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- 新登場「黒」「赤」の気になるターゲットユーザーは? 「24 VENTUS」3種の違いを早速試打してみた!
ゴルフ歴5年でベストスコア72、若者ゴルファーから人気のインフルエンサー・ルイゴルフさんが、ベテランゴルフライター鶴原弘高さんにアドバイスをもらいながら自分に合ったギアを見つける連載企画。今回はPGAツアー使用率No.1を誇るシャフト「ベンタス」の新モデル「24 ベンタス」の青、黒、赤の3種を打ち比べてみました。
芯を外した打球も安定して飛んでくれる
インフルエンサーとして若い世代のゴルファーから絶大な人気を誇るルイゴルフ(大塚塁)さんは、インスタグラムのフォロワーが6万人を超えており、スコアを50日で100切りした方法は大きな話題になりました。
そんなルイゴルフさんが、ギアに精通したゴルフライターとしてさまざまなメディアで活躍する、ツルさんこと鶴原弘高さんと一緒に自分に合ったモデルを見つける連載企画。今回は11月14日に「ブラック」と「レッド」が追加発売されたシャフト「24 ベンタス」の3種類を打ち比べてみました。
ーーなぜ「ベンタス」は多くのツアープロから支持を集めているのでしょうか。
【鶴原さん】※以下【ツ】
もともとは米国のフジクラシャフトが開発したシャフトで、ヘッドスピードが速い人に合わせた元調子系のシャフトでした。それが、PGAツアーの選手にうまくフィットして一気に広まっていきました。
【ルイゴルフさん】※以下【ル】
ヘッドスピードが45メートル/秒くらいの私にも打てますかね。
【ツ】十分に打てます。ヘッドスピード40メートル/秒前後の人が手を出すと厳しいかもしれませんが、ヘッドスピード45メートル/秒ある人はベンタスユーザーのド真ん中と言えます。
最初に打ったのは定番モデルの「24 ベンタス ブルー」です。
【ル】想像していたよりもハードじゃないですね。フレックスは「6S」を打ちましたが、自分のタイミングで振りやすかったです。
【ツ】弾道データも悪くありません。しっかりと高さが出ていますし、スピン量も抑えられています。ですが、少しつかまりすぎている感じもしますね。初代「ベンタス ブルー」に比べると「24 ベンタス ブルー」は手元中間部分にかけての剛性を落として、しなりやすくしています。ルイゴルフさんが使うなら「6X」の方がマッチするかもしれませんね。
【ル】芯を外したショットもありましたけど、打球が安定している気がします。
【ツ】それがプロから最も評価されている部分です。「24 ベンタスシリーズ」では先端部分のトルク(ねじれ)を抑える「ベロコアテクノロジー」をさらに進化させた「ベロコアプラス」を採用したことによって、オフセンターヒットに強くなっています。芯を外したときでもスピン量とかボールスピードが大きく落ちません。
最もやさしいとされる「レッド」は手元が硬い
ーー次は「24 ベンタス レッド」。先中調子で最もやさしいと言われていますが、ルイゴルフさんの正直な印象は?
【ル】これはすごく難しく感じました…。あまり打ったことがない感覚で、しなるようなイメージが湧きにくいです。
【ツ】なるほど。「レッド」は先中調子で打球が上がりやすいというイメージですが、手元部分に関しては「ブルー」「ブラック」よりも硬い。スイングタイプとして手元をしならせたい人が打つと、すごくハードに感じるシャフトです。
【ル】「ブルー」より難しかったですし、タイミングがなかなか合いませんでした。ただ、うまく当たったときには一番ボールスピードが出ていました。
【ツ】先中調子になっているので、飛距離のポテンシャルは高いと思います。
「ブラック」は良い意味で何もしないシャフト
そして最後が「24 ベンタス ブラック」。PGAツアーでも最も使用率が高いのが「ブラック」です。
【ツ】ルイゴルフさんの持ち球でもある、ほんのりドローする弾道が出ていますね。「ブラック」は良い意味で“何もしないシャフト”です。そのため、自分のスイングでボールを上げて飛ばせる人は振りやすく感じると思います。むしろ「レッド」よりタイミングが合わせやすいのではないでしょうか。
【ル】すごく振りやすいです。「ブルー」も「ブラック」ももっとハードスペックなのかと思っていましたが、そうでもなかったのが意外でした。
今回の試打結果を受けて鶴原さんは以下のように話します。
「『ブルー』はオーソドックスな中元調子なので、ターゲット層は一番広いです。でも、ルイゴルフさんが打つと左に飛ぶ傾向がありました。注意が必要なのは『レッド』です。先中調子ではありますが、手元は一番硬い。ヘッドスピードは速いけどプッシュスライス系のミスに悩んでいる人にオススメです。「ブラック」はルイゴルフさんのようにスイング軌道も安定していて、シャフトにお助け要素を求めない人に使ってほしいシャフトです。叩いても左へのヒッカケが出ないので、チーピンに悩んでいる人と相性が良いでしょう」
鶴原弘高 (つるはら・ひろたか)
大阪府出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』 Instagram:@tsuruhara_hirotaka
ルイゴルフ(大塚塁/おおつか・るい)
愛知県出身。レッスン動画で若年層ゴルファーの支持を得る動画クリエイター。168のスコアからたった50日で100切りを達成したノウハウを伝えるインスタグラムのフォロワーは約6.5万人。現在は20代ゴルフコンペの企画運営などを行っている。
【取材協力】リバースゴルフスタジオ
東京都板橋区志村3丁目6-7 B1F
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