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- パラリンピックにはなかったけど…日本における「障害者ゴルフ」の現状とは?
2021年の東京パラリンピックでは、車いす競技に注目が集まりました。実はゴルフにも、「車いすゴルフ」というものが存在します。「車いすバスケ」や「車いすテニス」などと比べて、「車いすゴルフ」の知名度は高くありませんが、どんな競技なのでしょう?
障害者ゴルフの歴史は1990年代に入ってから
新型コロナウィルスの感染拡大により延期となった東京オリンピック・パラリンピックは、2021年に開催されました。自国開催ということもあり、大きな盛り上がりを見せました。

そんな中、パラリンピックでは、車いすを使用する「車いすテニス」「車いすバスケ」「車いすラグビー」といった競技が注目されました。車いすそのものの進化と共に、急速に普及してきた車いす競技ですが、実は「車いすゴルフ」も存在します。
NPO法人・日本障害者ゴルフ協会の代表理事である松田治子氏は、日本における車いすゴルフについて以下のように話します。
「1991年頃、運動療法士長であった水田賢二氏の元に、患者さんからゴルフをしたいというリクエストがたくさん来たそうです。そこで所有していた広い敷地を利用して、簡単なゴルフ練習場を作り、障害のある人たちがそこで練習するようになりました。これが障害者ゴルフの始まりで、そこから徐々に車いすゴルフも普及し始めたのです」
しかし当時は、車いすゴルフで大会をできるゴルフ場がないといった問題がありました。そのため、障害者ゴルフのさらなる前進を目指して、日本障害者ゴルフ協会が水田氏によって発足されることになります。
前述の松田氏は、当時の車いすゴルフについて、以下のように話します。
「以前、福祉関係の出版社で働いていた際に、障害者ゴルフに興味を持って取材に行ったことがありました。そこで車いすゴルフと出合ったのです。当時はまだ車いすでプレーできるゴルフ場はありませんでしたが、協会の前代表理事の佐藤成定氏が、知り合いであった栃木県日光市のウイングフィールドゴルフ倶楽部(現・パインズ日光ゴルフ倶楽部)のオーナーに相談を持ちかけ、1996年11月に日本障害者オープンゴルフ選手権が同ゴルフ場で開催される運びとなりました」
日本障害者ゴルフ協会にとっても初めての試みでしたが、多くの報道関係者が集まるなど、注目を浴びたそうです。松田氏はこの大会の運営にボランティアとして参加し、実際に車いすでゴルフをする人たちの姿を見て驚いたと話します。
「彼らは、車いすに乗りながら上半身だけのスイングで100ヤード以上のショットを打っていました。その大会での優勝スコアは90台で、正直ここまでプレーできるのかと驚かされました。参加者の中には、足を切断している人や脳卒中を患っている人など、さまざまな障害を抱えている人がいましたが、これらのハンデを克服してゴルフをする姿にとても感銘を受けたことを覚えています」
松田氏はその後、本格的に日本障害者ゴルフ協会を支援することを決意。現在は、2代目の代表理事を務めています。
パラリンピックの正式競技にするのが目標
日本障害者ゴルフ協会としての今後の取り組みについて、松田氏は以下のように話します。
「まずは車いすゴルフをパラリンピックの正式競技とすることを目標にしています。そして、車いすの人、障害のある人など、誰もがゴルフを楽しめる環境を作りたいと考えています」
現在、日本障害者ゴルフ協会はあくまでボランティアとしての活動をしていますが、長続きさせるための組織化にも力を入れていくと話します。
「これまで26年間活動を続けてきましたが、給料の出ないボランティアでは限界があります。それに、この活動を後世に残るものにしなければいけないと考えています。そのため、給料の支払いができる仕組みを作るなど、組織を大きくしていく取り組みを行っています」
ゴルフは健常者であっても、敷居が高いと言われるスポーツです。しかし、障害があっても、周囲の協力次第でプレーを楽しむことができます。誰でもゴルフを楽しめるようにと活動を続ける人たちがいることをぜひ知っておいてください。
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