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- 大手メーカーと何が違う!? 読めば欲しくなる「地クラブ」徹底解説
ときどき耳にする「地クラブ」という単語。「ムジーク」「Jビーム」「グランプリ」「マスダ」「三浦技研」……、大手ではない中小クラブメーカーのブランドだということはわかるけれど、いったいどんなクラブで、何がいいのでしょうか。ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長に教えてもらいました。
オーダーメイドで組み上げるヘッド単体売りの中小ブランド
「『地クラブ』というのは、中小クラブメーカーの製品のことですが、もともとは地域の工房が独自にクラブを作って販売するなどローカル色の強いものが多かったのでそう呼ばれるようになりました。いまではもう少し規模が大きいブランドも含まれますが、いずれにせよ大量生産の大手メーカー以外のブランドを指します」(小倉店長)
「地クラブ」について説明してくれたのは、ゴルフクラブに造詣の深いゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長。
小倉店長が説明するように、「地クラブ」とは呼称としては中小メーカーのクラブを指す言葉ですが、大手メーカー品と大きく異なるのがパーツ販売(主にヘッド単体)だということです。
一般的なゴルフクラブはシャフトとグリップが装着された完成品の状態で店頭に並び販売されていますが、「地クラブ」の場合はそうではありません。単体で売られているヘッドのほかに、別途シャフトとグリップを購入し、それを組み立てて販売するのです。
そのため大手の量販店ではほとんど扱っておらず、小規模な工房で、オーダーメイドのような形で購入することになります。
「『地クラブ』の場合、クラブを選んで買うというよりも、自分用のクラブを作るという感覚に近いと思います。そのため純正品のラインナップにないシャフトを希望される場合も、クラブを購入してからシャフト交換するのではなく、最初から希望のシャフトを選んで組みつけることになります。また、組み立てる際に重量や長さはもちろん、フェースの向きやシャフトの挿し方など、細かな部分にまで配慮して組み上げられる点が大きなメリットだと思います」(小倉店長)
性能だけじゃない! 所有欲を満たしてくれるクラブも多い
このように「地クラブ」は、最初から「自分のために最適な状態」でクラブを作れるうえ、購入した工房のアフターサポートも受けやすいため、クラブにこだわりのある人ほどメリットが大きいといえます。
そのため「地クラブ」を使っている人からは、納得の1本で得られる結果に満足し「最高!」「飛ぶ!」と高評価の声が聞かれることは多いでしょう。
しかし単純にヘッドの性能を比較した場合に、必ずしも大手メーカーよりも高性能な製品かというとそうとは限らないと小倉店長は言います。
「やはり中小メーカーですので、開発にかけられるコストは限られますし、最新のテクノロジーをふんだんに投入するようなこともはできません。そのため単純にヘッド性能を比較しても、大手メーカーの最新モデルには敵わないものが多いんです」
「大量生産もできないので、価格も高くなる。その代わり、大手が狙わないニッチなところを狙った個性的なモデルや、顔や打感といったフィーリング、そしてデザインや仕上げなどの部分で、大手の大量生産品には真似できないような製品は多いんです。ここは『地クラブ』の大きな魅力の1つですね」(小倉店長)
構えやすいキレイな顔や、職人の手による細やかな仕上げなどで、工業製品というよりも芸術品のような美しさを持ったクラブもあります。
実際、小倉店長が使っているアイアンも、銅メッキ仕上げの逸品で、使えば使うほど味が出てくる「一生モノ」だと言います。
「地クラブ」にはそういった所有欲を満たしてくれるクラブも多く存在します。オーダーメイドで組み上げた自分だけのクラブということも相まって、いわゆる「吊るし」のクラブでは得られない高い満足感を得られる点は、上級者やクラブ好きから高く支持される理由でしょう。
もしあなたが既存のクラブに満足がいかなくなったなら、「地クラブ」の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
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