渋野日向子のドライバースペックはちょっと“特殊”!? 見事な「直ドラ」が打てた理由

ハワイのホアカレイCCで開催された「ロッテ選手権」で渋野日向子は優勝まであと一歩に迫る2位に入りました。この試合では渋野の「直ドラ」も話題になりましたが、そのドライバーのスペックには秘密がありました。

渋野が試合で直ドラを使ったのはプロ入り初!

 米国女子ツアー「ロッテ選手権」で2位に入った渋野日向子。この試合では渋野の「直ドラ」も話題になりましたが、そのドライバーのスペックには秘密がありました。

数々の栄光を「G410プラス」で勝ち取ってきた渋野日向子 写真:Getty Images

「直ドラ」とは2打目以降のティーアップできない状況でドライバーを使うことです。男子プロではときどき「直ドラ」を使う選手がいますが、女子プロでは米国ツアーでもほぼいません。もちろん、渋野が試合で「直ドラ」を使ったのはこの試合が初めてです。

 渋野が使っているドライバーはピンの「G410プラス」。こちらは2019年3月に発売されて日本でも大ヒットしましたが、渋野が使っているドライバーは少しスペックが特殊です。

 一つ目の違いは長さです。「G410プラス」は純正シャフトの長さが45.75インチ、カスタムシャフトを装着した場合でも45.25インチが標準ですが、渋野はさらに0.5インチ短い44.75インチにしています。ピン契約の女子プロだと鈴木愛は45.5インチ、比嘉真美子は45インチ。他の選手と比べても渋野のドライバーは短めになっています。シャフトを短くしたことによりクラブのバランスは変わります。通常、「G410プラス」に50グラム台のカスタムシャフトを装着したときのバランスはD1からD2ですが、渋野のバランスはD0.5です。

「バランス」について簡単に説明すると、これはゴルフクラブを振ったときに感じられるヘッドの重さの基準です。一般論として日本のドライバーはD2が標準とされており、「G410プラス」も純正シャフトを装着した場合のバランスはD2です。バランスはD2からD3、D4と行くほどヘッドが重く感じるようになり、ヘッドを走らせやすく、逆にD2からD1、D0になるとヘッドが軽く感じてタイミングを合わせやすくなります。渋野はクラブを短くして、バランスをD0.5としたことで、振りやすいドライバーに調整していました。それが直ドラできた要因の一つとも言えるでしょう。

 ただ、普通ならとても「直ドラ」に向いているとは言えないスペックもあります。渋野のドライバーは表示ロフトは9度ですが、実際はロフトを1度立てて8度にしているのです。直ドラで最も難しいのはボールを上げることなのですが、渋野は通常のドライバーよりもさらにロフトが少ないヘッドで、直ドラを打っていたことになります。しかし、渋野はもともと力強いスイングによって、ドライバーでもアイアンでも高い弾道が打てる選手。だからロフト8度でも直ドラが可能だったのです。

 さらに今年の渋野は通常のティーショットでのドライバーも安定しています。メジャー大会「シェブロン選手権」で4位タイになったときも4日間のフェアウェイキープ率は76.78%と高かったのですが、今回の「ロッテ選手権」では4日間のフェアウェイキープ率が83.9%とさらに高かった。ドライバーのスイング軌道が安定していたので、直ドラでもインパクトがズレなかったと言えるでしょう。

 直ドラできるのはドライバーの調子が安定している証でもあります。今後は、絶好調のドライバーを武器にさらなる活躍が期待できるでしょう。

渋野日向子の最新セッティング

ドライバー/G410プラス(ロフト/8度 シャフト/スピーダーNXプロト5-S)
フェアウェイウッド/G425 MAX(3W/14.5度、7W/20.5度 シャフト/スピーダーNX-S)
ユーティリティー/G425ハイブリッド(5U/26度 6U/30度 シャフト/スピーダーTRハイブリッド)
アイアン/i210(番手/6I-9I シャフト/MCI 80R)
ウェッジ/グライド3.0(46度、52度、54度、58度 シャフト/MCIマイルド105)
パター/シグマ2アンサー

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