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コラム

裁判で明らかになった生々しい手口 レッスンプロがハマったゴルフ版「スルガ銀行・かぼちゃの馬車事件」

2022.03.11 小川 朗(日本ゴルフジャーナリスト協会会長)
レッスンプロ

5年前に明るみに出た「ゴルフスタジアム事件」。詐欺的手口によりレッスンプロを中心とした1000人以上、総額40億円超の被害が出たゴルフ版「かぼちゃの馬車事件」は紆余曲折の末、ついに判決が下されようとしています。

被害者に虚偽の申告でローンを組ませた

 被害者の会結成から5年。被害総額40億円超と言われるゴルフスタジアム(以下GS)事件の法廷闘争が、大きな区切りを迎えようとしています。並行している8件の裁判のうち、2件の判決期日が決定しました。

車いすに座っているのが、被害者の会の精神的支柱であった生前の阿部進氏(2019年3月26日、債権者集会のため訪れた東京地裁近くで) 写真:清流舎

 信販会社ジャックスを相手取った訴訟のうち一つの判決は5月18日。これが現時点で最も早い判決期日ということになります。

 7月15日にも同社との別の訴訟も判決が出ることがすでに決まっており、残る6件の裁判も続々と弁論が終結。まもなく判決の日が決まることになります。世間を騒がせた巨額詐欺事件にようやく司法の判断が下されるのです。

 ゴルフ界に衝撃が走ったのは、5年前の今頃でした。2017年3月27日、被害者の会が結成され、都内で記者会見が行われたことで、被害総額40億円超、被害者1000人以上という巨額詐欺事件の全貌が明らかになったからです。

 この事件を少しおさらいしておきましょう。GSの営業担当者がレッスンプロなどにホームページ作成を持ちかけ、クレジットの毎月の支払いは毎月同額の広告料を送金するとの条件を提示しました。その際に無料でのホームページ作成を持ちかけます。本当は料金がかかるが、出来たホームページに掲載する広告の料金を支払うので実質無料になると説明したのです。ローンを組ませ、月々の支払いと同額をGSが被害者に振り込む。そんな絵を描いてみせます。

 このローンを組む時に「ホームページ作成ではローンが組めないから」と、スイング解析用のソフト購入という虚偽の申告をさせて、信販会社と契約をさせる手口です。与信の際の虚偽はそれだけではありません。個人事業主に勝手に屋号をつける、年収を水増しするなどやりたい放題の実態が浮かび上がってきました。その挙句、広告料の送金が17年2月下旬にストップ。被害者たちにはローンの支払いだけが重くのしかかった事件です。

 ゴルフスタジアム事件は、法曹関係者の多くが「ホームページを土地と建物、広告収入を賃料とすれば、シェアハウス『かぼちゃの馬車』の『サブリース』と酷似している」と指摘するところです。この件で「かぼちゃの馬車」におけるスルガ銀行の役割を演じたのが、大手信販会社7社だとされているのです。

寒空の下、親会社の銀行に無言の抗議

 集団提訴が開始されたのは、守る会結成からちょうど2カ月後となる17年5月26日でした。まずジャックス、オリエントコーポレーション、ビジネスパートナーを相手取り訴訟を起こすと、3日後の29日にクレディセゾン、東京センチュリーを提訴。さらに2カ月余りたって三井住友トラスト・パナソニックファイナンス(のちに和解)、10月18日にセディナを提訴していきました。以降も順次提訴し、2018年11月13日までに信販・リース7社に対して被害者625名の提訴が完了したのです。

 こうした裁判と並行して、被害者の会は弁護団と相談しながら、精力的に活動を行いました。株式会社ゴルフスタジアムへの破産申し立てを行い、19年3月26日の最終回まで5回にわたる債権者集会で堀新(ほり・あらた)GS社長(当時)らを追及。128名が参加した最終回にはALS(筋萎縮性側索硬化症)で闘病中のプロゴルファー、阿部進さんもさいたま市の自宅から介護タクシーで駆けつけ、堀社長の責任について直接質しました。

 被害者の会の幹部は議員宿舎にも出かけて、自民党や立憲民主党の国会議員に面会し、各委員会で質問してもらうなどの働きかけも繰り返しました。

 並行して各信販会社への抗議行動も行いました。19年を例にとれば、1月18日にオリエントコーポレーションと関係の深いみずほ銀行本店、8月30日にリース事業協会にメンバーが直接訪ね、担当者に嘆願書を手渡しました。3月20日と7月12日には経産省、4月12日に日本クレジット協会に出かけて署名を届けています。この間、3月、8月、12月と被害者の会の総会も行いました。

