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- 世界ランク389位から“下剋上”へ 尾関彩美悠が全米女子オープンで狙う「復活のきっかけ」
メルセデス・ランキング89位と苦しむ尾関彩美悠が、全米女子オープンで復活のきっかけを模索。難セッティングへの挑戦を通じ、後半戦巻き返しへの自信と成長をつかみにいく。
前回は帰国後の国内トーナメントが戦いやすかった
21年のプロテストを1位で合格し、翌年の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」でツアー初優勝を飾った尾関彩美悠。以降はシード権を保持していたものの、昨年はメルセデス・ランキング83位と低迷。今季はQTランキング29位の資格で前半戦を戦っているが、現在のメルセデス・ランキングも89位と苦しんでいる。
そんな尾関が復活のきっかけをつかもうとしているのが、6月4日から米国カリフォルニア州のリビエラカントリークラブで開催される「全米女子オープン」だ。4月20日に行われた国内予選会では出場権を獲得できなかったものの、その後に繰り上がりでの出場が決まった。

同大会への出場は22年以来2度目。前回は3日目に「69」をマークし、トップ10を狙える位置につけていたが、最終日に「75」と崩れ、36位タイで大会を終えた。
「海外の選手は飛ぶので、ティーショットで50ヤードぐらい置いていかれた記憶はありますが、ショートゲームでカバーできたことで予選通過できたと思います」
狭いフェアウェイ、長いラフ、硬くて速いグリーン、芝を短く刈り込んだグリーン周りなど、難しいコースセッティングに戸惑いはあった。それでも、その中で結果を残したことで得た自信は大きかった。国内ツアー復帰後はトップ10入りを5回記録し、自己最高となるメルセデス・ランキング16位でシーズンを終えている。
「全米女子オープン」の前週と翌週の国内ツアーにも出場予定
できれば今年も、全米女子オープンをきっかけに自信を取り戻したい考えだという。
「今年の開催コースは風が強く、グリーン周りがすごく難しいと聞いています。ショットでいろんな球を打たなければいけないですし、アプローチのバリエーションも増やさなければと思います」
グリーン周りのアプローチでは6番ユーティリティーを使用することが多い尾関だが、その精度を高めると同時に、ボールをフワリと浮かせるようなショットなど、ほかの打ち方も磨いておきたいところだ。
「海外メジャーはなかなか行ける場ではありませんし、そこでいいプレーができたり、結果を残せたりすれば、今後への自信につながると思います。難しいセッティングにもなんとか順応したいです」
本来であれば前週から渡米し、時差ボケの調整や大会の雰囲気、日本とは異なる芝への対応などを進めたいところだが、尾関にそんな余裕はない。メルセデス・ランキングのポイントを少しでも稼ぐため、前週の「リゾートトラスト レディス」に出場してから渡米する予定だ。さらに大会翌週には、国内ツアーの「宮里藍 サントリーレディスオープン」に出場する。
ハードスケジュールではあるが、楽しみにしている部分もある。
「一昨年、全米女子オープンから戻った後、国内のコースを回る際にすごくイメージを出しやすかったので、今年もそれを期待したいですね」
全米女子オープンでは、ショットの際に狙いを絞り、さまざまな球筋を使い分けながら点で攻める場面が多かった。その感覚を維持したまま国内ツアーに復帰したことで、コース攻略のイメージが出しやすくなったという。
「絶対にレベルアップして戻ってこられると思うので、たくさん学んできたいです」
尾関の世界ランキングは現在389位。同大会に出場する日本勢だけでなく、全出場選手の中でも低い部類に入る。それでも、臆する気持ちは一切ない。レベルの高い選手たちや厳しいコースセッティングから今後につながるヒントをつかみ、巻き返しを狙う後半戦への糧にするつもりだ。(千葉県千葉市/山西英希)
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