製英語を集めてみました。
パー3をショートホール、パー5をロングホールと呼ぶのは和製英語
ゴルフは海外から伝わったスポーツですから、日本語に訳せないゴルフ用語がたくさんあります。カタカナ表記されている用語のほとんどが英語由来ですが、中には欧米人が使っている用語とはまったく異なる和製英語が含まれています。
筆者は1990年代後半から2000年代後半にかけてゴルフ雑誌の編集部に在籍していましたが、その編集部ではパー3をショートホール、パー5をロングホールと表記することはありませんでした。
なぜならば、これらは和製英語であり、英語圏でゴルフを学んだ読者の方から「ゴルフメディアは正しい用語を使いなさい」とお叱りの言葉をいただくことがあるからです。
PGAツアーの英語解説を聞いていると、パー3でも距離の長いホールをロングパー3、パー5でも距離が短いホールをショートパー5と表現します。一概にパー3だからショートホール、パー5だからロングホールというわけではないのです。
アマチュアゴルファーの感覚だと、パー3が180ヤード以上だったらロングパー3、パー5が500ヤード以下だったらショートパー5というイメージでしょうか。
したがって、パー4をミドルホールと表記することもありませんでした。320ヤード以下であればショートパー4、400ヤード以上であればロングパー4ということになります。
アプローチショットも日本と欧米で意味が違う
それと、こちらは日本のゴルフメディアも普通に使っている用語がPGAツアーの解説ではまったく別の表現をしているのはアプローチショットです。
日本人の感覚だと、グリーンを狙ったショットがショートしたり左右に外れたりして、そこからピンに寄せるのがアプローチショットというイメージだと思うのですが、PGAツアーの解説ではチップショット(チッピング)と表現します。
PGAツアーの解説でアプローチショットという用語を使うのは、パー4の第2打やパー5の第2打でボールをグリーンに近づけるショットを打つときです。ですから、150ヤードのアプローチショット、200ヤードのアプローチショットという表現になります。
PGAツアーのスタッツ(部門別データ)にはAPPROACH THE GREEN(アプローチ・ザ・グリーン)という項目があり、75ヤードから200ヤードまで25ヤード刻みでショットの成功率をランキングにしています。この距離が欧米人にとってのアプローチショットなのです。
一方、日本人の感覚に近いアプローチショットはAROUND THE GREEN(アラウンド・ザ・グリーン)という項目があり、10~30ヤードのラフやバンカーからのショットの成功率をランキングにしています。
その流れで言えば、パーオンという言葉も和製英語です。日本ツアーのパーオン率というスタッツは、PGAツアーではGREENS IN REGULATION PERCENTAGE(グリーン・イン・レギュレーション・パーセンテージ)という項目になります。
日本でプレーするぶんには和製英語で問題なし
この他にゴルフ用語の使い方で気をつけたほうがいいとアドバイスを受けて印象に残っているのがナイスショットです。
これは和製英語というわけではないのですが、ナイスショットはラッキーショットや結果オーライというニュアンスになり、相手に不快感を与える可能性があるから、同伴者のショットを称える際はグッドショットという言葉を使ったほうがいいと教わりました。
それと、ゴルフでハンディキャップがひとケタの人をシングルプレーヤーと言いますが、その人たちのことを「シングルさん」と呼ぶのもやめたほうがいいとアドバイスされました。
その理由は、シングルは独身という意味なので、誤解のないようにシングルハンディと言ったほうがいいとのことでした。
ただ、私自身は同伴者から「ナイスショット!」と声をかけられて不快に感じたことはありません。また、シングルハンディの人がバーディを取ったとき、「さすがシングル!」と声をかける同伴者がいますが、本人もまんざらでもなさそうな表情をしています。大事なのは、相手がその言葉をどのように受け取るかではないでしょうか。
和製英語は外国人には通じないので、あまり使わないほうがいいというのも考え方の一つです。ただ、大半のゴルファーは海外よりも日本でプレーする機会が圧倒的に多いですし、同伴者も日本人がほとんどですから、和製英語に関しても知識として知っておけばそれほど気にする必要はないと思います。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking