今季初優勝の小祝さくらがシャフトをハードな「ディアマナZF」に変更して成功した理由は?

昨シーズンは5勝をマークして賞金ランク3位となった小祝さくら。今シーズンはなかなか調子が上がらない試合が続いていましたが、5月最終週の「リゾートトラストレディス」で今季初優勝を達成。そのクラブセッティングを調べると、昨年までとはシャフトを大幅に換えていたことがわかりました。

ウッドのシャフトを「ツアーAD PT」から「ディアマナZF」に

 2年間にわたるロングシーズンとなった2020-21年国内女子ツアー。賞金女王争いを続けていた小祝さくらは、ドライバーもフェアウェイウッドもシャフトは「ツアーAD PT」を使い続けていました。しかし、今年は開幕戦からドライバーと3番ウッド、5番ウッドのシャフトを「ディアマナZF」に変更しています。

球筋をフェード系に変えたのに伴い、ウッドのシャフトを中元調子の「ディアマナZF」に変更した小祝さくら 写真:Getty Images

 重さはどちらも50グラム台ですが、シャフトの特徴は違います。「ツアーAD PT」はオーソドックスな中調子ですが、「ディアマナZF」は中元調子で「ツアーAD PT」に比べるとロートルクです。感覚としては、かなりしっかり感があるハードなシャフトです。

 このシャフト変更の背景には今シーズンからコーチを変えて、球筋を変更した影響があったようです。小祝さくらは開幕戦の公式会見で、コーチ変更についてこう明かしました。

「(昨年までコーチをつとめた)辻村コーチに出会っていなかったらプロテストにも受かっていないので、本当に感謝しています。でも、昨シーズン後半は左右に球が曲がるようになってしまったので、手首を返す癖を矯正したかった。だから、今は暫定的に吉田直樹コーチのもとで相談しながら練習しています」

 そして吉田コーチと挑んだのがフェードボールへの球筋変更です。アマチュア時代からずっとドローヒッターだった小祝ですが、今年はオフシーズンから吉田コーチと二人三脚でフェードボールに取り組んでいたそうです。優勝した「リゾートトラストレディス」直後にはこう語っています。

「コーチを変えて、スイングを変えたりして、そんなうまくいかないだろうと思っていたので、前半戦に勝てて良かったです。(フェードで意識しているところは)アドレスと軌道です。今までインサイドアウトだったのをアウトサイドインにしています。もうドローボールを打つイメージはありません」

「ツアーAD PT」はプロゴルファーでもドローヒッターから人気が高いシャフトです。逆に「ディアマナZF」は手元にしっかり感がありつつ、先端が安定しているのでフェードヒッターからの評価が高い。だから、フェードに転向しようとしている小祝さくらにピッタリだったのでしょう。

 また、この試合で小祝さくらは3日目と最終日だけ5番ウッドを入れるセッティングにしましたが、本人はこのように語っていました。

「初日、2日目は48度のウェッジを入れていましたが、2日間やってみて5番ウッドが必要になる状況が多かった。だから3日目以降は5番ウッドを入れましたが、そうすると逆に48度が欲しいシチュエーションが増えてしまいました(笑)そういうもんなんですかね」

 ちなみにパターは今年4月には「オデッセイ EYE TRAX #7プロト」なども使っていましたが、優勝した試合では昨年のエースパターでもある地元・北海道にあるワールド山内が手がける「ワールドクラフトデザイン」に戻していました。

小祝さくらの最新セッティング

ドライバー スリクソンZX5(ロフト/9.5度 シャフト/ディアマナZF50)
FW     スリクソンZX(3W/15度 シャフト/ディアマナZF50)
FW     スリクソンZX(5W/18度 シャフト/ディアマナZF60)
UT     スリクソン Z H85(3U/19度、4U/22度 シャフト/ディアマナ サンプh90)
アイアン  スリクソン Z585(番手/5I-7I シャフト/ダイナミックゴールド85、スリクソン ZX7(番手/8I-PW シャフト/ダイナミックゴールド85)
ウェッジ  クリーブランドRTX3 V-LG(50度、58度 シャフト/ダイナミックゴールド85
パター   ワールドクラフトデザイン プロト

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球筋をフェード系に変えたのに伴い、ウッドのシャフトを中元調子の「ディアマナZF」に変更した小祝さくら 写真:Getty Images

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