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- 6月6日は「ウィメンズ・ゴルフ・デー」 女性ゴルファーはいま何に興味を持っている?
6月第2火曜日は「Women's Golf Day」(女性ゴルフの日)。2016年に米国で制定された初心者ゴルファーを歓迎する女性ゴルファー対象のイベントです。その一環として行われたダンロップ主催の「ゼクジョ会」で、今、女性ゴルファーは何に興味を持っているのか、探ってみました。
コロナ禍で増えた女性ゴルファーをさらに
6月第2火曜日は「Women’s Golf Day」(女性ゴルフの日)。2016年に米国で制定された初心者ゴルファーを歓迎する女性ゴルファー対象のイベントです。
世界80カ国で行われているこのイベントの日本での注目度はいま一つでしたが、昨年、日本ゴルフ協会(JGA)が遅ればせながら「一般アマチュアゴルファーも対象としたゴルフの振興普及を目指す」という方向で動き始めたことで、今年、一気に広がりました。
ピンポイントで言えば、今年は6月6日がその日に当たるのですが、5月30日から6日までの間、取り組みを一斉に行うことで注目度をさらに上げようという方向で、今年はイベントがあちこちで開催されていました。
ゴルフメーカーのダンロップが企画した「ゼクジョ会」(ゼクシオ女性ユーザーの集い)をはじめ、女性ゴルファーのイベントはこれまでにもあちこちで行われてきました。ゴルフ場やゴルフ練習場、クラブメーカーや関係企業などが中心になって女性ゴルファーを増やし、プレーを継続しやすい環境を整えるための動きは、少しずつ広まっていました。
コロナ禍で増加に転じたゴルファーの中では、若者とともに女性も目立っていたため、あちこちで女性ゴルファーをさらに増やそうという機運も高まっています。
1回目の「ゼクジョ会」を企画し、17年に始めた小山明子さん(ダンロップスポーツマーケティング広報宣伝部ゴルフ宣伝一課マネージャー)は、女性ゴルファーを増やすための活動を地道に続けてきました。19年の第2回イベント後にコロナ禍に見舞われ、間が空いてしまいましたが、今回はさらにブラッシュアップした第3回のイベントを企画。グループ会社を巻き込み、プレーするゴルフだけでなく、観戦するゴルフの楽しさも含めて集まった人たちに伝えようとしたのです。
「私自身が聞いてみたかったんです」(小山さん)という香妻琴乃プロのコースマネジメント講座が好評だったことでも分かるように、女性ゴルファーである小山さん自身の気持ちや、周囲の声に耳を傾けて形にしたことが、参加者のニーズに見事にマッチしていたのかもしれません。
トーナメント観戦の豆知識に食いつく女性ゴルファー
レッスンやクラブ選びのアドバイス、体づくり講座に、参加者が「思っていた以上の濃い内容でした」と満足していたのと同時に、興味深かったのは、さまざまな「ミニコーナー」が意外に人気を博していたことです。
グローブやシューズについての豆知識を開発担当者がやさしく説明してくれる企画と、全国各地で行われるプロツアーの楽しさをトーナメントを運営する担当者が伝えてくれる企画でした。
前者については「グローブのサイズの測り方について初めて知りました」「ボール選びのコツが分かりました」という声が出ていました。シューズを正しく丁寧に履くだけで疲れが違うこと、グローブのサイズがメーカーや素材によって違うため、こちらも試着が必要なことなど、基本ですが、おざなりにされていることが分かって「面白かった」という参加者は少なくありませんでした。
ツアー観戦経験がない人は、観戦のコツや、関東での試合がこの先続くことなどを聞いて興味を示していました。トーナメントを観戦する人はゴルファーにばかり偏りがちですが、ほかのスポーツのように、プレーしない人も観戦してくれるのが理想の形。その辺りのきっかけになってくれる方が、会の参加者から出てくる可能性もあります。
小山さんはゴルフ業界全体を巻き込み、それ以外の人にも枠を広げて「レディースゴルファー活性化検討委員会」を立ち上げてもいます。コロナ禍で中断されてはいますが、普段はライバル関係のメーカー同士や、さまざまな形でゴルフに携わる人が現状を報告したり、今後への展開をみんなで考えたりというフレキシブルな場です。長い目で見た女性ゴルファー増加、さらにその先にあるゴルフ全体の普及振興につながるものだといっていいでしょう。
昨年に比べると、確実に存在感を増した「女性ゴルフの日」。これほど大きなイベントでなくとも、さまざまな取り組みが頻繁に行われるようになり、女性ゴルファーが男性と同じくらい増えれば、いい意味で「女性ゴルフの日」など必要なくなる日が来るかもしれません。長い道のりかもしれませんが、老若男女、すべてが楽しめる生涯スポーツ、ゴルフの魅力を考えれば当然ともいえるそんな日に向けた活動は、まだまだあちこちで続きます。
取材・文/小川淳子
ゴルフジャーナリスト。1988年東京スポーツ入社。10年間ゴルフ担当記者として日米欧のトーナメントを取材する。1999年4月よりフリーランスとしてゴルフ雑誌やネットメディアなどに幅広く寄稿。
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