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- 「速い」「正確」は当たり前!? ゴルファーは最新レーザー距離計をどうやって差別化するべきなの?
長らく「測距スピードの速さ」と「正確さ」を競い合ってきた印象のレーザー距離計ですが、今年は新たなトレンドや付加価値の切り口でさまざまな新製品が発売されています。新しいフェーズに突入したレーザー距離計の新製品に注目してみました。
「速くて正確」に加えて必要なのは「コンパクトな軽さ」
ゴルファーの必需品になった距離計測器には大きく分けて2種類、レーザー距離計とGPS距離計があり、今ではさまざまな機種が店頭やオンラインショップに並んでいます。
それゆえ、どうやって選んだらいいか悩んでいるゴルファーは多いでしょう。価格、ブランド、機能、使い方、新しさ、何を優先すべきか個々の条件、価値観によりますが、これまで「速く・正確に」という測距機能を追求していたレーザー距離計に、今年は新たなトレンドや付加価値を付けた商品が発売されています。
![軽くてコンパクトな「ピンシーカーA1スロープジョルト」がブッシュネルから登場したのは衝撃的](/wp-content/uploads/2024/12/bushnell_righthand-2.jpg)
新たなトレンドとは、「軽く・コンパクト」。重量が150グラム、幅10センチ程度が一つの目安になります。これは従来、プロや競技ゴルファーからの波及が多かったレーザー距離計が、アベレージゴルファーにも広がってきたことの現れです。
距離を正確に把握してショットに臨むことの大切さを知ったこと、また筆者が以前から推奨するようにGPS距離計と併用する距離計の二刀流が増えてきたのも要因の一つかもしれません。
特に、世界中のレーザー距離計市場を牽引してきて、米国ツアーでいまだに高い使用率を誇る「ブッシュネル」からスロープ機能が固定で、軽くてコンパクトな「ピンシーカーA1スロープジョルト」が発売されたことは衝撃的でした。
3点計測や録画機能などはゴルフ以外のシーンでも使える
一方で、新たな付加価値としてはGOLFZONの「CaddyTalk CUBE」に採用されている「3点間距離測定機能」は、他のメーカーも追随する便利な新しい機能です。カートに乗りながら、離れたボールとピンまでの距離を測ったり、遠くの同伴者の位置から目標物までの距離を測ったりすることができます。
そして「トル(撮る・録る)」という全く異なる新提案を製品化したのがキヤノンの「PoweShot GOLF」です。一般的にレーザー距離計の倍率は6倍ズームですが、12倍ズーム機能を備えています。
![GOLFZONの「CaddyTalk CUBE」には離れた場所からボールとピンの距離を測定できる機能がついている](/wp-content/uploads/2024/12/cube-1.jpg)
240ヤード先のドライバーショットのボールの位置もはっきりと確認できる倍率です。また、測距した距離表示入りの画面を静止画で撮影でき、音声入りの動画の撮影も可能です。さらに、撮影データを外部記憶媒体に残すこともできます。
この全く新しい提案によって、これまでの距離計の域を超えた新しい活用法が見出せそうな期待感があります。
撮影した風景と距離を確認してラウンドを振り返ることでコースマネジメントが確実に飛躍し、スコアアップにつながるでしょう。次回のラウンド前に過去のデータを見直して攻め方を予習するとベストスコアを更新できるかもしれません。
ズーム機能は、ラウンド時以外にも活用できそうです。例えばトーナメントの観戦する機会があれば、遠くからプロの表情やスイングを見ることができます。実際の飛距離をリアルに感じることもできるでしょう。撮影がOKなら、憧れの選手のショットシーンを残すことができます。
![キヤノンのレーザー距離計参入第一弾商品「PowerShot GOLF」は12倍ズームと録画機能を備えている](/wp-content/uploads/2024/12/Canon-2-3.jpg)
ゴルフ以外でも活躍シーンはありそうです。いつかは本場MLBを見てみたいという夢が実現する時に、12倍ズームで見られたら最高だろうなと想像がふくらみます。もちろん動画を撮影してカッコいい日本人メジャーリーガーのプレーを残しておきたいです。
直近では次女の運動会にあったら便利かな、と思います。同じ体操服の集団の中で我が子を見つけるのは大変です。愛用の一番レフカメラの望遠レンズは300ミリなので、400ミリ以上に相当する12倍ズームは活躍すること間違いありません。
このように使っているうちに、「PowerShot GOLF」の新たな付加価値はいろいろな使い方が見つかりそうな気がします。
これまで考えも及ばなかった新たな付加価値を付けた製品が、これからも開発されるでしょう。また新たなトレンドも生まれるかもしれません。
その際には、距離計をラウンドで使う意味、正確なコース状況を把握すること、それにより「Play Fast」のスマートなプレーができることを絶対条件として、自身のプレースタイルや求めているものに合った機能を内蔵した「自分らしい距離計選び」をして欲しいと思います。
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