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- 「私はどっちも好き!」イ・ボミが感じた日本と韓国の異なる応援スタイルとは?
「イ・ボミの“チンチャそれ!”」Vol.5。日本女子ツアー参戦から11年目を迎えたイ・ボミ選手。2年連続で賞金女王となり、今も多くのファンから愛されている彼女が、現在の心境を本音で語ります! 今回のテーマは、日韓の応援スタイルの違い。(構成:キム・ミョンウ)
韓国ではファン同士で応援合戦の雰囲気になる
日本ツアーに来て11年目になりますが、去年と今年はコロナ禍でファンに会うことができずにすごく寂しい思いをしました。日本と韓国のファンに自分がプレーしている姿を見せられず、結果もいい報告ができていないことが今も心残りです。
日本と韓国のファンは似ているようで似ていない部分が色々とあります。私がプロデビューした韓国女子ツアーでは、多くのファンに支えていただき、年末にはファンクラブの方が主催になり、忘年会イベントを催してくれています。とてもありがたいことですよね。
今も思い出し笑いをしてしまうのは、ファンの方がプレー中にものすごく大きな声で応援する姿です(笑)。というのも、他の選手のファンもいるので、ファン同士の応援合戦みたいにかなり熱くなる感じがあるんです。
でも、日本に初めて来たとき、ギャラリーの方たちは静かにプレーを見守り、いいプレーには拍手を送る応援スタイルでした。日韓では国民性がこんなにも違うんだ! と感じたものでした。
ただ、私は韓国ツアーで賞金女王になって日本に来ましたが、誰にも知られていない無名の選手でした。なので、なかなかギャラリーから拍手をもらえなかったときは寂しかったりもしたのですが、結果を残し始めると、徐々にファンが増えて拍手の数も多くなっていきました。ついには日本でもファンクラブができて、今では日韓のファンがともに交流するまでになったのですが、そうした光景は私にとってすごく微笑ましいものでした。
つまり、韓国では「大きな声援に力をもらい」、日本では「静かな熱量から力をもらう」感じがありました。韓国のファンは積極的に前に出てくるけれど、日本は後ろから控え目に見守りながら応援するスタイル。私はどちらも好きです!
2時間も待つファンの姿が今も忘れられない
ファンとの交流といえば、試合後にたくさんサインをする機会がありましたが、今ではコロナ禍でそれもできないのは残念です。今も目に焼き付いているのは優勝した試合のあと、表彰式が終わってもずっと待ってくれていたファンの姿です。
2時間くらい待ち続けてくれているのに、そんな中で私が無視して帰ることもちろんできませんでした。待ってくれていたファンにサインをすべてやり終えたことも、今ではいい思い出です。
今思うと、サインをもらえずに帰ったファンもいたと思います。そう思うと申し訳ない気持ちになったり……。とにかく私が日本に来てから、成績がいい時も悪い時もずっと応援してくれるファンには感謝しかありません。
私だけでなく、海外から来た選手たちは、特にファンを大事にする傾向が強いと思います。見知らぬ土地に来て、違う国のゴルフファンが名前を憶えてくれて、自分のことを応援してくれることは、とてもありがたいことです。だからそれに応えようと思うのは当然のことだと思います。私ができることは、顔を合わせて感謝の気持ちを伝えることやサインをして思い出を作ってもらうことですから。
来年こそはファンの熱気に囲まれて盛り上がるツアー会場が戻ってくればいいなーって思っています。今は成績が出ない姿を見せるのがとても恥ずかしいのですが、ギャラリーが戻ってきたら、大きな声援と拍手を刺激にいいプレーを見せていきたいです。
【プロフィール】
イ・ボミ/1988年生まれ、韓国出身。2010年に韓国女子ツアー賞金女王となり、11年から日本ツアーに参戦。15年に7勝、16年は5勝して2年連続で賞金女王となる。ツアー通算21勝。2019年12月に俳優イ・ワン氏と結婚。愛称は“スマイル・キャンディ”。延田グループ所属
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