初心者から中上級者にもおすすめ
フィッターの前で打つのは恥ずかしい、近くにフィッティングを行っているショップがない……。さまざまな理由でゴルフクラブのフィッティングを受けてこなかったゴルファーをターゲットに、ミズノが11月から「ミズノセルフフィッティング」を本格稼働しました。3月から始まった試験運用では、一切のPRをしていなかったにもかかわらず予約が殺到したという人気の新サービスをe!GolfスタッフのYが早速体験してみました。
近年、クラブを購入する際にフィッティングを受けるゴルファーが増えている一方で、まだ受けたことがないというゴルファーも多数存在するでしょう。2001年以降、68万人にフィッティングを実施してきたミズノではその理由について次のように分析しています。
まずは近くにフィッティングを受けられる施設がないというパターン。その他、「初心者なので恥ずかしい」「フィッターの前ではいつものようにスイングできない」「クラブを買わされるのではないか」など、フィッティングにハードルの高さを感じる人もいるとみています。また、1時間程度のフィッティングでは満足できず、じっくり打ち込んでクラブを選びたいという中上級者もいると想定しています。
「ミズノセルフフィッティング」はそうしたすべての人たちがターゲットで、アイアンのフィッティングに必要なものを一式レンタルできるサービスとなっています。料金は4日間4400円、7日間5500円(いずれも別途送料2200円が必要で、記載料金はすべて税込み)。公式オンラインショップで使用できる同額のクーポンが発行されるため、フィッティングからクラブの購入に至れば、レンタル料金は送料も含めて実質無料となる仕組みです。
今回はミズノ直営のゴルフスタジオでスタッフが見守るという環境でしたが、フィッティングの最中は一切のサポートを受けずに、セルフフィッティングでゴルファーがレンタルした際と可能な限り同じ条件で、Yは体験しました。
好きな時間に好きなだけ試せる
手元に届くのはキャディーバッグ1つ。この中に27個のヘッド(すべて7番アイアン)、29種類のシャフト、ミズノ独自のスイング計測器「シャフトオプティマイザー3D」などが詰まっています。
マニュアルに従い、アプリのダウンロードなどの準備を進め、早速「シャフトオプティマイザー3D」で計測を行います。打つのはわずかに3球。これだけでヘッドスピードやスイングテンポ、インパクトライ角などのデータを分析し、おすすめのヘッド、シャフトの組み合わせを示してくれます。この流れはミズノのフィッティングを行っているショップでも同じなのですが、「3球打つだけというスピード感は魅力的です」とYは話します。
ミズノプロ、JPXシリーズ、それぞれのおすすめを試したYですが、これだけのバリエーションがあると、他のパターンも打ってみたくなったようです。まずはおすすめの中になかった現在Yが使用中のシャフトでトライ。続けて、とても打ちこなせないであろうマッスルバックも試してみましたが、これはレンタルだからこそできること。「ショップでのフィッティングでは、自分には合わないことが分かっているクラブを試している時間はないと思います。合うクラブ、合わないクラブでこれだけ結果が変わるんだということを実体験として理解することができました」と、Yは満足そうです。
7番アイアンだけではありますが、候補が絞れたらレンタル期間中にコースへ持ち込んで、ラウンド中に試打することも可能。「仲間と数人で借りて一緒にフィッティングを行えば、クラブ談議にも花が咲きそうですね」とY。そして、何よりいいのはレンタル期間中であれば、好きな時間に、好きなだけ、何度でもボールを実際に打って試せるということ。ショップでフィッティングを受けるのは気が引けるという人には、かなり満足度の高い体験になるはずです。