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- フェード優利なコースをドローヒッターが攻略した秘策とは?女子プロテスト合格選手から見る【石井 忍のここスゴ!】
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、11月2日から5日に行われた国内女子ゴルフの最終プロテスト。通算1オーバー、9位タイでプロ入りを果たした星野杏奈にスポットを当てる。
9位タイ合格の星野杏奈は砲台グリーンをどう攻略した?
■星野杏奈(ほしの・あんな)/1999年生まれ、埼玉県出身。学生時代は、埼玉県ジュニアゴルフ選手権(2015年)、信夫杯日本女子大学ゴルフ選手権(2017年)、東京都女子アマチュア選手権(2018年)などで優勝。2021年度JLPGA最終プロテストで合格を果たした。目標とするプロゴルファーは韓国のイ・ナリ
2021年度の国内女子ゴルフ最終プロテストが終了しました。今回の合格者は21人。私のスクールからは、高久みなみ選手、泉田琴菜選手、星野杏奈選手の3名が合格しました。

開催されたのは、京都府城陽市の城陽カントリー倶楽部です。9月に男子ゴルフのパナソニックオープンを行ったことでも有名ですよね。
コースの特徴は、砲台グリーンが多いこと。グリーン面が見えないシチュエーションからセカンドショットやパー3ホールのティショットを打つ機会が増えるため、いかにランが少ない球でグリーンをキャッチできるかがスコアメイクのポイントです。
さて、通算5アンダーの2位で合格した髙久選手は、スピン量が多いタイプ。ハイスピンは球筋が不安定になりやすく、彼女のウィークポイントでもあります。
しかし、城陽CCではグリーンを上から捉えられるこの球筋が武器になりました。また、通算2アンダー、3位の泉田選手は、フェードが持ち球のパワーヒッター。ボールをピタッと止めるスキルがあるため、砲台グリーンを上手く攻略できました。
一方、通算1オーバー、9位タイの星野選手の持ち球はドロー。しかも、ヘッドスピードはドライバーで40m/s前後と、飛ぶタイプではありません。
他の選手より大きい番手でグリーンを狙わなければいけないし、球が上がりにくいため、落下角度が少なくなります。つまり、ランが出やすい球筋ですから城陽CCとは相性が良くなかったのです。
そんな星野選手にアドバイスしたのは、スタンスの向きを変えてドローの曲がり幅をコントロールすることでした。ティーアップして打つドライバーはクローズに構え、ヒッカケの要素を入れて距離を稼ぎました。
反対に、地面のボールを打つショットは、オープンスタンスで構えることで、クラブパスがストレートになるように調整。ドロー回転を抑え、ランを極力減らす球筋でグリーンを狙いました。
スタンスを変えるだけで曲がり幅をコントロールできる

皆さんも、自分の球筋と相性が悪いホールや、絶対に右に曲げたくない、左に曲げたくないというシチュエーションがあるはず。そんな場面に遭遇した時は、スタンスの方向を変えてみてください。
注意点は、ボールを中心にして、回り込むように足を動かすこと。例えば、オープンスタンスで構えたい時、単純に左足を引くのはNGです。いつもと異なる位置にボールがセットされることになり、ミスが出やすくなるからです。
時計の文字盤の中心にボールがあり、6時の位置がスクエアスタンスだとするなら、左右の足を動かして5時の方向に回り込んで構えてください。
ラウンド中にドローヒッターがフェード、フェードヒッターがドローを打とうとするのはミスの元。スタンスを変えるだけで曲がり幅をコントロールできるので、ぜひトライしてみてください。
■石井 忍(いしい・しのぶ)/1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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