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- ミズノ「JPX925 HOT METAL」アイアンが全米シェア1位に! 得意の“軟鉄鍛造”じゃないのになぜ売れている?
海外から驚きのニュースが飛び込んできました。米国の調査会社「Golf Datatech」の行った市場調査によると、2025年1〜2月付のアイアン部門、シリーズ別ランキングにおいて、ミズノの「JPX925 HOT METAL」が全米1位のシェアを獲得したのです。海外ブランドの新製品が多数リリースされる中、なぜミズノのアイアンが米国で支持されているのでしょうか。
軟鉄鍛造ではないミズノのアイアンが評価されたのは異例
米国の調査会社「Golf Datatech」の行った市場調査によると、2025年1〜2月付のアイアン部門、シリーズ別ランキングにおいて、ミズノの「JPX925 HOT METAL」が全米1位のシェアを獲得しました。メーカー別のシェアでもミズノは全体の15.3%で4位に付けており、日本を代表するメーカーであるミズノが米国で強い存在感を見せています。

1〜2月は海外メーカーを中心に2025年モデルの新製品情報がリリースされ、販売をスタートする時期です。例年はこういった注目の新製品やマークダウンした前年モデルが上位を占めることが多く、半年ほど前に発売された「JPX925 HOT METAL」シリーズがシェア1位になるのは快挙と言って良いでしょう。
もともとミズノのアイアンは、国内外で高い評価を受けてきました。1本の丸棒から一つのヘッドを成型する独自の鍛造製法「グレインフォージドHD」によって生み出される上質なフィーリング性能は、多くの支持を得ています。
過去には、クラブ契約フリーだったブルックス・ケプカがミズノの「JPX900 TOUR」「JPX919 TOUR」アイアンを使用し、海外メジャーを制覇した実績も持っています。まさに世界が誇る「メイド・イン・ジャパン」の高品質なアイアンを生み出し続けているメーカーがミズノなのです。
しかし、今回のシェア1位獲得は少し話が変わってきます。なぜなら軟鉄鍛造の製品ではなく、ヘッド構造や素材を工夫することで性能を高めたモデルが、並いる海外メーカーのクラブを押しのけて人気を得たからです。
確かな性能とフィーリングで米国人の心をつかんだ
今回の調査でランキング上位に入ったアイアンは「JPX925 HOT METAL」シリーズを含め、いずれも飛距離や寛容性を追求したモデルでした。つまり、ミズノが得意とする軟鉄鍛造のアスリートモデルではなく、テクノロジーを重視した「結果の出る」アイアンで米国のゴルファーの心をつかんだのです。

米国のゴルファーは一般的にクラブ選びに関して合理性を重視すると言われています。日本のゴルファーが重視する打感や顔といった感性に影響する部分よりも、やさしく飛距離が出てミスに強いなど、クラブとしての性能を第一に考える傾向があるのです。
「JPX925 HOT METAL」シリーズには、アイアンとして十分な性能が備わっています。新設計の「コンターエリプスフェース」と部分別の肉厚設計を施したソールによってインパクトのたわみを最大化することに成功しており、その反発性能は海外メーカーのクラブに勝るとも劣らないレベルに仕上がっています。
そして特筆すべきなのは、性能の高さに加えて、ミズノが長年追求してきたフィーリング性能の高さが備わっていることでしょう。一般的にテクノロジーを重視したアイアンは打感や打音などが独特なものになりやすく、アスリートモデルに比べて劣るとされます。しかし「JPX925 HOT METAL」シリーズではインパクト時の打球音を徹底解析し、ゴルファーが心地良いと感じるように調整されています。
また「HOT METAL」「HOT METAL PRO」「HOT METAL HL」と3モデルのヘッドから自分に合った形状を選べることもシリーズが人気となった大きな理由でしょう。
ちなみに「JPX925 HOT METAL」シリーズの米国での実勢価格は1本142ドルほど(※日本円で約2万円)。高騰が続くゴルフクラブの中で、比較的安価であることも魅力の一つになっていると思われます。
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