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- つるしそのままでOKな人は2割!? ミズノの「SWING DNA」でわかったシャフトを自分に合わせることの大切さ
ゴルフのクラブはヘッドやシャフトの種類が多いだけでなく、長さや硬さ、ロフト角、ライ角でも振り心地や弾道が変化します。そんな無数の組み合わせの中から自分に合ったクラブを見つけることができるのが「フィッティング」です。今回は「ゴルフのニュース」スタッフがミズノゴルフの直営店「MIZUNO TOKYO」でアイアンのフィッティングを体験しました。
「シャフトオプティマイザー3D」という独自の機器で計測
年々進化しているクラブの性能を十分に引き出すには自分に合ったモデルやスペックを選ぶ必要があります。そこで近年注目されているのがクラブの「フィッティング」です。メーカー各社はフィッターの育成に注力し、気軽に、短時間で最適なクラブを見つけることができるシステムの構築に努めています。

今回はミズノゴルフの直営店「MIZUNO TOKYO」(東京都千代田区)で「ゴルフのニュース」スタッフのOさんがフィッティングの体験をしました。ミズノが独自に構築したフィッティング「SWING DNA」とはどんなものなのでしょう。Oさんのフィッティングを担当してくれたのはMIZUNO TOKYOの山本匡志さんです。
ゴルフ歴5年で平均スコアが85のOさん。アイアンは、タイトリストの「AP2 714」に日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR105(S)」という組み合わせです。左右のブレがあり、安定感に欠けることが悩みだと言います。
【山本さん】※以下【山本】
スイングはレッスンや練習によっても変わるというイメージがあると思います。しかし、人それぞれタイミングの取り方や体の使い方には独自のものがあり、初心者の頃から上達した後も変わらない部分もあります。ミズノのフィッティングではシャフトのしなりやヘッド特性をその変わらない部分に合わせることで気持ち良く振り切れるクラブをご提案していきます。
【Oさん】※以下【O】
たしかにスイングテンポやタイミングの取り方には自分なりに気持ちいいと感じるものがありますね。でも、その「クセ」はどのようにして判定するのですか?
【山本】「シャフトオプティマイザー3D」という独自の機器をクラブに装着し、シャフトやヘッドの動きを計測します。3球打てば、その人のスイングにどんなクセがあるのかわかり、合うシャフトやヘッドも推奨してくれます。
8項目を測定×9段階の数値の組み合わせ
「シャフトオプティマイザー3D」で測れる項目は8つあります。シャフトの挙動に関係する項目が「スイングテンポ」、「トゥダウン」、「前反り角」、「しなり係数」。ヘッド挙動に関する項目が「インパクトライ角」、「シャフトリーン角」、「アタック角」、「フェーストゥパス角」になります。すべての項目は9段階で数値が付けられ、その組み合わせがその人のクセとなります。

【山本】Oさんのヘッドスピードは7番アイアンで38.9メートル/秒と平均より速めですので、シャフトにはある程度の重さが必要とわかります。今、お使いの「N.S.PRO MODUS3 TOUR105」はヘッドスピードに対する適正重量の中では最も軽い部類に入ると言えます。
【O】もう少し重い方がいいんですか?
【山本】そうですね。シャフトには適度な重量がありつつ、手元がやわらかめで、先端にしっかりとした硬さのあるモデルが合いそうです。いわゆる手元調子系のシャフトが合うスイングですね。120グラム前後まで重量を上げたほうが、弾道は安定しやすいと思います。
【O】シャフトのモデル名だけでなく、スペックも推奨してくれるのはうれしいですね。
【山本】Oさんは「シャフトリーン角」が−12度で、かなり強いハンドファーストでボールを打てています。アタック角もダウンブローの傾向が強いので、重心が高く、ロフトの寝たモデルの方が適正な弾道を打ちやすいはずです。ミズノの新製品「Mizuno Pro S-3」が合うと思います。推奨したシャフトを装着して、試打をしていきましょう。
シャフトを変えるだけで弾道にも大きな変化が見える
【山本】まずは「ライフルプロジェクトX(5.5)」を装着して打ってみましょう。

【O】初めて打つシャフトですが、そこまで重く感じなく、打ちやすいです。弾道も落ち着いているし、すごく良い感じです。
【山本】やはり全体的にしっかりしたシャフトが合いそうですね。今、使っているシャフトと同じシリーズで少し重くなる「N.S.PRO MODUS3 TOUR120(X)」も試してみましょう。
【O】少し難しさを感じます。ミスをすると右に逃げる球が出ますね。
【山本】弾道結果だけを見ると、打点の割にボールが散らずに良いところに集まっています。悪い選択ではないと思いますが、こういう時に大切になるのが個人の所感です。ミスをした時に右に行くのを安心と捉える人もいます。では最後に「ダイナミックゴールド120(S200)」も試してみましょう。
【O】これはクセがなくて振りやすい気がします。ボールの曲がりはここまで試した中で一番小さいですね。
【山本】このモデルは手元がやわらかく、やや先が硬くなっていて、スイング中にしなりも感じやすいはずです。ボールもかなり狭い幅の中に収まっています。マイクラブで左右のミスが出ていた中で、「ダイナミックゴールド120(S200)」はほぼ真っすぐな弾道で、ミスをしてもほんの少し右に曲がるだけになりました。かなり良い結果だと思います。弾道の数値を見ても、7番で160ヤードのキャリーが出て、落下角も46度とグリーンで止まる球が打てています。
【O】シャフトでこんなに結果が変わるとは驚きました。自分に合ったモデルを選ぶのは大切ですね。
【山本】スイングは十人十色で、フィーリングも人それぞれ全く違います。まずは自分のスイングの特性を知り、その中から気持ち良く振れるクラブを選ぶことが大切です。
【O】つるしのクラブをそのまま買うのがすごく危険なことに感じてきました。
【山本】もちろんフィッティングをした結果、つるしのクラブに採用されているシャフトがピッタリ合う人もいます。でも、全体の中で2割ほどです。残りの8割はシャフトを替えたり、長さやライ角をいじったりとその人に合わせた調整が必要になります。
取材協力・MIZUNO TOKYO
東京都千代田区神田小川町3-1
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