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11年前からあったパター「JAILBIRD」がなぜ今人気に? ヘッドやネックの異なる“17形状”の選び方を担当者に聞いてみた
ツアープロからアマチュアまで、幅広い層から支持を集めているパターブランド「オデッセイ」。その中でも、パター売れ筋ランキングで急浮上している「JAILBIRD」について、人気の理由と選び方をキャロウェイ担当者に聞いてみました。
パターの人気はツアーに影響を受けやすい
多くのツアープロが使用し、人気を博しているキャロウェイのパターブランドが「オデッセイ」です。その中で長年一番売れていたのはツノ型の「#7」ですが、ここ最近のランキングを見ると「JAILBIRD」が躍進しています。人気が出た理由と「JAILBIRD」の選び方をキャロウェイゴルフの担当者に聞いてみました。

みなさんは「JAILBIRD」が11年前からあったモデルだと知っていましたか。
オデッセイから最初に「JAILBIRD」が登場したのは2014年の1月。「VERSA(ヴァーサ)」シリーズの1モデルとして発売されましたが、当時はそれほど人気があったわけではありません。同シリーズではツノ型「#7」の売り上げが1位でした。
「JAILBIRD」がブレークしたきっかけは2023年のPGAツアーです。6月の「全米オープン」から3週連続で「VERSA JAILBIRD」のパターを使っている選手が優勝。特にリッキー・ファウラーが使って4年ぶりに優勝したことで世界的に注目が集まりました。
キャロウェイゴルフのマーケティング・ブランドコミュニケーションズ・セクションマネージャーの原哲史氏に当時の話を聞いてみました。
「パターの人気はツアーに影響されやすいので、優勝した選手のパターについてアマチュアの皆さんから問い合わせが増えることはよくあります。ただ、2023年の『JAILBIRD』のときはプロゴルファーからの問い合わせがすごかったです。ツアープロから『あのパター何?』『打ってみたい』という要望がたくさんありました。同年、復刻版として『LIMITED EDITION JAILBIRD 380』を発売しましたが、即完売するほどの人気でした」
ツアーで話題になったパターがブームになることはよくあります。しかし、「JAILBIRD」がすごかったのは一過性ではなかったことです。2024年になると、さらに「JAILBIRD」への需要が加速したと言います。
「2024年の2月に発売した『AI-ONE JAILBIRD MINI DB』がよく売れました。11月と12月にも新しいシリーズの『JAILBIRD』を出したことで、さらに火がつきましたね」
縦シマと横シマ、ネック形状の違いなど種類はさまざま
――そもそも、「JAILBIRD」の特徴的なヘッド形状にはどのような利点があるのでしょうか。

「一番の利点は黒と白のコントラストとシマ模様によってアライメントがとりやすいことです。独特の形状に見えますが、実はツノ型の『#7』に後方部分をつなげた形状になっているので、『#7』を使っていた人にとっては視覚的にもなじみやすかったのだと思います」
――「JAILBIRD」の中でも17種類あり、選び方が難しそうですがどうやって選べば良いのでしょうか。
「パターフィッティングを受けてもらうことが一番良いと思いますが、なかなか時間がない人はアライメントとネック形状から自分の好みを絞っていくのがわかりやすいと思います。ボールに対してフェースを垂直に合わせたいタイプの人は縦シマ、ヘッド軌道やボールの転がりをイメージしたい人は横シマとの相性が良いと思います」
――ネックについてはどうですか。
「ネック形状によってヘッドのバランスが異なります。一般的なダブルベントはフェースバランスに近いので、ヘッドをストレートに動かしたい人に向いています。クランクネックになると少しフェースローテーションを使いたいタイプ、ショートスラントになるとさらにフェースを開閉するストロークと相性が良いです」
「そして今、一番人気がある『Square 2 Square』はシャフトが重心に刺さっているトゥアップバランスになっています。ヘッドのライ角が変わらず、全くねじれないストロークで打てるのが特徴です」
17種類ある「JAILBIRD」の形状は、ほとんどがツアープロのリクエストから生まれたものです。11年前は人気がなかった「JAILBIRD」はPGAツアープロの気づきから大ヒットしましたが、今後もこの人気が続くのか注目です。
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