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- シャフトの“前反り角”が引っかけの原因? ミズノの「SWING DNA」でわかったフィッティングの重要性
スイングは人それぞれに違いがあり、相性の良いクラブにも当然違いがあります。さまざまなヘッドやシャフト、細かなスペックなど、無数にある組み合わせの中から自分に合ったクラブを見つけることのできるのが「フィッティング」です。今回は「ゴルフのニュース」スタッフがミズノゴルフの直営店「MIZUNO TOKYO」でアイアンのフィッティングを受けました。
ミズノ独自の「シャフトオプティマイザー3D」で引っかけの原因が判明
しっかり練習しているのに、ショットのミスがなくならず、スコアが伸びない…。もしそんな悩みがあるなら、スイングではなく、クラブの方に問題があるのかもしれません。
実際、人はそれぞれ体格も筋力も異なり、スイングの形、タイミングの取り方などにも違いがあります。標準的なスペックに調整されたつるしのクラブをそのまま使っている場合、スイングに合っておらずミスを誘発している危険があるのです。

「ゴルフのニュース」スタッフのTさんは、低く飛び出して大きく左に曲がる引っかけに長年、悩まされてきました。ラウンド数は月に1回ほどで、平均スコアは110前後。ゴルフ歴も7年ほどになり、練習場に足しげく通っていても、なかなかスコアを伸ばせずにいます。
そこで今回はミズノゴルフの直営店「MIZUNO TOKYO」(東京都千代田区)で同社独自のフィッティングシステム「SWING DNA」を体験し、自分に合うアイアンを探してきました。担当してくれたのはミズノ認定クラブフィッターの山本匡志さんです。
ミズノでは最初に「シャフトオプティマイザー3D」という独自の機器をクラブに装着して打ってみます。たった3球で、その人が持つ特有のクセを解析し、最適なクラブを見つけることができると言います。解析結果は8項目の数値がそれぞれ9段階で表示され、その組み合わせでその人のスイングの根本的な特徴を知ることができるとのことです。
Tさんの試打を見た山本さんの感想です。「Tさんのスイングを見ると、とても平均スコアが100以上には見えません。おそらく合わないクラブが原因となってボールが曲がっているのでしょう。解析結果を見ると、7番アイアンのヘッドスピードが36〜37メートル/秒ほどで、かなり速い部類になります」
「Tさんは身長に対して、腕が長い体形ですので、スピードの出やすいタイプだと言えます。クラブにある程度の重さが必要なのは間違いありません」(山本さん)
解析結果を細かくチェックした山本さんは、Tさんが悩み続けている引っかけの原因を発見しました。
「ボールが左に曲がる原因はシャフトの動きにあるようです。Tさんはまず『トゥダウン』の量が多めで、アドレスした状態よりもトゥが落ちた状態でボールをとらえています。加えて、シャフトの『前反り角』もかなり大きく、シャフトが目標方向にしなるので、ヘッドがしっかり走ります。どちらもフェースが閉じて、ボールが左に飛ぶ原因となる動きです」
先端のしっかりしたシャフトでライ角をフラットに調整
「シャフトオプティマイザー3D」の解析結果をもとに、「SWING DNA」のシステムが推奨してくれたアイアンヘッドは、新作の「Mizuno Pro S-3」でした。

「Tさんはインパクトでハンドファーストの形を作れているので、そこまでロフトの立ったアイアンを使う必要はありません。マッスルバックも十分に使えるタイプですが、一番の推奨になるのはキャビティの『S-3』になります。インパクトの解析を見ると、ライ角は標準よりもフラットな方が弾道が安定するはずです」(山本さん)
ミズノではライ角を変更できる試打用のヘッドを用意していて、シャフトを交換しながらテストすることができます。Tさんは、ライ角を2度フラットにしたアイアンで試打を行うことにしました。
「やっぱりライ角はフラットな方がいいですね。構えただけで全然違います。自然に構えられて、すごく振りやすい印象です」(Tさん)
シャフトについては「SWING DNA」の結果に従って、先端の硬いタイプのモデルをいくつかテストしました。「ダイナミックゴールド120(X100)」「N.S.PRO MODUS3 TOUR120(X)」などを試打しましたが、Tさんの弾道が最も安定したのは「N.S.PRO MODUS3 TOUR115(S)」でした。
「ヘッドスピードの速さからするとXフレックスでも良いかと思いましたが、右に流れるボールが増えていました。同じ日本シャフトの『N.S.PRO MODUS3 TOUR120(X)』よりも重さのある『N.S.PRO MODUS3 TOUR115(S)』でフレックスをやわらかくすることでTさんのスイングにマッチしましたね。切り返しでヘッドが暴れる動きも抑えることができたので、弾道がターゲットより少しだけ右に飛ぶ理想的なフェードになりました」
ゴルフのクラブは話題のモデルやはやりものをつい選びがちです。それが自分のスイングに合っていれば良いのですが、山本さんによると標準的なつるしのクラブそのままで合う人は2割以下のようです。合わないクラブではスコアが出ず、上達を妨げる原因にもなります。長い目で見ても、自分に合ったクラブを使うことはゴルフを楽しむ上で非常に大切なことだと言えそうです。
取材協力・MIZUNO TOKYO
東京都千代田区神田小川町3-1
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