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マキロイがオーガスタ対策でウェッジを「61度」にした意図とは? ドライバーのシャフトは意外と低スペック!?
ついにマスターズで初優勝して悲願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ。マスターズで使ったクラブ、ボールの詳細スペックを調べました。
14本のクラブ、ボールまで“ALL テーラーメイド”でマスターズ制覇
11年間メジャー優勝から遠ざかっていたローリー・マキロイが、ついにマスターズで初優勝し、悲願のキャリアグランドスラムを達成。マスターズで使ったクラブ、ボールの詳細スペックを調べると、意外な事実が分かりました。

マキロイは14本のクラブ、ボールまで“ALL テーラーメイド”でマスターズ制覇を果たしました。
昨年のマスターズとの違いはロブウェッジです。昨年までマキロイは他メーカーのロブウェッジを59度にして使っていましたが、今年はシーズン序盤からオーガスタ対策としてテーラーメイドの「MG4」を61度にして使っています。テーラーメイドの副社長であり、ツアー担当のキース・スバーバロは「61度はオーガスタ対策だった」とコメントしています。
「61度にすることによって、芝にひっかかりにくくなる。もともとバンス角も少ないので、オーガスタのようなタイトな芝でも高いパフォーマンスを発揮できます。また40ヤードから70ヤードのアプローチショットがよりイージーになるでしょう」
14本のセッティング全体としては昨年から大きな変更はありませんが、ロブウェッジの調整がマキロイにとってはオーガスタ攻略に大きく貢献したのかもしれません。
ドライバー、FW、UTは昨年から引き続き「Qi10」を使っています。シャフトは「24 ベンタス ブラック」で揃えています。マキロイの特徴としては、3番ウッドは「8X」、5番ウッドは「9X」というハードスペックにしている一方、ドライバーは「6X」というマキロイのパワーやヘッドスピードからすると、ややアンダースペックになっていることです。それがPGAツアーでトップクラスの飛距離につながっています。マスターズでも4日間の平均飛距離はブライソン・デシャンボーに次ぐ2位でした。
マキロイのギアで今年の最も大きな変更はボールです。マキロイはずっとロースピンタイプの「TP5x」を使ってきましたが、今年1月から打感が柔らかめの「TP5」にスイッチ。「TP5」にしてからPGAツアーで2勝をして、マスターズでも優勝しました。ボールの変更について、マキロイ自身は次のように語っています。
「僕は『TP5x』がすごく気に入っていたので、『TP5』のテストはほとんどしていなかった。でも、1月下旬にたまたま『TP5』でチップショットをしたら、すごくフィーリングが良かった。初めて『TP5』を試合で使ったのはペブルビーチ(AT&Tペブルビーチプロアマ)で、週末はかなり風が強かったけど、それでも良いプレーができた。とくにショートアイアンやウェッジが良くなった」
ちなみに普段はボールのナンバリングを「1」にしているマキロイですが、マスターズではTaylormadeの文字の下にRORSというロゴを入れたカスタム仕様にしていました。それだけマスターズにかける想いが強かったのでしょう。
2025 ローリー・マキロイのマスターズ優勝セッティング
1W:テーラーメイド Qi10(ロフト角/9度 シャフト/ベンタスブラック6X)
3W:テーラーメイド Qi10(ロフト角/15度 シャフト/ベンタスブラック8X)
5W:テーラーメイド Qi10(ロフト角/18度 シャフト/ベンタスブラック9X)
4I:テーラーメイド P760(シャフト/プロジェクトX 7.0)
5I-9I:テーラーメイド RORS PROTO(シャフト/プロジェクトX 7.0)
PW、AW、SW、LW:テーラーメイド MG4(ロフト角/46、50、54、61度 シャフト/プロジェクトX 6.5)
パター:テーラーメイド スパイダーツアーX ショートスラント
ボール:テーラーメイド TP5
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