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きょう発売のアディダス「ツアー360 24」 機能“全部載せ”の中でPGAツアー選手と素人が「同感!」だったのはどこ?
アディダスゴルフがブランド最高峰シューズの最新モデル、「ツアー360 24」が3月8日発売されました。価格はオープンですが、同社公式オンラインストアではメンズがシューレースモデル、BOAモデルともに3万3000円(税込み)、ウィメンズが両者ともに2万8600円(税込み)となっています。
「カパルアで疲れなかったら合格!」とコリン・モリカワ
本日発売されたアディダスゴルフ最高峰シューズの最新モデル「ツアー360 24」。ブランドの“ピナクル”(頂点)をうたうだけあって、同社が持てる技術の粋を集めた機能“全部載せ”のゴルフシューズといえます。
まず商品名に“ツアー”がついているし、ブランドの“最高峰”モデルと聞くと、「一般アマにはオーバースペックなのでは?」と感じてしまう人も多いかもしれません。
そこで今回は、コリン・モリカワとルドヴィグ・オーバーグという2人のPGAツアープロとアベレージゴルファーの編集部員という“ピンからキリまで”のインプレッションを交えつつ、このシューズの優位性について深掘りしていきたいと思います。
2月26日に正式発表された「ツアー360 24」ですが、実はその1月半ほど前に世界中のメディアをハワイに集めてお披露目が行われていました。場所はマウイ島のカパルアリゾート。PGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」の舞台です。「ツアー360 24」はここで初めて実戦投入され、大会終了後に契約プロたちによるメディア対応が行われました。
実は「ザ・セントリー」でお披露目を行うことには、開幕戦で華々しく実戦デビューを飾れる以外にも、副産物的に大きな意味があったようです。
まずはアディダスゴルフの看板選手の一人であるコリン・モリカワに聞いてみましょう。
彼はアディダスゴルフのシリーズの中でも「ZG」シリーズを好んで着用し、シリーズの顔のような役割も果たしてきた選手です。しかし、カパルアでは「ツアー360 24」を履いていました。その理由も含め、彼はこう話します。
「『ZG』はとても性能が高くて軽量、そして刺さるようなグリップ力と安定性が素晴らしいという利点があって履いていました。今回、『ツアー360 24』に移行しましたが、何よりビックリしたのは、安定性とグリップ力が上がっているにもかかわらず、とても歩きやすいという点でした」
「ここカパルアの(トーナメントで使用される)プランテーションコースは、PGAツアーの中でも最も傾斜がきついコースです。毎回ここでシューズのテストをするのですが、“このコースをラウンドして足に痛みや疲労が出ない”というのが、シューズ選びの決め手になります」
「1週間このコースを回りましたが、一切、痛みや疲労がありませんでした。『ZG』よりは若干重くはなりますが、それよりも、グリップ力や安定性、重量が上がっていてもとても歩きやすいこと、地面との一体感が強いことをメリットに感じてスイッチしました」
「また、スイング面では“地面反力”の使いやすさという点が『ZG』よりもかなり高いと思います」
もう一人、PGAツアー選手で話を聞かせてくれたのが、昨年デビューして米欧で1勝ずつを挙げた期待の若手、ルドヴィグ・オーバーグ。実は彼、「ZG23」が人生初のスパイクシューズであり、それまではずっとスパイクレスシューズを履いてきたというエリートゴルファーにはかなり珍しいタイプ。快適性はかなり重視していそうです。
「スパイクレスのほうが好みでしたが、『ZG23』はその性能と歩きやすさが気に入って履き始めました。私はゴルフシューズでは歩きやすさ、快適性を最も重視しています。PGAツアーでは毎試合とてつもない距離を歩かなくてはならないので、快適性に優れていたり疲労を軽減してくれるような機能がないと、スイングも思い通りにいかなくなってしまいます。ですから、快適性を何より重視しているのです。私は『ツアー360 24』をまだテスト中ですが、今のところ非常に歩きやすいと感じています」
いつもは最初に足に来る記者が…
モリカワとオーバーグ、2人のPGAツアー選手のインプレッションを聞いてみると、両選手ともに、快適性、歩きやすさ、疲れにくさといったところにフォーカスしたコメントを残しています。世界の頂点で戦うといえども、いや、だからこそ快適性が大事なことが分かります。
4日間安定したパフォーマンスを出し続けるには、“F1カー”に乗り続けているわけにはいかない。“コンフォータブルな高級スポーツカー”のほうがいいのかもしれません。「ツアープロの履く靴は足が痛くなって当然」みたいなイメージは、もう2周回、3周回遅れの前世紀の遺物といえるでしょう。
メディアデーが終わった翌日には、われわれ取材陣にも新しい「ツアー360 24」を履いてラウンドする機会が与えられました。
とはいっても、峻厳なプランテーションコースではなく、だいぶ緩やかでリゾート感満載のベイコースで、もちろん乗用カートのラウンドです。ただし、雨後でフェアウェイ乗り入れはできず、カートパスのみ。要するに、期せずして日本で夏場に回るのとほぼ同条件で試せることになったわけです。
さて、ゆる~く楽しくではありますが、しっかり1ラウンドをプレーした後の感想はというと、「コリン、ルドヴィグ、まったく同感だよ」。
あまりにも端折りすぎなので、少し詳しく説明しますと、記者は100キロに近い巨体ゆえ、カートのラウンドであっても終盤には足腰が疲れて踏ん張りが利かなくなる、手打ちになる、足が痛くなる、ヒザが割れてくる、もう歩きたくない……がお決まりのパターンです。
それが、18ホール回り終えても、まったく足が疲れておらず、足も痛くなりません。もちろん全身に緩い疲労感はありますが、普段ならまず足腰に来るところ、むしろ足がいちばん平気という状態。
バッグを担いでホテルまで数百メートル歩く間も、引きずる感じでなくどんどん前に足が出る感じでした。これはアディダス独自のミッドソール材「ブースト」の進化版「ジェットブースト」をカカトに、ランニングシューズでも採用されている、軽量で高反発LIGHTSTRIKE(ライトストライク)」をツマ先側に搭載しているからかもしれません。
それにしても久々の暑い環境下でのゴルフだし、前日も深夜まで飲んでいたことを考えると、意味不明なくらい元気。なおかつラウンド当日の朝に現物を渡されて、いきなりぶっつけ本番のラウンドだったにもかかわらず、記者的には高確率で起きる靴擦れの気配もありませんでした。
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