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- 堀琴音がショット前にやっていた切り返しの動作確認はヘッドアップに悩むゴルファーに効果的【石井 忍のここスゴ!】
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、国内女子ツアーの明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントで2位タイだった堀琴音。
堀琴音は切り返しでお腹をへこませて“間”を作る
高知県の土佐カントリークラブで、明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントが開催されました。
優勝したのは、首位と4打差でスタートしたサイ・ペイイン選手でした。最終日に7バーディ、ノーボギーの65という大会記録をマークし、通算13アンダー。日本ツアー参戦12年目で初勝利をつかみました。
1打差の2位タイには、前週の開幕戦で優勝を飾った西郷真央選手、そして堀琴音選手、植竹希望選手、石井理緒選手が入りました。
今回は、優勝争いを繰り広げた一人、堀選手に注目したいと思います。堀選手は、昨年7月のニッポンハムレディスクラシックで3ホールに及ぶプレーオフを制し、ツアー初優勝を挙げています。
2018、19年は「何度もゴルフをやめたいと思った」というほどのスランプに陥っていただけに、涙の初勝利は印象的でした。
さて、そんな堀選手ですが、今大会の最終日のプレーを観ていて気になった仕草がありました。
ショット前のシャドースイングで、トップの形を作った後、切り返しの動きを入念にチェックしているように見えました。
切り返しの動きを確認するプレーヤーは多く、タイガー・ウッズ選手、松山英樹選手、ロリー・マキロイ選手らも、プレー中にしばしばこういった仕草をしています。
切り返しはそれくらいポイントとなる動きなのですが、この瞬間にどんな意識付けをするかはプレーヤーごとに違います。
堀選手は、どんなイメージで切り返しの動作をチェックしていたのでしょうか。
彼女のスイングコーチである森守洋さんに聞いてみることにしました。
「堀選手は元々、手首やヒジをあまり柔らかく使わないタイプのプレーヤー。そのままスイングするなら、相当なパワーがなければ飛ばすことができません。ですからその分、切り返しでお腹をへこませて柔軟性を出し、“間”を作っているんです」ということでした。
切り返しの間を作る際、手首を柔らかく使うことを意識する人は多いですよね。
しかし、手首などの体の小さいパーツの動きをコントロールしようとすると、プレッシャーがかかった場面で思い通りに動かせなくなることがあります。
大きいパーツであるお腹の動きを意識することで、再現性の高いスイングができるようになるのです。
切り返しでヘソとみぞおちの距離を縮める
お腹を意識した切り返しの動作確認は、ダウンスイングで体が起き上がってしまうゴルファーや、早いタイミングで顔が上がってしまうゴルファー、動きが硬いゴルファーにもオススメです。
お腹を柔らかく使えないという人は、切り返しでヘソとみぞおちの距離を縮めてみてください。
ショット前にこの意識付けをしておくと、前傾を崩さずにクラブを振り下ろしやすくなるはずです。
堀琴音(ほり・ことね)
1996年生まれ、徳島県出身。2014年にプロテストに合格し、賞金ランキングは15年33位、16年11位、17年21位と活躍。その後、スランプに陥ったが昨シーズンのニッポンハムレディスクラシックでツアー初勝利を飾った。今季は開幕戦13位タイ、2戦目2位タイと好調を維持。ダイセル所属。
石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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