プレーフィーは基本的に支払わない! でもエントリーフィーは必須
一般アマチュアがゴルフ場でラウンドした後に必ず行うのが精算だ。プレーフィーにキャディフィー、ロッカーフィーにレストランでの飲食代、練習場のボール料金、さらにはゴルフ場利用税が上乗せされる。
その価格はコースや曜日によって大きく変わるが、ここである一つの疑問が浮かぶ。

ツアープロは果たしてトーナメント会場で料金を支払っているのだろうか。
海外ではその国のプロライセンスを持っていれば、どこのゴルフ場でもたとえプライベートのラウンドであってもプレーフィーが無料になるというが、日本ではメンバーフィーや多少の割引料金でプレーできるものの無料になることはまずない。
とはいえ、トーナメントともなれば大きなイベントとなるだけに、出場する選手がプレーフィーをわざわざ支払うとも思えないのだが……。
実際にツアープロに話を聞いてみたところ、レギュラーツアーに関してはプレーフィーを支払うことはないとのこと。大会期間中はスポンサーがゴルフ場を借り切るので、選手が個別に支払う必要はないのだ。したがって、ロッカーフィーや利用税も支払うことはない。
ただし、ハウスキャディをお願いする場合はキャディフィーを支払わなければならない。また、多くのトーナメントではレストランでの飲食代も支払うことになるが、大会スポンサーによっては、飲食代もカバーしてくれるという。
したがって、トーナメント期間中にレストランへ行かず、帯同キャディを伴った場合はゴルフ場で精算する金額が0円ということになる。
もちろん、出費がゼロというわけではない。大会前に必ずエントリーフィーを日本ゴルフツアー機構(JGTO)なり、日本女子プロ協会(JLPGA)に支払う必要がある。レギュラーツアーは約1万円の金額だが、下部ツアーになるとさらに高くなることもある。
特にクォリファイングトーナメント(QT)と呼ばれる出場予選会は通常のトーナメントと違うため、JLPGAだとファーストステージは4万円、ファイナルステージで5万円かかる。
実は下部ツアーではプレーフィーを支払うのが基本
あくまでも目安だが、トーナメント1試合に出場すると20万円前後の経費が掛かると言われる。その内訳は交通費や宿泊費、帯同キャディへの支払いがメインであり、ゴルフ場ではそれほど支払わないことが分かった。
もっともレギュラーツアーのようにスポンサーが数億円の単位でトーナメント開催する場合に限った話であり、それに当てはまらない下部ツアーではプレーフィーを支払うことになるという。

規模の小さいミニツアーも例外ではない。スポンサーがゴルフ場を借り切るのではなく、ゴルフ場が場所とスタート時間を提供してくれだけなので、当然プレーフィーが発生するわけだ。
ただ、ゴルフ場やスポンサーの好意によってメンバーフィー程度にはなるとのこと。
ちなみに、日本プロゴルフ協会(JPGA)によるシニアツアーでもエントリーフィーは当然支払うが、プレーフィーに関しては大会によって支払ったり、支払わなかったりする。
レギュラーツアーで予選を通過すると、火曜日から日曜日まで6日間はゴルフ場に滞在することになる。上位に入れば高額な賞金を手にできるとはいえ、予選落ちはもちろん、予選通過しただけでは経費を賄うことすら厳しいツアープロの世界。
プレーフィーを負担しないだけでもかなり助かることは間違いないようだ。