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往年の名器が6月に復活! 「r7 クワッド ミニ」はミニドラ前作からどう進化? 可変ウエートの効果は? プロコーチが試打比較
テーラーメイドの新作ミニドライバー「r7 クワッド ミニ ドライバー」が2025年6月6日(金)から数量限定で発売されます。さっそくプロコーチの奥嶋誠昭氏に試打してもらって性能を検証。前作「バーナー ミニ ドライバー カッパー」とも打ち比べてもらいました。
21年前の名作「r7 クワッド」をモディファイしたミニドライバー
これまでにもテーラーメイドは、「300」「オリジナルワン」「バーナー」など、過去の名作ドライバーをモディファイしたミニドライバーを発売してきました。そのどれもが話題になってヒットしていましたが、今作もいにしえの名器をモディファイしたものになっています。原型は2004年に発売された「r7 クワッド ドライバー」です。

「r7 クワッド ドライバー」は2004年の発売当時、世界で初めてヘッドに交換式ウエートを採用した弾道調整可能ドライバーとして登場して話題になったモデルです。クワッドという名は、ヘッドに4つのウエートを搭載していることに由来します。同じように今作の「r7 クワッド ミニ ドライバー」にも、ソールのフェース近くの両端に2つ、ヘッドの後部中央に2つ、合計4つの交換式ウエートが配置されているのが特徴になっています。
前作「バーナー ミニ ドライバー カッパー」は、ソールの前後に2つの交換式ウエートが配置されたモデルでした。新作では左右方向にもウエートが2つ配置されたことで、弾道の高低だけでなく、弾道幅の調整(球のつかまり)まで調整できるようになっているのが大きな進化点です。前作は13グラムと1.5グラムの2つの交換式ウエートでしたが、新作では13グラムが2つ、4グラムが2つになっていて、計34グラムもの重量を交換式ウエートが占める設計になっています。
カタログスペックをチェック! 数値的には何が変わった?
新旧のミニドライバーをスペック表で比較すると、前作「バーナー ミニ ドライバー カッパー」は43.5インチ、新作「r7 クワッド ミニ ドライバー」は43.75インチと、新作のほうが0.25インチ長尺化されているのが分かります。ヘッド体積は前作が304cc、新作が305ccということで微差の範囲内。ライ角はともに標準仕様で57度(アップライトに調整すると61度)と同じ。標準シャフト(S)を装着したクラブ重量とバランスは、前作が約331グラムでスイングウエートD3、新作は約318グラムでD3となっています。新作のほうが軽いのは、標準シャフトが前作よりも約11グラム、グリップが約2.5グラムぶん軽量化されているためです。
余談ですが、04年に発売された原型の「r7 クワッド ドライバー」はヘッド体積が400cc、長さは45インチでした。
奥嶋コーチに試打してもらうクラブのロフトは13.5度、シャフトは標準採用のフレックスS。ウエートのポジションは標準仕様のままとなっています。※新作のウエート配置は、ロフト13.5度のモデルだと後方部に13グラムのウエートが2つ、前方に4グラム2つが標準仕様となっています。
新旧どちらも構えやすさはバツグン! 振り心地には進化あり
新旧2つのモデルを奥嶋コーチに手渡して、まずは構えやすさをチェックしてもらいました。
「新旧どちらのモデルもヘッドの据わりが良くて、すんなりとスクエアに構えられます。テーラーメイドらしい“いい顔”です。前作はクラウン部分がツートンカラーでしたが、新作『r7 クワッド ミニ』は黒一色になり、構えたときにより引き締まった印象を受けます。新作は、前作よりも0.25インチ長くなっていますが、決して長すぎるようには感じません。どちらもドライバーよりは短く、3番ウッドよりはヘッドが大きいので、ティーアップすれば当てやすそうに感じられます」と、奥嶋コーチは構えやすさについては高評価。ということで、ティーアップして打ち比べてもらいました。

「トラックマンで弾道計測すると、数値的には2つのモデルであまり差が出ませんでした。あえて言うなら、『r7 クワッド ミニ』のほうが弾道の最高到達点が少しだけ高くなるぐらいです。ただし、振り心地は『r7 クワッド ミニ』のほうがいいですね。スイング中のヘッド挙動が安定していてコントロールしやすく、球をつかまえやすかったです」(奥嶋コーチ)。とくに新作はダウンスイングからインパクトにかけて、レールに乗せるようにヘッドを下ろしてきやすいとのこと。おそらくこれは「新作に採用されている前方左右2つのウエート配置のおかげかも」と奥嶋コーチは言及します。
次に「r7 クワッド ミニ」のウエートを入れ替えて、前方の2箇所に13グラムを配置して試打してもらいました。すると、「ヘッド挙動がガラッと変わります。より強弾道が打てるようにはなりますが、球のつかまりが悪くなり、右に打ち出すミスが多くなりました」という結果に。奥嶋コーチの場合は、後方に重いウエートを配置したまま、狭いホールやドッグレッグのホールでティーショット用として使いたいとのことでした。
総評:アスリートに使いやすく、アマチュアにも打ちこなしやすい
「r7 クワッド ミニ」では標準シャフトが軽量化されていますが、重量の違いだけでなく、しなり方が前作から変わっていることも奥嶋コーチは指摘しました。
「前作はシャフトの先が少し走る感覚があり、それに比べると新作は先端側がしっかりとしています。ミートしやすく感じたのは新作のほうです」。カタログ上でも、前作がトルク4.5の中調子に対して、新作はトルク3.6の中元調子。実際に打ち比べると、その差をはっきりと感じ取れるようです。新作は軽量化されているとはいえ、それでもクラブ重量は約318グラムあります。スペック的には300グラム前後のドライバーを使っている人にジャストマッチしそうです。
「構えたときの見た目、ヘッドをコントロールしやすい振り心地、標準シャフトの仕様も含めて、新作はよりアスリートライクに進化しています。とはいえ、ロフト13.5度の標準仕様のウエートポジションであれば、球のつかまりも良く、アベレージゴルファーでも打ちやすく感じられると思いますよ」(奥嶋コーチ)。
そういうプロコーチのコメントを聞くと、一度は使ってみたくなります。45インチ以上のドライバーで打ちづらさを感じている人、フェアウェイウッドでティーショットを打つことに苦手意識がある人は、進化している最新版のミニドライバーを検討してみては?
取材・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【試打】奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)

1980年生まれ。ツアープロコーチ。2018年からプロコーチとしてのツアーに帯同する活動をスタート。数々の一流プロのコーチとして勝利に導いてきた実績を持つ。バイオメカニクスと物理を基に個々人に合ったスイング形成を行うのが身上。THE REAL SWING GOLF STUDIO主宰。
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