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- チッパーブーム到来か!? ド定番のPRGR「R35ウェッジ」を改めて打ってみた!
コロナ禍の影響で若者を中心にゴルフを始める人が増えています。その影響なのか2005年に発売されたPRGR「R35ウェッジ」が売れているといいます。そこで、チッパーの名作「R35ウェッジ」をイラストレーターの野村タケオ氏に試打してもらいました。
発売から17年、変わらず売れ続ける「R35ウェッジ」
みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。どんなことにも流行り廃りってのがあるように、ゴルフクラブにも流行ってのがあります。
めっちゃ売れまくっちゃうようなヒット商品もありますが、地味にブーム来てるんじゃない? 的なクラブってのもあります。実は今、ちょっとブームになってるクラブがあるんです。
それが「チッパー」。ご存じの方も多いでしょうが、アプローチ専用のクラブでソールが広めに作られており、チャックリのミスが出にくく作られています。チッパーと呼ばれるクラブは何十年も前から存在するのですが、日本では2005年にPRGRから発売された「R35ウェッジ」というクラブがけっこうなブームになりました。
なんと、そのR35ウェッジがそのままのデザインで今でも販売されているというじゃないですか(溝はルール適合に変更されています)。僕も当時、打ったことがありましたが、久しぶりにお借りしてコースで試してみました!
R35ウェッジがブームになった理由のひとつが、そのデザインの良さ。チッパーって「年配のゴルファーが使ってる」とか「カッコ悪いクラブ」ってイメージがどうしてもあるんですよね。なので、アプローチが苦手で、チッパーを使えばミスが減ると分かっていても、なかなか手を出しづらかった。
そこに登場したのがR35ウェッジで、名前もいいしデザインもかなりカッコいい。そんなわけで、今までチッパーを敬遠していた人たちも、使い始めたってわけです。
R35ウェッジはその名の通りロフト35度。アイアンで言うとだいたい8番アイアンと同じくらいのロフトになりますね。長さは34インチでパターとほぼ同じような長さ。ソールは広く、形状的にはロフトの多いパターという感じですね。グリップも太めで、パターのようなストロークをしやすくなっています。
振り幅の大きさで距離感を出すのがオススメ
さっそく打ってみましたが、パターのように構えて、パッティングと同じようなストロークをすれば、本当に簡単にランニングアプローチができます。
距離感もほぼパターと同じなので、パターでボールを転がすイメージで打てばいいだけです。インパクトを強くしたりすることなく、振り幅の大きさで距離を打ち分けるのが良いんじゃないかと思います。
PRGRのホームページによると「キャリー1:ラン3」の割合で打てるように設計したそうですが、使ってみてもまさにちょうどそんな感じの球が打てますね。多少ライが悪いところでも、少しラフに沈んでいるような状態でも、同じように打てば大きなミスなくアプローチすることができます。
パターのように打つので、方向性も良く本当にアプローチが楽になります。ボールの回転も変な横回転が入らないので、素直に転がり、うまくいけばチップインも望めるんじゃないでしょうか。
しかし、いくら簡単なクラブとはいえ、万能ではありません。基本的にランニングアプローチしかできませんので、砲台グリーンや、ボールを上げなければいけないような状況では使えません。バンカーショットに使うのもちょっと難しそうです。
また、打ち方もパターと同じように打てばとても簡単なのですが、ウェッジのように打ち込んでしまったり、ボールを上げようとする動きをしてしまうとミスになります。とにかくシンプルに打って、シンプルに寄せるクラブなんじゃないでしょうか。
コースでR35ウェッジを試打しましたが、やはりとても優しくランニングアプローチができるクラブでした。なにより、2005年からずっと販売されていることに驚きました。それだけ需要があるクラブということでしょう。デザインも全く古さを感じさせないし、今でも恰好いいクラブだな~って思います。
アプローチが苦手で大叩きしてしまっている人は、このR35ウェッジをバッグに入れることで確実にミスが減り、スコアも良くなると思います。一度試してみてはいかがでしょうか~。
この記事を書いている最中にPINGから新製品が発表されました。それがなんとチッパー! その名も「ChipR(チッパー)」、名前そのままやん! というツッコミは置いておいて、やはりチッパーブームが来ているようです。PINGのChipRもお借りして試打したいと思いますので、またレポートしますね~。
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