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王者「ゼクシオ13」とライバル達は何が違うの? 大人気ドライバー3機種の「軽量モデル」を徹底比較してみた
絶大なアマチュア人気を誇るダンロップ「ゼクシオ13」をはじめ、軽量ドライバーのカテゴリーには数多くのドライバーが存在します。今回はテーラーメイド「Qi10 MAX ライト」、キャロウェイ「Ai SMOKE MAXFAST」、ピン「G430 MAX 10K HL」をピックアップ。試打を行いながら、どんなゴルファーに合うのか探ってもらいました。
「Qi10 MAX ライト」はつかまってブレない「大重心角」ヘッドが特徴
男女問わず人気の高いダンロップ「ゼクシオ13」は、平均的なヘッドスピードのアマチュアスイングを知り尽くした高反発なヘッドと、しなり戻りに優れたシャフトのマッチングが大きな特長です。
日本だけでなくアジアや欧米でも人気になっている軽量ドライバーです。かつては他メーカーが「打倒ゼクシオ」を掲げるも、長年その牙城が崩れることはありませんでした。
しかし、今年ラインアップされている各社の軽量ドライバーは、以前のような「非力なゴルファー向け」という認識とは少し違うようです。というのも、各社のフラッグシップモデルが持つ特徴と長所を「軽量ブラッシュアップ」という形で差別化している傾向がみられるからです。
カーボンが美しいブルー基調のテーラーメイド「Qi10 MAX ライト」は、トッププロからアマチュアまで世界的人気の「Qi10」シリーズに追加された最軽量ドライバー。クラブ総重量は「ゼクシオ13」よりも軽い277グラム(Rシャフト)になっています。
ヘッド計測を行ってみると、フラッグシップモデルの「Qi10 MAX」を踏襲した投影面積も厚みもしっかりある大重心角(40度)ヘッドになっていました。
また「10K」ヘッドの特長を引き出す専用設計の「スピーダーNX」純正シャフトも絶妙な振り心地で、まるでカスタム仕様のようなバランスと完成度になっています。ヘッドスピードが速くなくても「このままコースで使える」ほど、高く遠くに真っすぐ飛ばせる高MOIドライバーになっています。
シリーズ唯一の直付けヘッドの「Ai SMOKE MAXFAST」は低重心&シャロー
シリーズで唯一「カチャカチャ」がない直付けヘッドを採用しているキャロウェイゴルフ「Ai SMOKE MAXFAST」。他社の軽量ドライバーと比較しても非常にヘッド重量が軽いモデル。
49.5グラム(Sフレックス)の純正シャフトながら、クラブ総重量は275.5グラムにまで抑えられます。またネック高を低くし、低重心かつ抑えめの重心角(33度)で俊敏な振り心地とAIフェースの高い初速性能を活かした設計になっています。
高MOIを全面に出しているドライバーとは一味違う、シャープ振り心地と高い操作性という他の「Ai SMOKE」シリーズで好評な部分を残したまま軽量化しています。
さらにクセのない振り心地のオリジナル「TENSEI」純正シャフトとのマッチングも相まって、「ドローバイアス風味」のつかまりのよい軽量ドライバーになっています。
高MOIの「重ヘッド」で安心感が最大化している「G430 MAX 10K HL」
発売から大人気のピン「G430 MAX 10K」ですが、超軽量な純正シャフトが装着された「G430 MAX 10K HL」もクラブ総重量に対し重ヘッド(約200グラム)を採用しています。
46インチながら非常に大きな投影面積は短尺感すら感じるほど「当たる安心感」があります。軽快にしなりを感じる振り心地を求めながら、とにかく曲げたくないショットが打ちたい人なら「G430 MAX 10K HL」は鉄板エースになるほどやさしいドライバーになるでしょう。
一昔前までだったら物足りない印象もあった「軽量」カテゴリーのドライバーですが、各社それぞれ設計&パーツの多様化でヘッドスピードが速くない人の「ど真ん中」スペックになりつつあります。
フラッグシップモデルが少しハードに感じたり軽量シャフト装着アイアンを仕様する人は、クラブ総重量280グラム前後のドライバーを「食わず嫌い」してしまうのはもったいないと思います。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
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