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- 西郷真央は7回! 初優勝までに2位を一番多く経験したのは誰!?
昨シーズンは未勝利ながら賞金ランキング4位、7回の2位を経験した西郷真央。開幕戦となるダイキンオーキッドレディスで悲願の初優勝を果たした。そこで、初優勝までの道のりについて調べてみた。
表純子、藤井かすみは西郷真央より2位を経験してから優勝
国内女子ツアー今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスで西郷真央が初優勝を飾った。これまで2位に泣くこと7回。難産の末につかんだ初優勝は超一流への道しるべでもある。
いつ勝ってもおかしくない――周囲から実力を認められながらも、初優勝までの道のりが遠かった選手は歴史をひも解けば大勢いた。女子ツアー初優勝まで2位を5回以上経験した日本人選手は西郷で8人目。その顔ぶれと実績は以下の通りだ。
◆初優勝まで2位を5回以上経験した日本人選手
2位回数 選手 通算優勝回数
11回 表純子 5勝
8回 藤井かすみ 10勝
7回 西郷真央 1勝
6回 柏戸レイ子 3勝
6回 不動裕理 50勝
5回 吉川なよ子 29勝
5回 鈴木志保美 3勝
5回 服部道子 18勝
初優勝までの最多2位は実に11回を記録した表純子だ。2005年のシャトレーゼクイーンズでプレーオフの末についに初優勝をつかんだ時はプロ10年目の31歳。この2週間前にも1打差2位になったばかりだった。西郷の7回は表、藤井かすみに続く3番目の多さである。
上記の選手で西郷を除く7人は全員が3勝以上挙げている。2ケタ勝利は藤井、不動裕理、吉川なよ子、服部道子の4人。そして、不動、吉川、服部は賞金女王経験者だ。つまり、多くの2位を経験して初優勝にたどり着いた選手は大成する確率が高いのである。
賞金女王経験者の初優勝までの足跡をたどってみよう。吉川は1976年から3年連続で未勝利ながら賞金ランキング7位、4位、9位と上位に入っていた。トップ10率は3年とも50%超えという安定感。まさに、いつ勝ってもおかしくない状態だった。そして1979年についに初優勝を飾るとこの年は計3勝とブレークした。以降も賞金ランキング上位に入り続け、1988年に賞金女王の座に就いている。
服部は全米女子アマを制するなどアマチュア時代から超有名人で、ものすごい期待を背負ってのプロ入りだった。1991年9月のプロデビュー戦は多くの報道陣が詰めかける“ミチコフィーバー”の中いきなり9位に入って実力の片鱗を示す。
初めてフル参戦した翌1992年は予選落ちがたったの1回という堅実なプレーをするが、2位が4回と優勝には届かない。プロ3年目の1993年も春先に3打差首位から逆転負けを喫して5回目の2位となった。同年7月のミズノレディスでようやくつかんだ初優勝は4打差5位から追いつき、プレーオフを制してのものだった。
服部はこの年3勝を挙げて賞金ランキング4位に躍進。その5年後の1998年に5勝を挙げて賞金女王に輝いている。
通算50勝、賞金女王6回の不動はプロデビュー年の1997年に賞金ランキング34位で初シードを手にすると翌1998年に未勝利ながら賞金ランキング10位に入る。
ここまで2位は3回だった。1999年も2位が3回となかなか勝ち切れなかったが11月の伊藤園レディスで2打差2位から逆転勝ち。そして翌2000年から6年連続賞金女王という“不動時代”を築き上げた。
吉川は初優勝から4試合目に2勝目、7試合目に3勝目を挙げている。服部と不動は偶然にも8試合目に2勝目、11試合目に3勝目と同じ歩みを刻んでいる。つまり賞金女王経験者は3人ともに初優勝後は堰を切ったかのように早いペースで優勝を重ねているのである。
西郷真央は今年勝ちまくる可能性がある
西郷が彼女ら女子ツアーのレジェンドたちに追随してもおかしくない。いや、さらに早いペースで勝利を増やす期待が膨らむようなデータもある。
西郷は昨年の宮里藍サントリーレディスから出場24試合連続アンダーパーというツアー史上最長記録を更新中だ。この間の通算スコアは186アンダーである。もちろん予選落ちはなく、トップ5はちょうど半数の12試合だ。
この数字を賞金女王の稲見萌寧と比較してみよう。同じ期間、稲見は22試合に出場して通算スコアは139アンダー。予選落ちと棄権が2回ずつあり、トップ5は8試合である。優勝数では稲見が「3」で西郷は周知の通り「1」であるから敵わないが、安定感では断然西郷が上なのだ。この事実を鑑みればこの先、昨シーズンの稲見に匹敵するくらい勝ちまくってもおかしくない。
2位を11回も経験した後に初優勝をつかんだ表は、その翌週も優勝している。今週開催の明治安田生命レディスヨコハマタイヤで西郷は昨年、予選落ちを喫しているが、当時とは雲泥の差があるはず。2週連続を期待してみたい。
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