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- 個性派ゴルファーなら「地クラブ沼」にハマってみない? 今、ゴルフ工房が勧める「地」ドライバーは?
「地クラブ」とは量販店にはほとんど並ぶことのない、小規模メーカーによって作られたクラブのこと。他人とは違うクラブを使ってみたいゴルファーの中には、気になっている人も多いはず。そこで、ゴルフ工房「ゴルファーズ・ガレージ・サムライ」協力のもと、最近話題のドライバーを紹介します。
ムジークの「On The Screw DD 2 HEAVEN Driver」がオススメ
ゴルフクラブにも「地クラブ」というカテゴリーが存在する。ヘッドパーツなどで販売されることが多く、シャフトなどを選び、工房でそれぞれのゴルファーに合わせて、カスタマイズしやすいことが魅力で、一度ハマると抜け出せない「地クラブ沼」にハマるゴルファーも多い。
とはいえ、量販店には展示されていない商品なだけに、どんな特徴があって、どんなモデルがオススメなのか、なかなか知ることができない。そこで、今回は多くの地クラブメーカーの商品を扱う工房で、今、オススメのドライバーについて聞いてみた。
斜めにカットされたカップフェースでアマチュアの打点をカバー
話を聞いたのは、埼玉県朝霞市にある「ゴルファーズ・ガレージ・サムライ」のクラフトマン・枝松和建さん。
「地クラブメーカー」のアイテムを中心に年間100機種以上を試打。レッスンプロとしての資格も有しており、丁寧なカウンセリングを基に的確なフィッティングで、各々に合ったクラブを「細やかに」「美しく」組み上げると評判で、ゴルファーたちから一目置かれる存在だ。
そんな枝松さんオススメのドライバーは、Muziik(ムジーク)という会社のヘッドパーツ「On The Screw DD 2 HEAVEN Driver」。
「他にはない特徴として、カップフェースを斜めに配置している点です。この構造にすることで、アマチュアがミスしたときに外しやすい、センターからトゥ側上部、ヒール側下部の反発力を高めています。普通のクラブはヒール側下部で打つと極端に飛距離が落ちてしまうのですが、このクラブは斜めのカップフェースの効果で、それを防いでいます」
オリジナリティーのあるソール部分のチタンミーリングが美しい
さらに、地クラブの魅力である細やかな装飾も施されている。枝松さんによると「ソール部分にはチタンのミーリングが施されているんですけど、このデザインの細かさと美しさは、地クラブメーカーならではだと思います」
「大量に生産する大手メーカーではここまでの装飾を均一にするのは難しいですからね。ソールの4か所のネジは取り外し可能なウエートになっていて、重さを変えることでヘッドの重さや重心特性を変えることができます」
また、ネック部分の調整機能、いわゆるカチャカチャについても特徴があるという。
「スリーブの部分を調整しても、シャフトの向きが変わらない構造を取り入れています。そのおかげで、バックライン入りのグリップを挿していても、調整した跡に違和感を感じるということがありません。さらに、より球がつかまるドロー系と、球を逃がしやすいフェード系、それぞれ2種類のスリーブが用意されているので、お客様に合わせてチョイスできる点も評価しています」
すでに購入されているゴルファーからは、「弾道が高いわりに落下していく角度がゆるいせいか、落ちてから転がるという声が多いですね。お店でもデータ計測をして、そういった傾向はわかっているのですが、実際にコースで打ったほうが、ランが出て飛んでいるという声を多くいただいています」とのこと。
各自に合わせてカスタマイズしやすいことを重視する地クラブメーカー
「より球が上がりやすい、スピンを抑えられるといったポピュラーなうたい文句のほかに、僕が地クラブをみるときに重要視するのは、より細かいカスタマイズがしやすいか否かという部分です」
「すでに組み上がっているクラブとは異なり、ゴルファー1人1人に合わせた調整ができるのが、パーツメーカーの魅力。その中でも僕らが調整して、ヘッド特性を変えていけるかどうかというのは、大事な部分なんです。お客様が望んでいるのはその部分ですからね」と枝松さん。
スイングに合わせてクラブをカスタマイズする。ショットに悩んでいるからこそ、それを解決できる細やかな調整ができる地クラブには、無限の可能性を感じられる。
取材協力・「ゴルファーズ・ガレージ・サムライ」(埼玉県朝霞市幸町2-5-23)
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