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- 33歳・金田久美子が36歳・上田桃子に「何歳まで続けるんですか?」 返ってきた共感の言葉とは?
女子プロゴルファーの“キンクミ”こと金田久美子。派手なファッションから“ギャルファー”とも呼ばれますが、その外見からは想像もできないほどゴルフにストイックです。そんな彼女の連載「キンクミの#熟女じゃねぇし!」。幼少期やツアーの話、プライベートまでさまざまなテーマで本音を語ります!(構成:キム・ミョンウ)
「私にオーラは微塵もないけど…」
「樋口久子 三菱電機レディス」で優勝してから1週間は、地元でゆっくりと充電できました。
それにしても、1週間たった今も多方面から祝福の言葉をいただくことが多く、11年ぶりの優勝がどれだけインパクトの大きいことだったのかを改めて実感しています。
プロゴルファーにはいろんなタイプの選手がいますが、私が子どもの頃に憧れたタイガー・ウッズやアメリカの選手にはものすごいスターのオーラがありますよね。見る人たちを虜にする魅力があるからだと思います。
そう考えたとき、私にはそんなオーラは微塵もありませんが、優勝した三菱電機レディスの最終日の17番(2打目を1メートルにつけてバーディー)だけは自分を褒めたい(笑)。みんなが注目している中で、こんな1打が打てるようになったんだ、と自信にもなりました。
少しずつあの選手は何か持っているって感じてもらえるようなプレーを続けていければいいなと思っています。
「何歳まで続けるとかはもう言わない」
次の目標を聞かれて「3勝目を目指します!」と言いました。実は2勝目したら、ある程度満足するかなと思ったのですが、結局は何も変わらなかったんです。昔は25歳で辞めると言っていたのに続けていますし、だからもう、何歳まで続けるとか、そういうことを言うのはやめました(笑)。
納得するまでやるって考えていますが、もしかしたら納得なんて一生できないんだろうなって思うんです。今年、(上田)桃子さんと「スタンレーレディスホンダ」で一緒に回ったのですが、本当にカッコいいなって思うことがありました。
「最近、桃子さんのプレーがすごく刺激になって、情熱的にモチベーションを保ち続けてすごいと思います。いつまで続けるんですか?」と聞いたら、こんな答えが返ってきました。
「モチベーションはいつまでたっても消えない気がする。いつ辞めるんだろうね」
その言葉を聞いて、その通りだなって、ものすごく共感できたんです。私ももっと理想とする自分に一つでも近づきたいと思ってゴルフをやっていて、それがモチベーションになっています。もしかしたら、ゴルフができなくなるまでやるのかな……。もちろん結婚して子どもも欲しいと思っているので、その時の状況に合わせて考えるのかな。
勝つと、“欲”って出てくるもの。この先、メジャータイトルを目標に、といった話にはなるんでしょうが、まだそこまでは考えられないです。まずは3勝目、そして常に上位にいられる選手になりたいです。
金田 久美子(かねだ・くみこ)
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。
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