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- ロフト角だけじゃなく「長さ」も重要! ウェッジは「何度」を「何本」入れればいい?
ピンに寄せるために使うクラブである「ウェッジ」は、レベルに関係なく非常に重要なものです。最近では、アイアンセットとは別に単品でウェッジを購入することが増えましたが、その際、最適なモデルを選ぶためには「ロフト選び」が大切になってきます。
何度のウェッジを組み合わせるか
アイアンショットでグリーンを外したとしても、「ウェッジ」を使ったアプローチでカバーできるのが、ゴルフというスポーツです。それだけに、自分に合ったウェッジを持っているかどうかは、安定したスコアを出すための重要なポイントになっています。

しかし、ウェッジは他のクラブに比べて、最適なモデルを選ぶのが複雑かつ難しいモノになっています。なぜなら、「何度」のウェッジを「何本」入れるか考える必要があるからです。
現在、アイアンは5番や6番からPWまでのセットで販売されることが多く、その下に入るウェッジは、単品販売されているモノを購入する形になります。この単品販売されているウェッジは非常に種類が豊富で、タイトリストの「SM9」などは46度から62度まで9段階のロフト角(フェースの仰角)、ソール形状の違いも含めると実に24種類のヘッドが用意されています。自由に組み合わせられる楽しみがある一方で、何を選べばいいか分からないと悩んだゴルファーも多いのではないでしょうか?
昨今は一般的に、52度と58度の2本を組み合わせて使う人が多いです。しかし、自分にとって最適な組み合わせを見つけるには、使用しているアイアンセットのロフトをしっかり把握しつつ、それぞれのウェッジにどのような役割を持たせるか考える必要があります。
まず、ウェッジは基本的にアイアンの下に入りますから、最も番手の小さいクラブのロフトが何度か確認しましょう。キャビティーバックのアイアンなど、中・上級者向けのモデルであればPWで44〜46度のことが多いですし、ぶっ飛び系のアイアンであればPWでも38度とかなりロフトが立っている場合があります。そのアイアンの最も小さい番手とロフト差が開きすぎないようにウェッジを選んでいくことが大切です。
たとえば、PWが46度であれば、その下が52度のウェッジであっても、フルショットの飛距離差が開きすぎることはありません。一方、PWが38度なら、少なくとも46度前後のクラブが1本は必要になります。こういったモデルは、PWの下に同じシリーズのウェッジがラインナップされていることもありますので、購入を検討しても良いでしょう。
このように、アイアンの下のウェッジのロフトを決めることが、組み合わせを決める第一歩になります。
ロフトピッチはシャフト長で変えるのがおすすめ
ウェッジでも、アイアンのように一定のロフト差をつけて組み合わせることで、距離の打ち分けがしやすくなります。しかし、シャフト長によっては、そのロフト差を変える必要があるので注意しましょう。
基本的に、ウェッジでもロフトによってシャフト長が0.25インチ刻みに変化することが多いです。前出のタイトリスト「SM9」も58〜62度が35インチ、54〜56度が35.25インチ、50〜52度が35.5インチ、46〜48度が35.75インチと、ロフトが小さくなるほどシャフトが長くなります。
こういったシャフト長がフローしているタイプのウェッジでしっかり飛距離差を出すには、6度の差を作るのがおすすめです。意外かもしれませんが、ウェッジではシャフトが長くなるほど、高い打ち出しでスピンが増えます。シャフト長の差があるとかえって飛距離差を出しにくくなるため、しっかりロフト差をつける必要が出てくるのです。
一方、ロフトによってシャフト長が変化しないシリーズもあります。たとえばPRGRの「0」というシリーズは48〜58度まですべて同じシャフト長になっています。この場合、シャフト長がフローするものに比べて、ロフト差が飛距離に反映されやすくなります。なので、4度の差を作っておけば、しっかり距離の打ち分けをすることができます。
シャフト長が変化するかどうかは、メーカー公式HPなどでチェックできますので、購入の前には、忘れずチェックしましょう。
もっともロフトが寝たウェッジの選び方
最後に、最もロフトが寝たウェッジをどう選ぶべきか解説していきます。
いわゆるSWに相当するウェッジになるわけですが、前述したように多くのゴルファーは58度を選んでいます。プロの使用者が多いことなども理由でしょうが、短絡的に58度を選ぶのは危険です。ここまでロフトが寝てしまうと、ボールをしっかり飛ばすことを考えた際にとてもシビアになってくるからです。
わずか2度の差ですが、56度に変えるだけでも、アプローチはかなりやさしくなります。ロフトが2度立つだけで、フェースのタテの有効打点が広くなり、すっぽ抜けて飛ばないといったミスが出にくくなります。また、バンカーなどで使うことを考えても、ロフトが2度立っている分、ボールが前に飛びやすくなり、脱出できる可能性がグンと高くなります。
少し変則的ですが、56度と58度を両方ともセッティングに組み込むのも一つの手です。ピッチ&ランなどのシンプルなアプローチや大きくスイングする場合はすべて56度で対応し、ボールを上げなければいけない状況でのみ58度を使うのです。あのタイガー・ウッズ選手もほとんどのアプローチは56度で対応し、ロブショットなど高いボールを打たなければいけないシーンでのみ60度のウェッジを使うようですから、アマチュアゴルファーも真似してみる価値があるのではないでしょうか。
このように、ウェッジを選び、組み合わせるにはロフトによって何が変わるかをしっかり把握しておくことが大切です。自分に合った組み合わせを見つけることができれば、100ヤード以内のスコアがまとまるようになって、ベストスコア更新も見えてくるかもしれません。
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