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- ややこしい!バンカー内で砂に触れても「無罰」の場合と「2罰打」の場合を分かりやすくまとめました
「バンカーでソール(クラブを地面につける)したら2ペナだよ!」先輩ゴルファーから最初に教わったルール、という人も多いのではないでしょうか。現行ルールでは「とにかく砂に触ったら即2罰打」ではないですが、かえってややこしくなっているかもしれません。
以前に比べかなり簡素化されたバンカー内でのルール
旧ルールでは、プレーヤーのボールがバンカー(ハザード)内にあるとき、プレーヤーがストローク前にバンカーの砂(地面)に手やクラブで触れると、即2罰打のペナルティーが課せられました。
例えば、以下のような場合です。
「自分の打順になるのを待つ間、地面に着けたクラブを支えに休んだ」
「バンカーショットをミスし、脱出できなかったことに腹を立てて、クラブで砂を軽く叩いた」
「2本持ったうちの使わないクラブを足元に置く際、ヘッドを砂に突き刺すようにして置いた」
「ボールの手前にある落ち葉を取り除いた」
旧ルールではこれらはすべて違反でした。
それが、現ルールではいずれも原則的に無罰となりました。しかし、砂に触れると違反になるケースも依然として存在します。確認しておきましょう。
規則がゆるくなった今も違反になるケースは?
●ボールの直前、直後の区域の砂に触れること、バックスイングのクラブが砂に触れること
バンカー内で、ボールの直前・直後の砂に触れることができれば、ボールをティーアップしたようなライにすることができます。また、バックスイングで砂に触れることができれば、クリーンなインパクトの邪魔になりそうな砂の盛り上がりを取り除くことも可能でしょう。
それゆえ、こうした行為はルールで禁止されています。
●砂の状態をテストすること
この行為は、以前と変わらず、現ルールでも違反です。
バンカーショットは、あらかじめ砂の質(硬いか、柔らかいか)や砂の層の下地の硬さが分かれば、打ち方も変わります。例えば、砂の質が柔らかい場合は、クラブヘッドが砂に潜りやすいので、フェースをより開き気味にしたほうが良いと言われます。また、下地が硬い場合はヘッドが跳ね返されるので、深く打ち込まないようにします。
砂の状態のテストはすればするほど有利、つまりアンフェアになるからなのでしょう。一切のテスト行為は禁止になっています。
●練習スイング中に、クラブでバンカーの砂に触れること
練習スイングで砂に触れることが認められれば、結果的に「砂の状態のテスト」になります。そのため、この行為も禁止です。バンカー内での素振りは慎重に。
これらの違反に対するペナルティーはすべて2罰打となります。
良かれと思って砂をならすと違反になる場合も
ゴルフには「コースはあるがままにプレー」という大原則があります。現ルールでは「規則8」で、プレーヤーはボールが止まったときの状態のまま、「ストロークに影響を及ぼす状態」は変えてはならないと規定されています。
バンカー内で遭遇しそうな例としては、前のプレーヤーがならさずに残した足跡にボールが入ったとしても、それがオリジナルの状態であり、プレーヤーはストローク前にその足跡をならすことは許されません。
「ボールのライ」のほかにも、「意図するスイング区域(例:テークバックのクラブが当たりそうな砂の盛り上がり)」「プレーの線」「ボールをドロップまたはプレースすることになる救済エリア」の砂を(ストローク前に)ならすことはできません。
このうち説明が必要なのは「プレーの線」の改善でしょうか。
例えば、ガードバンカー越しのショートアプローチの際、ショートしたボールがそのバンカーに落ちる可能性があるからと、バンカー内の「プレーの線」の不整地をならすことはできません。
同様のケースで、バンカー内にバンカーレーキがあった場合、前もって取り除くことはできますが、その際に自分が作った足跡をならすと、やはり違反になります。
R&Aのルールのオフィシャルガイドには、次のような例が書かれてあります。
「グリーン横のガードバンカー内からのショートアプローチの前に、プレーの線上にある足跡をならすこと」は、「ストロークに影響を及ぼす状態」の改善で、潜在的にプレーヤーに有利に働く可能性があるので「違反」とされています。
ところが、似たようなケースでも「フェアウェイバンカーからのショットの前に、ボールの数ヤード先のプレーの線上にある足跡をならすこと」は無罰です。このことが、プレーヤーの利益となる可能性は潜在的に小さいからです。
●バンカー外に出せば、ならしはOK
その一方で、ルール上は基本的に「コースの保護のためにバンカーの砂をならすこと」は許されています。
例えば、バンカーショットを試みたが、バンカーから出せなかった場合、「プレーの線」ではない足跡やショット跡は、次のストローク前にならすことができます。なぜなら、一度バンカーショットを行った後は、ならすことでより有用な情報は得られないので「砂の状態のテスト」には当たらず、「コースの保護のため」でしかないからです。
また、バンカーから出した後は、そのボールがOB、あるいはアンプレヤブルの状態などで、再度バンカー内にドロップすることになるとしても、プレーヤーは前もってバンカーをならすことができます。
同様に、バンカーから前方ではなく後方に出した場合、そのバンカーが次のストロークの「プレーの線」にあったとしても、砂をならすことができます。
こうした規定は机上ではなかなか覚えられないでしょう。実戦の場で、周囲のベテランやルールをよく知る人に確認しながら覚えるとよいかもしれません。
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