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- 練習は意外とウソをつく!? 努力の成果を本番ラウンドで出せない人が試すべき「発想の転換」
練習場ではナイスショットが連発するのに、コースに出ると思うように当たらない……、多くのアマチュアが抱える悩みです。練習と本番のズレはなぜ生まれるのか、その原因と改善のヒントを聞きました。
練習と同じショットが本番で打てない
春の訪れとともに、コースでのラウンドを再開するゴルファーが増えてきました。筆者のゴルフ仲間の「冬の間はラウンドしない」人たちも“冬眠”から目覚め始めました。もっとも本人たちは“冬眠”していたわけではなく、練習場でスイングとショットをしっかり仕上げてきたと意気込んでいます。
ところがスタートホールのティーショットを見ていると、フェアウェイのど真ん中をとらえることはほとんどなく、だいたい右か左に曲がります。そしてセカンドショット以降も微妙な当たりで、ボギーかダブルボギーでホールアウトします。これは筆者も一緒です。
「アマチュアのスタートホールなんて、そんなものだから」となぐさめながら次のホールに向かいますが、そのホールでも会心の当たりが出ません。本人は首をかしげながら、「練習ではいいショットが打てたのに、どうして本番では打てないのだろう」とつぶやきます。
そしてショットの調子が上がらないまま前半ハーフが終わり、ランチを食べながら「あんなにたくさん練習したのに、練習はウソをつくよね」という話になります。

アマチュアの練習量なんて、たかが知れているかもしれませんが、みんな一生懸命練習していますし、練習では手ごたえをつかんでラウンドに挑みます。ところがコースに出ると、練習でつかんだ手ごたえが跡形もなく消え去ります。
練習と同じショットが本番で打てないのはどうしてでしょうか。沖縄県のエナジック具志川ゴルフクラブ総支配人で、レッスンプロでもある三浦辰施氏に話を聞いてみました。
「まず前提として、練習と同じショットが本番で打てないのは、アマチュアだけでなくプロも同じです」
「『それって何でだろう?』と自分の練習を振り返ってみると、調子がいいからといって、何となくボールを打ち続け、いい球が出た日っていうのは、あとから考えると、あまり身になっていないんですよ」
「何も考えないでスイングできるようになるのは理想ではありますが、それは“スイング作り”をしているときの話です。『明日はコースでラウンドする』というときは、狙ったところに7割くらい打てたら、すぐにターゲットを変えるんです。同じところをずっと狙い続ける練習はしないほうがいいです」
練習を本番で試すという発想の転換が必要
コースでは毎回、状況が変わります。それにもかかわらず、練習では同じ番手、同じ目標で打ち続けていると、「環境が変わったときの対応力」が育ちにくくなります。そもそも、練習場とコースは大きな環境の違いがあります。
「練習場は、球がどれだけ曲がってもペナルティーがありませんし、うまく打てなかったら打ち直しもできますよね。さらに、足場もボールの位置も平らですが、コースは違います」
コースでは傾斜や芝の状態によって、同じスイングをしてもボールの当たり方は変わります。それにもかかわらず、「練習場と同じ打ち方」をそのまま持ち込もうとしても、うまく打てません。そしてコースでは、ミスの結果がそのままスコアに反映されます。この違いが、プレー中の判断やリズムに影響を与えます。
さらに、スイングの再現性に対する考え方にも誤解があると指摘します。
「『スイングは体で覚える』とよく言いますけど、実際はコツを覚えているだけなんですよ。練習を重ねれば、同じスイングが再現できるわけではありません。むしろ、『どう振れば(コースで)うまくいくのか』という感覚を理解しているかどうかが重要です」
こうして見ていくと、「練習と同じショットが打てない」のは、単に本番で崩れているわけではなく、練習とコースがうまくつながっていない状態なのでしょう。
練習でできたことを、そのまま本番に持ち込もうとするのではなく、「練習している内容をコースでどう試すか」という視点に変えていく。そうした発想の転換が、練習と本番のズレを少しずつ埋めていくきっかけになるのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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