- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ギア・グッズ
- 完売モデル続出で人気再燃はホンモノなのか!? 長尺パターが「超優秀な道具」である理由を改めて探ってみた
オデッセイの「SQUARE 2 SQUARE」シリーズやL.A.B GOLFの「MEZZ.1」などの長尺モデルが完売になるほど人気です。そこで改めて「長尺パター」のメリットをゴルフフィールズユニオンの小倉勇人店長に聞きました。
自然な「振り子」でストロークが安定する
このところ、オデッセイの「SQUARE 2 SQUARE」シリーズやL.A.B GOLFの「MEZZ.1」など、一時期市場から消えかけていた長尺パターを再び見かけるようになりました。
これは米ツアーでルーカス・グローバーやウィル・ザラトリスらが使って活躍したことが一つの理由だと思われますが、スコッティ・キャメロン「スタジオスタイル」やピン「スコッツデール」のシリーズに38インチの中尺モデルが出るなどの動きもあり、「長いパター」のメリットが再注目されている側面もありそうです。

そこで最近長尺パターを使い始めたという、ゴルフフィールズユニオンの小倉勇人店長に、長尺パターのメリットについて聞いてみました。
長尺パターというと、イップスなどでパッティングに悩んでいる人の苦肉の策という印象を持っている人も多いかもしれませんが、小倉店長はパター巧者として知られており、イップスの兆候もありません。そんな小倉店長が長尺パターを使おうと思ったきかっけはどこにあるのでしょうか。
「私はもともとセンターシャフトのパターが好きなので、センターシャフト形状でトルクフリー(重心角のないタイプのヘッド)のパターには興味がありました。そんななか、オデッセイ『SQUARE 2 SQUARE』のブルームスティック(長尺)が大人気で、最初のモデルが発売と同時に売り切れたという話を聞き、そんなに人気ならば使ってみなければと思ったのがきっかけです」(小倉店長)
小倉店長は、その後に発売された「ジェイルバード」のブルームスティックを購入したそうですが、実際に使ってみて「ものすごく優秀な道具」だと驚いたそうです。
その最大のポイントは、クラブ全体が重くて、振り子のストロークが自然とできる点だといいます。
「テークバックでクラブを持ちあげれば, あとは自重で自然と安定した振り子になってくれる。この重さは手先が『悪さ』をする余地を排除するとともに、ミスヒットへの強さにもひと役買うため、方向性も距離感もものすごく安定するんです。さらにトルクフリーの『ねじれにくさ』ともとても相性がよく、狙ったところに打ち出すのが驚くほど簡単になるんです」(小倉店長)
短いパターを重くしてみても、手を使って自分で動かすには重すぎるため、長尺のようにスムーズに動かせませんが、長尺ならグリップエンドを持った支点から本当に振り子のように振れるので、この重さを有効に生かせるということです。
またトルクフリーのパターは、普通のパターと違ってヘッドの真ん中にシャフトが刺さっており、構えた際に違和感を覚えやすいのですが、長尺だとそれも気にならなくなると小倉店長はいいます。
ラインも見やすく腰にもやさしい「弱点がない」パター
「いま長尺パターが再注目されつつあるのは、トルクフリーを代表に、マレット型パターヘッドの進歩に大きな理由があると思います。深重心で慣性モーメントが大きく、真っすぐに限りなく近い『振り子』がしやすいヘッドが増えています。道具として本当に優秀というか、とにかくこれは『有利』だと感じましたね」(小倉店長)
「振り子」の自然さやミスヒットへの強さに加えて、アドレス時の姿勢も大きなメリットだと小倉店長はいいます。
パターが長いぶん、アドレス時の前傾が浅くなるためラインを上から見ることができ、後方から見たイメージと構えたときに見るイメージの誤差が小さくなることがその一つ。深く前傾すると、ターゲットを横目で見るようになりがちですが、長尺はもっと上から広くターゲットを見ることができるので、ラインをイメージしやすいのです。
また長尺のアドレス姿勢は腰への負担も小さいので、腰痛に悩む人にはとても有効ですし、練習量が多い人も、腰への負担が減らせて練習の効果が高まることも期待できます。
「自分で打つというよりも、クラブが自然と動いてくれるし、それがすごくいい動き方なので、狙ったラインにボールを乗せていくというイメージで打てるんです。これはとくに高速グリーンでは大きな武器になると思うので、PGAの選手たちが好んで使う理由もよくわかります。同時に重くて質量があるので、重いグリーンでもボールの転がりはよくなるはずなので、正直、弱点が見つからない感じさえします」(小倉店長)
あえて「弱点」をあげるなら、見た目の異様さや、「あの人パター苦手なのかな?」という周囲からの先入観でしょうか。
しかし近年発売された長尺モデルの人気を受けて、今後長尺パターを発売するメーカーも増えそうですし、広くメリットが認知されれば、奇異の目で見られることも減りそうです。いずれにしても、今後新たに長尺パターが発売されれば即売り切れは必至なので、これからのパターメーカーの動向に注目していきたいところです。
最新の記事
pick up
-
ナイスショット連発で上重アナも仰天!? キャロウェイ「ELYTE」シリーズをラウンドで使用するとアマチュアにとって大きな恩恵が!<PR>
-
【連載コラム】なぜフォーティーンのクラブは人を魅了するのか? 美しいフォルムに宿る揺るぎない性能・その秘密を開発者に聞く<PR>
-
クラブと体の「接点」は重要! テーラーメイドのツアーボール「TP5」「TP5x」と「プレイヤーズ グローブ」は細部までこだわった逸品<PR>
-
今より「2センチ小さいサイズ」を試すべき!? 新品ゴルフグローブを「ピッタリ」で選ぶべきではない理由とは?
-
【クイズに答えて200名さまに抽選で当たる!】Taylor Made Golf(テーラーメイドゴルフ)ボール
ranking