ドライバーの「カチャカチャ」使ってます? 改めて知っておきたい賢い使い方 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

ドライバーの「カチャカチャ」使ってます? 改めて知っておきたい賢い使い方

最近のドライバーやウッド類には当たり前に搭載されているネック調節機能。大変便利なシステムですが、みなさんは活用していますか? 上手に活用するコツを、ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長に教わりました。

「カチャカチャ」機能を購入時に調整、結局そのままにするゴルファーは多い?

 ネック調節機能、いわゆる「カチャカチャ機能」は、シャフト先端のスリーブを介してフェース向き、ライ角、ロフト角を変更できるたいへん便利なものです。

 2007年にテーラーメイドが「r9」で採用して以来徐々に広まり、いまではメーカー問わずほとんどのドライバーに搭載されており、FWやUTなどにも広がっています。

今やスタンダードになった「ネック調節機能」。購入当初はいろいろ試すが、その後は放置という人も多い?

 これは、ヘッドの製造技術の進歩によって、ネック部分に複雑な機構を搭載して重くなってもヘッドの重心位置を適正にできるようになったことが大きいですが、これほど普及したのはやはりその有用性が広く認知されたからにほかなりません。

 一方でアマチュアゴルファーからは、カチャカチャを調整しても弾道の変化を実感できないという声もあり、あまり有効活用できていない人も多いのではないでしょうか。

 ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長は「あくまで微調整ではありますが、みなさんが思っているより効果はあります」と活用を勧める。

「私たちフィッターにとっては、シャフト交換機能としてフィッティングの際にとても便利という側面もありますが、一般的なアマチュアゴルファーには、フェース角とライ角の調節による『つかまり』の向上に大きな恩恵があると思っています。とくにスライサーが多いアマチュアにとって、これを活用しない手はありません」

 ただし、フェース角を変えて球のつかまりをアップしても、スライスがドローになるような劇的な変化を期待してはいけないと小倉店長は警告します。

「フェースアングルを変えると、インパクト時のフェース向きが変わるのでたしかにつかまりはアップしますが、これが弾道の変化として現れるのは打ち出し方向です。フェースのトゥ側に当たりやすくなるとか、ライ角の調整によって多少フェースターンがしやすくなるなど、スライスを軽減する要因もありますがあくまでそれは副次的なもの。右に曲がる球が真っすぐや左に曲がる球になるわけではないんです」

 つまりスライサーであれば、従来よりも左に打ち出されることによって、曲がり幅が同じでも結果としてボールの残る位置が左寄りになるということです。

「マニュアル上の表記が『ドローポジション』などとなっているケースが多いことも誤解を招く一因だと思いますが、ここをきちんと理解すれば『スライスが直らない』と、結果を過小評価することは減るのではないでしょうか。そのためにも、まずは調節前のポジションと弾道をしっかり把握したうえで調節を行い、結果がどう変わったかを正しく比較し、戻るべき場所を覚えておくことが大事だと思います」

 もちろんこれに加え、ロフト調節によって球の高さを変えることも非常に有効です。

 ヘッド自体をロフトの異なる個体に変えなくても「いまよりも少し高い/低い球」を簡単に打てるというのは、「もうちょっと」という弾道の微調整に有効。これで打ち出し角やスピン量を最適値に近づけられれば、弾道の効率は確実に高められます。

ロフトとフェース向きが連動して変わることに注意

 しかし、カチャカチャ調節をするうえで注意しなければならないのが、ひとつの要素の変化による他要素の連動だと小倉店長は言います。

メーカーごとに調節できる範囲や機能も異なるので、しっかり把握しておくことも大切

「構造上、ロフトだけ、フェース角だけを調節するのが難しく、ロフトを増やすとフェースが閉じ、ロフトを立てるとフェースが開くという連動が起こります。キャロウェイやタイトリストなどのように、スリーブの先端にフリーで回るサブパーツがもう1つついていて、ヘッドとスリーブの間にそれを噛ませる2段階タイプのカチャカチャはこの連動が小さいですが、やはりまったく個別に調節できるわけではなく、多少は連動してしまいます。これを忘れないでください」

 そのため、高さを調節しようとしたら方向に問題が生じたり、逆につかまりをアップさせようとしたら球が高くなってしまうというようなことが起こるというわけです。

 しかしこれを逆手に取る方法もあります。

「たとえば、球の高さはロフト10.5度でちょうどいいけれど少しつかまりが悪いと感じているなら、ロフト9度のヘッドを1.5度ロフトが増えるように調節して使うことで、ノーマルの10.5度のヘッドよりもつかまりのいい10.5度のヘッドにできます。もちろん逆も然り。こういった調節を活用すれば、使えるヘッドの選択肢が増えるというメリットもあるんです」

 なお、フェアウェイウッドやユーティリティーに関しては、ロフトを変えることで飛距離の調節をするという活用方法が、非常に有効だと小倉店長。

「この5番ウッドがもう少し飛ぶといいのにとか、番手間の距離の階段がうまくそろわないときなどに、カチャカチャを使ってロフトを微調整することで、セッティングの幅が広がります。ただしこれも、フェース向きが連動して変わることを忘れないでくださいね」

 購入当初はいろいろ試すものの、一度セッティングしたらそのまま使い続けているゴルファーは多いと思います。

 そこで、練習場で改めてロフトとフェース向きの連動を意識しながら「カチャカチャ」してみれば、これまでとは違った性能を引き出すことができるかもしれません。

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