ゴルフ場で露呈する日本人の地雷ワード「なんで?」の取り扱いをベスト81・銀座のママが指南

ゴルフの腕前だけではなく、ゴルフを社交として活用したいゴルファーのためのコミュニケーションスキルを、ベストスコア81の銀座のママ・かずこが伝授いたします。

「なんで?」を否定と捉えがちな日本人

 ゴルフは、年齢差、男女差を問わず同じルールで楽しめるスポーツ。しかも、一緒に過ごす時間が長いことも特徴です。

この目と首の角度で「なんで?」と聞いてこられたら、ムキになって反論するどころか、怖くて泣いてしまうかもしれません 写真:AC

 そこで大切なのは、スコアや技術の高さもさることながら、ラウンド中のコミュニケーション力。だって18ホール回る間に、立ち居振る舞いや言葉遣いなど、プレー以上のその人すべてを観察されてしまうのですから。

 ゴルフの腕前を磨くスクールはありますが、ここはさまざまな人とハッピーなゴルフをするためのコミュニケーション術を磨くところ。夜の人間交差点「銀座」で生き抜いたわたくし、かずこが、伝授いたします。

 今回はコミュニケーションにおける日本人の弱点。

「なんであそこに打ったの?」「なんでこのクラブにしたの?」

 そう聞かれたら、あなたはなんと答えますか?

 なんだか責められているような気持ちになって「別に打ちたかったわけじゃないし!」なんて言い訳めいた言葉を返したり、「このクラブじゃダメなんですか?」などとついムキになったりしてしまいませんか?

 良し悪しではないんですが、日本人ってとても否定に弱い国民だと、私は思っています。

 たとえば英語圏や中国(昔、数年仕事で上海に住んだことがあるのです)での会話の中ではよく、日本の“なんで? どうして?”と同意の「Why not?」「ウェイシェマ?」という言葉が出てきます。

 そう言われたら皆、「私は○○だからこう思うんだ」と、自分の思いや考えをはっきり伝える。

 すると相手は「なるほど、そういう考えもあるよね。ボクだったら……」、というように会話が展開し、自分では考えもしなかった価値観との出会いや、深い教示を受けることもあります。

 これはとても知的で素敵なこと。

 ところが多くの日本人は「なんで?」と言われると“否定された”と捉えがちで、つい心がファイティングポーズを取ってしまうような気がしています。

 相手は決して責めているわけではなく、ただ知りたいと思っているだけ。

 だからこれから「なんで?」と聞かれたときは、きちんと自分の考えを簡潔に伝える訓練をしてみることをおすすめします。

 コミュニケーションを深め、質の高い大人の会話ができる日本人になれると思いますよ。

自分からは「なんで?」と聞かない

 前述のように日本人の多くは「なんで?」が苦手。

 自分が発する立場になった場合、こちらが聞きたいことに対して責められたと勘違いし、敵対心のある反応が返ってくる可能性があります。あなただってそんなつもりで質問したわけではないはず。

 ですから、相手にその理由を聞きたいときは、「なんで?」という言葉を使わないようにしてみては?

 例えば「なんであそこに打ったの?」ではなく「なるほどあそこを狙うとは。どんなマネジメントを考えたの?」

「なんでこのクラブにしたの?」ではなく「このクラブ、気になっていたんだ。選んだ理由が知りたいな」などと、自分が聞きたいことを具体的な言葉にして質問すれば、相手も構えずに応えられ会話もかみ合うはず。

 日本人が苦手な「なんで?」に賢く向き合い、円滑なコミュニケーションができるステキなゴルファーになっていただければ幸甚です。

Kazuquo

東京・銀座で10年。ゴルフ歴も10年目に突入! 老若男女、プロアマ問わずゴルファーも多く通う会員制バー「銀座Room」のママとして、カウンター越しに日本社会で頑張る皆様のお側に寄り添っております。企業の社内コミュニケーション研修などもしております。ベストスコアは81。著書『僕と母さんの餃子狂詩曲』(集英社クリエイティブ)発売中。インスタグラム「かずこママの愛の翻訳」@kazuquomama

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キャディー付きの場合は助手席が一番上座で後席真ん中が末席、セルフプレーの場合は運転席が末席で後席が上座
プレーの技量が影響しないスタートホールまでやインターバルの移動は一番若い方が運転すると良いでしょう
かずこママ 写真:本人提供
この目と首の角度で「なんで?」と聞いてこられたら、ムキになって反論するどころか、怖くて泣いてしまうかもしれません 写真:AC

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