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- 素材の違いにコードやバックラインの有無… 多種多様なゴルフグリップは結局どれを選べばいいの?
ゴルフショップに行くといろいろな種類のグリップが陳列されています。交換する際に店員さんに「どれにしますか?」と聞かれても、「どれがいいのかわからない」という人は多いはず。グリップ選びの基本をおさらいしてみましょう。
素材、硬さ、太さ、重さ…… グリップは多種多様
まずグリップの種類を大きく分けると、ラバー、つまりゴム素材のものと、エラストマーとも呼ばれるプラスチック素材のものがあります。
一般的にはラバーのほうが やわらかめでしっとりとした触感のものが多いですが、ラバー素材は加水分解という劣化現象を避けられないため、使用頻度に関わらず1年程度で交換することが推奨されています。またラバーは、使っているうちに摩耗しやすいという点もあります。
一方のエラストマーは経年劣化がなく、摩耗にも強いのが特徴ですが、ラバーよりは硬めの傾向があります。
ラバー系のグリップには、表面に糸のような繊維が織り込まれたものがあり、これを「コード入り」と呼びます。
コードが織り込まれた部分は触感が硬くなりますが、強く握っても表面が変形せずにしっかりとしているのが特徴です。ぬれると水を含んで重くなりますが、雨でも滑りにくいという側面もあります。
グリップの下側に来る部分に、「バックライン」と呼ばれるタテ方向の背骨状の出っ張りがあるものがあり、多くのモデルにあり・なし両方が存在します。バックラインなしのグリップは、断面がキレイな円になるため「マル」と呼ばれることもあります。
バックラインありのグリップは、バックラインが手の同じところに当たるようにグリップすることでいつも同じように握りやすいのがメリットです。一方でフェースを開いたり、かぶせて握るとバックラインの位置がズレて違和感が生じやすいので、よくフェースを開いて使う上級者やウェッジなどでは敬遠されるケースもあります。
また可変スリーブのうち一部のモデルは、ネック調節をするとシャフトの向きが変わるので、バックラインなしが使われることも多いようです。
最近はグリップの太さもさまざまで、一般的なグリップよりも太めの「ミッドサイズ」と呼ばれるものや、さらに太い極太タイプもあります。
これとは別に、グリップの太さを左右する「内径」というものが存在します。先端側をめくると書いてある「M60」というような数字がそれです。おもに「M58」「M60」「M62」の3種類がありますが、これは同じ外径に対して内径のサイズを示す数値ですので、数値が大きい=内径が大きいほうが肉薄になるので、装着したときに細くなります。
そして重量ですが、グリップの基準となる重量は50グラムです。一般的にはこれよりも軽いものを軽量グリップと呼びます。総重量を軽くしたいとき、手元側の重量を抑えたいときには軽量グリップを使います。最近では20グラム台の超軽量モデルも存在します。
グリップ交換の際に既存のものと重さが変わると、総重量、バランス、振り心地などがガラッと変わってしまうので、それらを意図的に変える場合以外は、同じ重量のグリップに換えることが重要です。
リキみにくい好みの硬さや握りやすい太さを見つける
これだけさまざまな要素があるグリップ、どう選べばいいのでしょうか。ゴルフフィールズユニオンゴルフ店店長の小倉勇人さんに、アドバイスをもらいました。
「グリップは基本的に好みで決めるものなので、『コレがいい』とはいいにくいパーツです。個人的には、いま装着されているものに不満がないなら、グリップ交換時にモデルを変更せず、同じものを装着することをオススメします。クラブによっては専用のグリップが装着されている場合もあるので、わからなければショップに相談してみてください」(小倉店長)
変更する場合は、「いまよりどうしたいか」で考えることが重要だと小倉店長はいいます。
スイングしたときにグリップが潰れて変形する感じがイヤな人は、ラバーからエラストマーに変更したり、ラバーでもコード入りのものなど、硬めのグリップにするといいでしょう。
逆に硬さに違和感がある人は、やわらかめのラバー素材や肉厚なものにすることで解消できます。
「やわらかさを、『力みを感じやすい』とネガティブに受け取る人も、『フィット感がある』とポジティブに受け取る人もいます。硬いグリップを『滑りそうでリキむ』と感じる人も、『リキんでも変形しないしっかり感』と受け取る人もいます。
従ってまずは実物を握ってみることが大事です。できればクラブに装着されたものでボールを打ってみて、その感触を確かめてください。そのうえでいま装着されているグリップを比べて考えることが重要です」(小倉店長)
重さはクラブのスペックを大きく左右するので、安易に変えないことが大事。
そして太さに関しては、太めのほうが力が入りにくく手首も使いにくいといわれますが、手の大きさや握り方などとも関係しますので、自分にとって余計なグリッププレッシャーが入らず自然に握れる太さを見つけることが大事です。
なお、汚れたグリップは本来のフィット感を失ってしまうので、キレイないい状態で使うことも重要です。
「妙に滑るから劣化したのかな」と思っても、掃除してみると生まれ変わることもあるので、気になったら中性洗剤を含ませたタオルなどでよく拭いてみましょう。
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