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- 「OB」「前進4打」はもう卒業! ドライバーがダメダメなゴルファーにとって“ミニドライバー”は救世主になり得る?
ドライバーに対する苦手意識が払拭できないゴルファーは少なくありません。では、一見すると簡単そうにも思える「ミニドライバー」は、そんなゴルファーにとっての“お助けクラブ”になり得るのでしょうか。
フェアウェイウッドが得意なゴルファーは新たな武器になるかも
「ドライバーさえ安定すればベストスコアを更新できるのに」「“前進4打”から打つのはもう嫌だ!」「距離が短いコースでドライバーを使わずにラウンドしたら、いつもよりスコアが良かった」などなど、さまざまな歯がゆさやもどかしさを抱えつつ、ドライバーに対する苦手意識がいつになっても払拭できないゴルファーは少なくありません。
そんなゴルファーのお助けクラブ的な存在として、ヘッドが小さい「ミニドライバー」が一時脚光を浴びましたが、実際の効能はどれほどのものなのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。

「現在のドライバーはヘッド体積のルール上限である460ccの大型ヘッドが主流です。また、ヘッド体積をやや小ぶりに設計し、操作性を重視したモデルもあります」
「一方でミニドライバーと呼ばれるものは、ヘッド体積が300cc台とかなり小さく、シャフトも一般的なドライバーよりも短いものを組み合わせています。そのメリットは操作性の高さやヘッドの返しやすさ、重心位置が低くボールが吹き上がりにくいという点にあるでしょう。加えて、ヘッドがかなり小さいためフェアウェイウッドとの“つながり”が自然になるという点もメリットになるかもしれません」
「打ち方としては、通常のドライバーよりも低めにティーアップして、フェアウェイウッドのように払うイメージでスイングしたほうが、クラブの特性とマッチしやすいでしょう」
中には「ドライバーは苦手だけどフェアウェイウッドは得意」というゴルファーも少なからず存在します。そういったタイプのゴルファーであれば、新たな武器としてミニドライバーをチョイスするのも選択肢の一つとして考えられそうです。
ミニドライバーなりの難しさも存在
一方で、ミニドライバーのデメリットはどういったものがあるのでしょうか。小松プロは以下のように話します。
「一般的なドライバーよりもヘッドが小さくシャフトも短いミニドライバーは、当然ながら飛距離が落ちる傾向にあります。そのため“飛ばし”というゴルフの魅力の一つが半減したり、2打目以降で難易度が上がる長いクラブを持つケースが増える可能性は否めません」
「シャフトが短くなるのでミート率は向上すると思いがちですが、ヘッドが小さいので芯で捉える確率は下がり、ミスショットへの寛容性も低くなります。また、大型のヘッドに慣れているとアドレスした時になんとなく違和感を覚えるかもしれません」
「そのほかにも、ヘッドの返しやすさによって“つかまったボール”が打ちやすくなる反面、左へ大きく引っ掛けるチーピンのリスクが高まります。ミニドライバーは操作性は高いものの、直進性が向上するものではないと認識しておくべきです」
このように、ミニドライバーにはミニドライバーなりの難しさがあるのも事実。また、「ドライバーよりもケガが小さいから」とフェアウェイウッドを選び、安全策のつもりがOBゾーンに打ち込んで「やっぱりドライバーにしておけばよかった……」と後悔することも“ゴルフあるある”の一つに数えられるでしょう。
ゴルフはメンタル面がスコアに影響を及ばす側面も持ち合わせているスポーツである以上、ミニドライバーを含め「これでミスしたら仕方がない」と割り切れるような1本を相棒としたいものです。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬をこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.7」。
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