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- ウェッジのスピンを最大化するプロの“溝”メンテナンス法 「歯ブラシが一番」の理由とは?
ウェッジはゴルフクラブの中でもラフやバンカーでの使用が特に多く、結果として最も汚れたり傷ついたりする傾向にあります。この問題を解決するため、大蔵ゴルフスタジオ代表の市川雄一郎氏がウェッジの溝の適切なメンテナンス方法について詳しく説明します。
研磨剤などは使わず、歯ブラシでしっかり汚れを落とそう
ウェッジはクラブの中で最も汚れやすく、特にラフやバンカーでの使用が多いです。ウェッジを長く使用するためのメンテナンス方法を大蔵ゴルフスタジオ(東京都世田谷区)代表の市川雄一郎氏が解説します。
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ウェッジが錆びやすいか錆びにくいかは、メッキ加工がされているかノンメッキかで大きく異なります。ただ、メンテナンスにおいては両方とも共通することがあります。それは研磨剤や研磨剤が入ったペーパーを使用したり、フェースが傷ついてしまうくらいの硬いブラシを使用しないこと。研磨剤を使用すると、メッキされているウェッジはメッキが取れてしまいますし、ノンメッキに関しては傷がつくとさらに錆びやすくなってしまうからです。
溝を掃除するには普通の歯ブラシを使うのが一番。歯ブラシで泥などの汚れを丁寧に落とします。そしてここからが肝心なのですが、洗った後は水分をきれいに拭き取ってください。これが何よりの錆の予防になります。
バックスピン量は溝ではなくボールとフェースの接地面積の大きさが左右する
多くのゴルファーは、バックスピンはフェースの溝に引っかかって生じると思い込んでいますが、実際にはそうではありません。
バックスピンはボールの表面とクラブフェースとの直接的な接触によって生じます。溝の役割は、ボールの水分や芝が溝に入ることによって排水したり芝を除去すること。これによりフェースとボールの直接接触する面積を増やすことができます。接触面積が増えれば、バックスピンも増えます。そのため、溝は常にきれいにしていたほうがスピン性能は上がるのです。
新品のウェッジを練習場で打って、ボールの跡がフェース面についた経験はありませんか? あれはボールにもフェースにも水分がついてないから起こる現象で、バックスピンがかかっている証拠です。なお、水分はバックスピンを減らす原因になるので、なるべく排除したほうがいいです。
ウェッジの溝をきれいに保つことは、錆びを防止するだけでなく、ショット時にフェースとボールの接触面積を最大限に保つ効果もあり、バックスピンを増やすための鍵となります。ピンに絡むアプローチを実現するために、ラウンド後にウェッジの溝をしっかり掃除することを忘れないようにしましょう。
【解説】市川雄一郎
GDOにて多くのゴルフメーカー、パーツメーカー、プロゴルファーを取材し、ゴルファーへ最新の情報を発信する仕事にかかわる。すべてのゴルファーに合うクラブを作りたい。その思いで2011年に大蔵ゴルフスタジオ町田をオープン。2016年大蔵ゴルフスタジオ世田谷をオープン。さらに2020年には大蔵ゴルフスタジオハワイをオープンしている。大蔵ゴルフスタジオ公式HP/www.ogs-p.jp/
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