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- 西郷真央の活躍は序章!女子プロ「てんびん座最強説」とは?
10戦5勝という圧倒的な強さで今季の女子ツアーを牽引する西郷真央。そんな彼女にはこれまで「レジェンド」と呼ばれたような大選手と共通点があるといいます。
樋口久子やト阿玉、不動裕理も“てんびん座”
西郷真央がまた勝った。単独首位で最終日を迎えたブリヂストンレディスは一時逆転されながらも16番の劇的なイーグルで混戦を制して早くも今季5勝目だ。
ブリヂストンレディスはシーズン12試合目だが、西郷自身は出場10試合目。この試合数でのシーズン5勝目到達はツアー制度が施行された1988年以降では2004年不動裕理の出場11試合目を塗り替える最速記録であることは多くのメディアで報道されている通りだ。
では1987年以前はどうかというと、樋口久子が1972年から3年連続で出場7試合目にシーズン5勝目を挙げている。まさに無双状態だったのだ。
その樋口は国内で通算69勝を挙げた。これは女子ツアー歴代1位の記録である。
歴代2位は台湾出身のト阿玉で日本女子プロゴルフ協会の公式記録では58勝。ただし、この数字は日本女子プロゴルフ協会に入会してからのもので、入会前も加えれば樋口と同じ69勝となる。歴代3位は不動の50勝である。国内50勝を超えているのはこの3人だけだ。
さて、ここからが本題である。国内優勝数1~3位の樋口、ト阿玉、不動にはある共通点がある。それは、星座占いにおけるてんびん座(9月23日から10月23日生まれ)だということだ。
誕生日は樋口が10月13日、ト阿玉が9月29日、不動が10月14日。偶然の一致としか言いようがないが、それぞれ圧倒的な強さで一時代を築いた3人が同じ星座なのである。
樋口、ト阿玉、不動の3人は優勝数だけでなく賞金女王の回数でも歴代1~3位を占めている。樋口は1968年に初代賞金女王に輝くと、1979年までの12年間で計11回も賞金女王となっている。
ト阿玉は1982年から1991年までの10年間で賞金女王7回。そして不動は2000年から6年連続で賞金女王となった。3人合わせて24回。
これは全体の45%にあたる。この3人だけで歴代賞金女王の半分近くを占めているのだから、いかに強かったかが分かる。
ここで西郷の再登場だ。彼女の誕生日はいつかというと、10月8日。そう、てんびん座である。女子ツアー史上最強の3人と“同じ星の下”に生まれているのだ。
4勝目を挙げた後、まさかの2週連続予選落ちを喫したが、そんなことを忘れさせるような今回の優勝。女子ゴルフ界における“てんびん座伝説”を継ぐ者が現れたと思わずにいられない。
米女子ツアーにも“てんびん座最強説”が当てはまる!?
実はこの“てんびん座伝説”は米女子ツアーにも存在する。賞金女王回数歴代1位の8回で並ぶキャシー・ウィットワースとアニカ・ソレンスタムがともにてんびん座なのである。
ウィットワースは1960年代から70年代にかけて活躍したレジェンド。ソレンスタムは1990年代から2000年代にかけて第一人者であり続けた。
では、てんびん座生まれの日米両ツアー最強の5人の実績を表にしてみよう。なお、優勝回数はそれぞれの選手が所属していたツアーのものである。
◆日米女子ツアー最強の“てんびん座”選手の優勝回数と賞金女王回数
選手(誕生日) 優勝回数 賞金女王回数
樋口久子(1945年10月13日) 69勝 11回
ト阿玉(1954年9月29日) 58勝 7回
不動裕理(1976年10月14日) 50勝 6回
キャシー・ウィットワース(1939年9月27日) 88勝 8回
アニカ・ソレンスタム(1970年10月9日) 72勝 8回
ご覧のように、見事なまでの成績が並んでいる。日米両ツアーのトップ・オブ・トップをてんびん座の選手が占めている事実を前にすると、人知の及ばない不思議な力が働いているのではないかとすら考えてしまう。
西郷がこの5人に匹敵するような域に達するには、何年もの間、トップであり続けなければならない。新陳代謝の激しい今の女子ゴルフ界において、それは途方もない労力を要するだろう。
だが、その可能性があると感じさせてくれるほど、今の西郷は充実したゴルフをしている。来月は初めて海外メジャーに挑戦。世界の舞台での活躍も楽しみだ。
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