世界記録は「42分」で回ってスコア「65」!ゴルフ版鉄人レース「スピードゴルフ」の世界 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

世界記録は「42分」で回ってスコア「65」!ゴルフ版鉄人レース「スピードゴルフ」の世界

ゴルフには独自のルールを採用した競技がいくつか存在します。その中で、18ホールのスコアだけでなくラウンドにかかったタイムも合わせて競うのが「スピードゴルフ」。ひたすら走って打つを繰り返す競技で、通常のゴルフとはまた違った魅力があります。

スコアとラウンドタイムの合計で競う

 通常のストロークプレー競技だけでなく、多様な独自ルールを採用した競技があることも、ゴルフの魅力です。そんな独自ルールの競技のひとつに「スピードゴルフ」があります。

昨年12月にセブンハンドレッドクラブ(栃木県)で開催された「スピードゴルフオープン2021」の様子 写真:日本スピードゴルフ協会提供

 その名前からも分かるように、スピードゴルフでは「速さ」が重要となります。

 まず、プレーヤーは1人ずつ決められたスタート時間にプレーを開始します。そのまま18ホールをラウンドし、スコアとカップインまでに要した「ラウンドタイム」を計測し、その2つを合わせた「SGS(スピード・ゴルフ・スコア)」の数字で競います。

 たとえば、18ホールのスコアが「90」、ラウンドタイムが「60分」ならば、2つの数字をそのまま足した「150」がSGSとなります。ゴルフの技術だけでなく、走る体力や瞬時の判断力といった要素が大事になる競技なわけです。

 それ以外にも、使用クラブの規定に違いがあります。通常のゴルフでは14本までクラブを使用できますが、スピードゴルフでは7本までとなっています。組み合わせは自由なので、得意で打ちやすいクラブで固めるのもありかもしれません。

 また、競技中はキャディーやカートは使用できず、クラブは自分で持ち運ぶ必要があります。クラブの重さやバッグの持ち運びやすさは、ラウンドタイムに大きく影響するため、スピードゴルフの参加者は、主に4~5本のクラブを選んでセッティングすることが多いようです。

 グリーン上でピンを抜くことが「禁止」なのも、スピードゴルフならではのルールです。他にも、OBを打ってしまった場合に打ち直さず、ボールがOBの境界を超えたと思われる場所から2クラブレングス以内にドロップして、プレーを続けることが可能です。

 このように、良いスコアを出すだけでなく、いかにテンポよくスピーディーに18ホールを回り切れるか試行錯誤することも、スピードゴルフの魅力です。通常のゴルフとはまた違った魅力がある競技だと言えるでしょう。

ゴルフ上級者に勝てる可能性があることも魅力

 スピードゴルフで重要となるのは、走ることです。そのため、ゴルフの腕に自信がないプレーヤーであっても、足が速く、体力があればゴルフ上級者に勝てる可能性だってあります。

 たとえば、スコアで100を叩いたとしましょう。それでもラウンドタイムが60分であれば、SGSは「160」です。一方、スコアが80であっても、ラウンドに82分かかったら、SGSは「162」となります。通常のゴルフであれば20打差はとてつもなく大きいですが、スピードゴルフなら挽回できない差ではないのです。

 走りやすくなるようにクラブの本数を減らすなど、ゴルフの腕以外の部分でも勝負ができる点がスピードゴルフの魅力と言えそうです。

 このように、スピードゴルフは、とにかく走って打つを繰り返す競技です。運動不足の解消やダイエットにも効果がありそうです。通常のゴルフでも脂肪を燃焼する効果はありますが、よりアクティブに動くスピードゴルフであれば、さらなる効果が期待できるでしょう。

 また、スピードゴルフはほとんどの場合、3時間ほどで競技が終了します。1日を有効活用でき、プレーの前後で他の用事を済ませられるので、競技に参加するハードルも低いと言えます。

 日本スピードゴルフ協会の広兼祐介氏は、競技に参加するのが不安という人には協会が主催する「体験会」への参加を勧めています。

「スピードゴルフ専用のゴルフ場は存在しません。そのため、スピードゴルフをプレーしてみたい人に向けて、協会で年に4~5回ほど体験会を開催しています。関東での開催が主ではありますが、過去には名古屋や大阪、熊本での開催実績もあります。そこで競技に慣れていただき、毎年12月に開催しているスピードゴルフオープンにぜひ挑戦してほしいですね。今後もメディアへの露出を増やし、普及活動を行うことはもちろん、スピードゴルフの世界選手権開催を目指して活動していきます」

 なお、初めてスピードゴルフの競技に参加する場合、スコア「90」、ラウンドタイム「90分」が1つの目安となるようです。

 ちなみに、スピードゴルフには世界記録が存在します。男子は、スコット・ドーリー選手がスコア「65」、ラウンドタイム「42分15秒」で「107.15」、女子はローレン・カップ選手がスコア「72」、ラウンドタイム「50分48秒」で「122.48」となっています。

 ここまで来るとゴルフの腕も、走力もかなりのレベルですが、まずは自分の得意な分野で勝負できるのがスピードゴルフの良いところ。通常のゴルフとは違った魅力を秘めた競技でもありますので、ゴルフの腕に自信がある方や体力に自信がある方などは、挑戦してみてはいかがでしょうか。

この記事の画像一覧へ(16枚)

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2023/01/優勝_太田選手-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN01051-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN00809-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN01719-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN02386-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN02491-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN02709-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/2位_北村選手-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/3位_松井選手-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/KEN07171-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/KEN07251-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/KEN07516-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/KEN08397-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/TEN00261-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2023/01/表彰式-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2022/01/TEN00430-150x150.jpg

最新記事