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- 「苦手な状況に特化した1本」がスコアアップに超役立つ!? エキストラクラブ導入のススメ
ゴルファーなら誰もが「苦手なシチュエーション」を持っています。そんな「どうしてもうまくいかない状況」専用の1本を持っていれば、使う頻度こそ少ないもののスコアアップには必ず役立つといいます。
転がし専用のクラブがあると色々なピンチを救ってくれる
「ラウンド中、スコアを崩す場面はどんなとき?」と聞かれれば、多くのゴルファーが苦手な特定の場面を想像するのではないでしょうか。
ティーショットのOBやバンカー、グリーン周り、ロングパット、傾斜地など……大叩きの原因となる状況はさまざまですが、そのなかでもとくに自分が苦手とする場面というのは、意外と絞られるものです。
そういうありがちなシチュエーションでスコアを崩さないためには、それ専用のクラブを用意しておくのがとても有効だと、ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長はいいます。
そこで、特定の状況で力を発揮する「専用エキストラクラブ」を、小倉店長にいくつか提案してもらいました。
エキストラクラブとしていちばん一般的なのは、チッパーやバンカー専用ウェッジです。
これらは大手メーカーからも発売されているので、すでに使っている方もいるかもしれません。アプローチが苦手でザックリやトップが多発する人や、バンカーが苦手で1発で脱出できないことが多い人にとって、こういったクラブは本当に有効です。
「カッコ悪い」と嫌がる方もいるようですが、苦手なウェッジでザックリするほうがよほどカッコ悪い……という見方もできます。場合によっては1ラウンドで5打以上縮まる可能性もあり、見栄を張って100以上叩くか、これらのクラブに頼っていいスコアを出すかと考えれば、毛嫌いせずに試してみる価値はあるのではないでしょうか。
チッパーとは少し違った、転がし専用のアプローチクラブがほしいという人には、ユーティリティー(UT)を短くした「ランニング専用クラブ」がオススメだと小倉店長はいいます。
「ロフト17度前後のUTにパターのシャフトを装着したクラブは、すごく便利ですよ。ソールが広くてダフりにくいし、フェースが弾くので出球が強く、芝にくわれずに長い距離を転がせます。夏のラフのようなライからでも、50ヤードぐらい転がして寄せられるんです。パター用の重くて短いシャフトを挿しているので扱いやすいのもポイントです」(小倉店長)
この派生形として、3~4番アイアンを35インチ前後のウェッジくらいの長さに短くしたクラブもあります。
こちらは「転がし用UT」よりも大きな振り幅でスイングしやすく、ハーフスイングで80~100ヤードくらいを低いライナー性の弾道で打てます。
アプローチでも使えますが、林からの脱出などで活躍するので、林間コースをホームコースにしている人、ドライバーを曲げて林から脱出に苦労する場面が多い人にオススメです。
ポイントは、短くしたぶんライ角を超アップライトにすること。古い軟鉄鍛造アイアンなどを加工するのがオススメです。
パッティングが苦手という人は、「パター二刀流」というのもアリ。
「ロングパット用とショートパット用にパターを2本入れるんです。ロングパット用は、L字などショットの延長の雰囲気で振れるパターにし、長めにしたり弾きのいいフェースインサートのものを選ぶなど、フィーリング重視で長い距離を打ちやすくします」
「ショートパット用は、慣性モーメントが大きい大型マレットなど、『真っすぐ』を意識しやすいもの。太いグリップなどを装着し、手先を使いにくいオートマチックなパターにするといいでしょう」(小倉店長)
パターを2本というのは驚きの発想ですが、これで3パットが減るのであれば、3番ウッドやロングアイアンなどを抜いてパターを増やすのも有効かもしれません。
「この球しか出ない」というクラブはコースで役に立つ
二刀流といえば、フィル・ミケルソンが過去にドロー用とフェード用でドライバーを2本入れてマスターズに挑んだことがあります。
こういった発想は、実はアマチュアにこそ有効だと小倉店長は言います。
「考え方としては、持ち球と逆の球筋が打てるクラブを1本入れておくという感じです。ドライバーでなくても、フェアウェイウッド(FW)やUTなどでもいいでしょう。『右が絶対NG』『左が全部OB』というような状況で、持ち球では攻めにくいときにその逆の球が打てれば、OBなどのペナルティーは減らせるはずです」(小倉店長)
これは同じ番手を2本入れなくても、3番ウッドだけとか4番UTだけといったティーショットで使えるクラブに1本、「逆球用クラブ」を設定しておけばOKです。
この応用として、「高い球が打てるクラブ」「低い球が打てるクラブ」というエキストラクラブも有効です。
とくに「低い球が打てるクラブ」は、狭い打ち下ろしのホールや強風時のティーショットなどで重宝します。これはアイアン型のUTなどがいいと小倉店長はいいます。
特定の状況に特化したクラブという意味では、「100ヤード専用クラブ」もとても有効です。自信を持って100ヤードぴったり打てるクラブがあれば、レイアップする場面でも計算しやすく、パー5の3打目の戦略も立てやすくなります。
「これはロフトがポイントなので、軟鉄鍛造のクラブのロフトを調整して、気持ちよくスイングして100ヤード飛ぶようにします。単品のウェッジよりも、古いアイアンセットのピッチングウェッジ(PW)などのほうがショットはやさしくなります。昔使っていたPWを加工するのがオススメですよ」(小倉店長)
ゴルフクラブは、プレーで使用できるクラブ本数の上限がルールで14本と決められていますが、アマチュアには意外と12~13本しかバッグに入れておらず、上限に満たない人も多くいます。
ならばそこに1本、苦手な状況、難しい状況で活躍する「おまけの1本」、エキストラクラブを入れてみてはどうでしょうか。
もしすでにバッグに14本入っていても、普段のエンジョイラウンドなら、そこにエキストラクラブを足して1~2本多くてなっても、誰にも迷惑はかけません。
試しに使ってみて、効果があれば別のクラブを抜く、もしくは使う場面が多そうなコースに行く際は持って行くという感じから始めてみましょう。
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