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- 「上級者=ピン型」はもう古い? マスターズ連覇のマキロイも選んだ“マレット全盛時代”
マスターズを連覇したローリー・マキロイが使うマレットパターに注目。PGAツアーで進む“マレット化”の背景を、グリーン進化と設計自由度の観点から分析し、アマチュアの選び方まで解説する。
なぜマキロイのパターに注目するのか
正直なところ、一般のアマチュアゴルファーがPGAツアー優勝者のクラブセッティングをそのまま参考にすべきかどうかは判断が難しいところです。ただ、興味を持つのは自然なことでしょう。ましてやマスターズを連覇したローリー・マキロイのセッティングとなれば、誰もが一度は真似してみたいと思うはずです。今回はその中でも、パターに焦点を当てて考察します。(文/クラブフィッター・石井建嗣)

まず、なぜパターに着目するのか。その理由は2つあります。1つ目は、マキロイが連覇を達成する中で、昨年から継続して使用しているクラブがアイアンとパターである点です。ただしアイアンについては、シーズン序盤に別モデルを試しており、完全に継続使用しているのはパターのみです。2つ目はその形状です。“上級者はピン型(ブレード型)”という一般的なイメージに対し、マキロイが使用しているのは比較的大きめのヘッドを持つマレットタイプだからです。
PGAで進む“マレット化”の背景
ここで興味深いデータがあります。現在のPGAツアーでは、マレットパターが主流になりつつあります。世界ランキング上位の選手の多くがマレットを使用しているのです。2010年代までは、タイガー・ウッズを筆頭にブレード型が主流だったことを考えると、この変化は“革命”と呼んでも過言ではありません。
では、なぜここまでマレットパターが優勢になったのでしょうか。理由は大きく2つ、「グリーンの進化」と「設計自由度の高さ」にあると考えます。
まず前者です。近年のPGAツアーでは、グリーンはより速く、硬く、そして均一に整備される傾向にあります。転がり続けるボールによる視覚的な面白さというエンターテインメント性に加え、進化したクラブやプレーヤーの技術に対応するため、コース側が難度を高めた結果とも言えるでしょう。この変化が、パター選択にも影響を与えたと考えられます。
次に後者です。従来、マレットパターは「大型で重心が深く、ミスヒットに強い=初心者向き」とされてきました。しかし現在は、小ぶりで重心設計の自由度が高いモデルも登場しています。一方、ピン型は構造上大きな形状変化が難しいのに対し、マレットは設計の幅が広いのが特徴です。言い換えれば、用途やフィーリングに応じた最適化がしやすいということです。
クラブ全体の進化の流れを見れば、この変化はむしろ自然とも言えます。ドライバーをはじめとするウッド類は早い段階で大型化し、アイアンも寛容性の高いモデルが主流となりました。その流れの中で、パターのマレット化が進むのは必然だったのかもしれません。
では国内ツアーではどうでしょうか。昨年後半のデータではありますが、男女プロ110人の使用パターを集計すると、1位がノーマルマレット、2位がブレードとネオマレット、4位が角型マレット、5位がワイドブレードという結果でした。全体で見ればマレット優勢に映りますが、男子に限定すると1位はブレードタイプです。また女子プロでもマレット使用率は高いものの、ツアーレップによれば「本来はジュニア時代から慣れ親しんだブレードを使いたい」という声も少なくないようです。
アマチュアはどう選ぶべきか
最後に、アマチュアがどちらを選ぶべきかについてです。結論としては、好みに従って選ぶのが最も合理的でしょう。PGAツアー選手に憧れてマレットを選ぶのも一つの選択ですし、グリーンコンディションの違いを理解したうえでブレードを使うのも問題ありません。結果だけでなく、所有欲を満たすこともゴルフの大切な楽しみの一つです。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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