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- ゴルフ場の収益は“ゼロ”どころか“マイナス”!? それでも駐車場に「EV充電器」を設置する理由
ゴルフ場の駐車場にEV充電器が増えてきています。収益ではなく“サービス”として導入が進む理由や、ゴルファーにとってのメリットなどをゴルフ場関係者に取材しました。
電気自動車向けにEV充電器を設置するゴルフ場が増加
最近、ゴルフ場の駐車場でEV(電気自動車)の充電器を見かける機会が増えてきました。実際に充電している車両を見かけることもあり、「ここでも充電できるのか」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
筆者自身はハイブリッド車に乗っているため、EV充電器を利用した経験はありませんが、「どのような仕組みなのか」「どのくらいの時間や費用がかかるのか」と気になる存在ではあります。
過去を振り返ると、かつてはゴルフ場の駐車場にガソリンの給油機が設置されていたこともありました。ただし、筆者がゴルフを始めた2000年前後には、その多くは実際に稼働しているというよりは、名残のような存在で、いつの間にか姿を消していきました。
ラウンド中に洗車してくれるサービスなども同様で、時代の変化とともにゴルフ場の付帯サービスは少しずつ入れ替わっています。

そうした流れの中で、現在広がりつつあるのがEV充電器です。この設備を新設することはどんなメリットがあるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「うちのゴルフ場は昨年、EV充電器4台を設置しました。メリットは完全にお客様サービスですね」
「事情を説明しますと、導入費用はかからないんですよ。その代わり、『4台分でだいたい、1カ月の電気料金が1万円くらい上がります』と最初に言われました」
「うちとしましては、電気自動車に乗ってくる方もたまにいらっしゃいますので、『月1万円だったら入れようか』ということで導入しました。ただ、今のところ電気料金はそこまで上がっていません」
「もう一つのメリットとしましては、EV充電器設置スポットを知らせるマップがあるらしいんですよね。そのマップに掲載されるので、『あそこのゴルフ場に行けば、充電できるんだ』というのが周知されることもメリットですね」
「一般の方も利用できる設備ですから、ゴルフ場の入口に『EV充電器がここにあります』という看板も立てています。でも、ゴルファー以外で充電しているのは見たことがないです。ゴルファーには結構使われていますよ」
ラウンドしている間に充電できるのは効率的
筆者は完全に誤解していましたが、あのEV充電器はゴルフ場の来場者だけでなく、一般の電気自動車ユーザーも利用できるそうです。
「うちのスタッフで電気自動車に乗っている人間がいるので、使い方を聞いてみたら、プリペイドカードみたいなのをかざすと使った分だけ引き落とされるみたいです」
「ですから充電費用はお客様が支払っています。ゴルフ場には一銭も入ってきません。その費用が設置した会社に収入として入る仕組みになっているのでしょうね」
つまり、ゴルフ場にとってEV充電器は収益を生む設備ではなく、あくまでサービスの一環という位置づけになります。それでも設置する理由として、「ゴルフ帰りの高速道路は渋滞するじゃないですか。渋滞にハマっても安心できるという意味では、いいのかなと思います」という現場の判断があります。
ゴルファーがラウンドしている間に充電を済ませ、帰路の不安を減らす。そうした使い方が一般的になりつつあるようです。
ゴルフ場という場所を考えると、この設備との相性は悪くありません。多くのゴルファーは車で来場し、数時間から半日近く駐車場に車を停めています。その時間はいわば「何もしていない時間」です。その間に充電ができるのであれば、効率的だと感じる人も多いでしょう。
一方で、この設備がさらに普及するかどうか、10~20年後も続くかどうかは分かりません。かつてのガソリン給油機や洗車サービスのように、時代の変化とともに役割を終える可能性もあります。EVそのものの普及状況やインフラの整備によって、必要とされる場所も変わっていくはずです。
とはいえ、ゴルフ場が時代の変化に応じて新しいサービスをお客様に提供することは、接客施設として大切な姿勢だと思います。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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