 しかし新型コロナウイルスの感染拡大とともに、ただでさえ時間のかかる日本の法廷闘争にブレーキがかかりました。それでも全国各地で信販会社の前でデモを行い、この問題を風化させないための活動を行っています。

 今年の1月12日にも、朝8時からジャックスが属する三菱UFJフィナンシャル・グループの本丸・三菱UFJ銀行本店前に立ち、無言のアピールを行いました。非常に寒い朝でしたが、丸の内のビジネスパーソンたちも、被害者の会のメンバーが持つ横断幕の文字に目を止めていました。

「全部ハイと答えてくれと言ったじゃないですか」

 東京地裁で続く裁判の傍聴席も、毎回満員です。昨年後半からは証人尋問が各裁判で行われ、被害者たちが次々に証言台に立ちました。極度の緊張感にさいなまれる被害者も中にはいましたが、GS営業担当の詐欺としか思えないセールストークや、信販会社のオぺレーターによる、ずさんな与信作業がどんどん明らかになってきました。

 たとえば静岡のAさんのケース。「タダでホームページを作ります」というGS営業マンの話を信じて契約しました。「それにしてもクレジットの場合、GSが倒産でもした場合には支払いの債権は自分に残るんじゃないか」と考えたAさんは「もしおたく(GS)がつぶれたらどうなるの? 俺が払わされるんじゃないの?」と確認しました。するとGSの営業マンは「これはジャックスとウチがパッケージでやっているキャンペーン商品なんで、ウチが潰れるようなことがあった場合に、Aさんの支払いは止まります」とはっきり答えています。これを聞いたAさんは「普通のクレジットとは違うんだ」と信じ込んでしまったというのです。

 その後、ローンの与信審査でジャックスのオペレーターから電話がかかり、「今回は(スイング解析ソフトの)モーションアナライザー3(以下、MA3)の契約でよろしいですね」と確かめられたと言います。そこでAさんは「いや、違う。僕が契約したのはホームページの作成の契約だ」と正直に答えたところ、「それではいったん電話を切ります」と話が中断します。

 すると5分後にGSの営業マンから電話がかかってきて、「(信販会社には)全部ハイと答えてくれと言ったじゃないですか。そのMA3がホームページです」と説得されます。そのあとすぐにまた信販会社から電話があり、こんどはすべて「ハイ」と答えると、あっさり審査が通ってしまったというのです。

 明らかに信販会社とGSがつながっていると感じたAさんは、GSの「キャンペーンです」という話と合わせ、すっかり信用してしまいました。

 このほかにも年収の水増しや契約書の加筆など、GS営業マンのやりたい放題ぶりが次々に明かされました。そもそも数万円の価値しかないとみられるMA3にそれぞれの被害者によってまちまちの数百万円~1000万円という値をつけ、ローンを組ませた手口には驚くばかりです。

「(ソフトに価値がないと)知らなかったはずはない」

 それを本当に信販会社が知らなかったというのでしょうか。

「そんなはずはありません」というのは、ジャックスの元社員であるBさんです。

「例えば、もし車のローンで返済が滞った場合、回収担当はすぐに動いて真っ先に車を差し押さえます。日が進むほど、回収は難しくなりますから。しかし今回、MA3を差し押さえには動いていません。それはこのMA3がどういうものなのかを知っていたからです」

 MA3が差し押さえる価値のないものだと、ハナから分かっていたからだと、Bさんは見ているのです。あまりにもずさんな与信と、事後処理にすら乗り出さないその反応からも、信販会社に対する不信感は深まるばかりなのです。

 一方でコロナがあったとはいえ、ここまでの道のりは、あまりに長かったと言わざるを得ません。前出の阿部さんは、この問題が発覚した時、800万円の再契約を結ばされてからそれほど日がたっていませんでした。

 ほぼ同じタイミングで難病のALSを発症。日に日に悪化していく病状と闘いながらこの事件とも真正面から向き合い、被害者の会の精神的支柱としても頑張っていました。

 しかし、被害者の会結成から3年余り後の20年7月4日。この事件の決着を見ないまま天へと召されてしまいました。

 亡くなってしまったメンバーは、阿部さんだけではありません。思い半ばで旅立ってしまった仲間の思いを被害者の会の人々は引き継ぎ、終盤を迎えた法廷闘争に臨んでいます。

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